1Info file: mew.ja.info, -*-Text-*- 2produced by ‘texinfo-format-buffer’ 3from file ‘mew.texi’ 4using ‘texinfmt.el’ version 2.42 of 7 Jul 2006. 5 6INFO-DIR-SECTION Message User Agent 7START-INFO-DIR-ENTRY 8* Mew-J: (mew.ja.info). Messaging in the Emacs World. 9END-INFO-DIR-ENTRY 10 11 12 13 14 15 16File: mew.ja.info, Node: Top, Next: Overview, Prev: (dir), Up: (dir) 17 18Mew 6.8 マニュアル 19****************** 20 21 山本和彦 22 作成 1996/02/19 23 更新 2018/06/07 24 25このマニュアルでは、Mew バージョン 6.8 について解説します。このマニュ 26アルの他に、Mew に関する有益な情報は Mew の公式ホームページ 27(http://www.Mew.org/)から得られるかもしれません。 28 29 30* Menu: 31 32* Overview:: はじめに読んでね 33* Viewing:: メッセージを表示する 34* Composing:: メッセージを作成する 35* Marks:: 愉快なマークたち 36* Refile:: 楽々整理整頓 37* Virtual:: 仮想フォルダ 38* Quit:: 一休み 39* Customize:: カスタマイズ 40* Tips:: さらなる一歩 41* Convention:: メッセージの作法 42* Implementation:: 実装について 43* Avail:: 入手方法とメーリングリスト 44* Copyright:: 著作権について 45* Variable Index:: 変数索引 46* Key Index:: キー索引 47 48 49 50 51File: mew.ja.info, Node: Overview, Next: characteristic, Prev: Top, Up: Top 52 53はじめに読んでね 54**************** 55 56Mew とは、テキスト・メールやマルチメディア・メール(MIME)、ニュース、セ 57キュリティ機能(PGP、S/MIME、SSH、SSL)を便利に利用するためのユーザイン 58ターフェイスです。最新の検索サービスとも連動します。 59 60Mew は 「Messaging in the Emacs World」 の略です。先頭の M は大文字で 61表記し、「みゅう」と読みます。M で始まるかわいらしい単語を選んだ結果 62Mewになりました。決して漫画の題名や某アイドルの歌、あるいは、関西の会 63社に因んでいるわけではありません。:p 64 65* Menu: 66 67* characteristic:: Mew の特長 68* Emacsen:: Emacs のバージョン 69* modes:: モード 70* folder convention:: フォルダの種類 71* configuration:: 初期設定 72* password:: パスワード 73* start:: 起動 74 75 76 77 78File: mew.ja.info, Node: characteristic, Next: Emacsen, Prev: Overview, Up: Overview 79 80Mew の特長 81========== 82 83Mew バージョン 6.8 の特長を以下に示します。 84 85 - 複雑な構造を持つメッセージを簡単に表示できます。メッセージを表示 86 する作業は、`SPC' を押すだけです。 87 - コピー程度のファイルの操作を知っている人ならだれでも簡単に複雑な 88 メッセージを作成できます。 89 - メッセージの一覧表示が終了するまで待たなくても、メッセージを読み 90 始められます。 91 - Summary モードのメッセージの一覧を保存しているので、フォルダを移 92 動した場合は、更新された部分だけを一覧表示します。 93 - メッセージの整頓先を賢く推測します。たくさんメッセージを受け取る 94 人は、これがないと生きていけません。 95 - Draft モードでは、フィールド名、メールアドレス、氏名、ドメイン名、 96 フォルダ名を補完できます。 97 - キーワードなどによって、探したいメッセージを簡単に検索できます。 98 - PGP や S/MIME で暗号化されたメッセージを自動的に復号化します。ま 99 た、電子署名を自動的に検証します。 100 - MIME の構造を解析したり、PGP や S/MIME の署名を検証したりするのに 101 は少し時間がかかります。そこで、ユーザがあるメッセージを読んでい 102 る間に、次のメッセージをあらかじめ処理しておくことで高速性を実現 103 しています。解析されたメッセージは、しばらくの間保存されます。 104 - PGP や S/MIME を使って、メッセージを簡単に暗号化したり、署名した 105 りできます。 106 - 複数のフォルダを 1 つのフォルダに見せかけられます。 107 - メッセージのやり取りの流れを可視化するセレクションやスレッドの機 108 能を備えています。特定のキーワードに合致したメッセージでセレクショ 109 ンを作り、さらにそのスレッドを作成できます。 110 - フォルダ名を入力する場合、フォルダ名の一部をキーとして検索できま 111 す。 112 113 114 115 116File: mew.ja.info, Node: Emacsen, Next: modes, Prev: characteristic, Up: Overview 117 118Emacs のバージョン 119================== 120 121Emacs 24.3 以降を使って下さい。これらより前のバージョンや XEmacs は、 122サポートしていません。 123 124 125 126 127File: mew.ja.info, Node: modes, Next: folder convention, Prev: Emacsen, Up: Overview 128 129モード 130====== 131 132Mew には次の 7 つのモードがあります。 133 134`Summary モード' 135 メッセージの一覧を表示し選択するモード。 136`Virtual モード' 137 単数あるいは複数のフォルダからある条件に合致したメッセージを取り 138 出し、仮想的に 1 つのフォルダにしたモード。Summary モードに似てい 139 る。セレクションやスレッドと呼ばれる。 140`Message モード' 141 メッセージの内容を表示するモード。 142`Draft モード' 143 メッセージの送信、返答、転送を準備するためのモード。 144`Header モード' 145 既存のメッセージのヘッダのみを編集し送信するためのモード。 146`Edit モード' 147 既存のメッセージを編集し、新しいメッセージを作成するためのモード。 148`Addrbook モード' 149 アドレス帳にエントリを登録するためのモード。 150 151 152 153 154File: mew.ja.info, Node: folder convention, Next: configuration, Prev: modes, Up: Overview 155 156フォルダの種類 157============== 158 159Mew の用語では、メッセージが届く場所を「メールボックス」と呼びます。メー 160ルボックスの種類としては、ローカルのメールボックス、POP サーバ、IMAP 161サーバ、および NNTP サーバがあります。 162 163また、Mew 自身がメッセージを格納する箱のことを「フォルダ」と呼びます。 164フォルダ名は、一文字の記号からなる修飾子と文字列が連結された形式になっ 165ています。たとえば、「+inbox」というフォルダの修飾子は「+」です。 166 167Mew のフォルダには、「ローカル・フォルダ」と「リモート・フォルダ」の 2 168種類があります。 169 170ローカル・フォルダとは、Mew が動いているコンピュータに「本物」が作られ 171るフォルダです。そのフォルダに格納されるメッセージも本物です。(ですか 172ら、もしそのフォルダのメッセージを消してしまうと復元できません。) 173 174ローカル・フォルダの修飾子は "+" です。以下に特殊なローカル・フォルダ 175を挙げます。 176 177`+inbox' 178 ローカルのメールボックスや POP サーバに届いたメッセージを、ローカ 179 ルに移動させて最初に保存するためのローカル・フォルダ。メッセージ 180 を整理する場合は、"+inbox" から他のローカル・フォルダに移動させる 181 ことになる。 182`+draft' 183 書きかけのメッセージを保存しておくローカル・フォルダ。 184`+queue' 185 書き終ってメールの配送に適した書式に変換されたメッセージが溜るロー 186 カル・フォルダ。"+queue" のメッセージは、いずれ SMTP によって送信 187 さる。 188`+postq' 189 書き終ってニュースに投稿するのに適した書式に変換されたメッセージ 190 が溜るローカル・フォルダ。"+postq" のメッセージは、いずれ NNTP に 191 よって送信される。 192 193リモート・フォルダとは、サーバ側にあるフォルダをローカルにコピーしたも 194のです。本物のメッセージはあくまでサーバ側にあり、ローカルにはメッセー 195ジのコピーがキャッシュされます。 196 197利用できるリモート・フォルダの修飾子を以下に示します。 198 199`%' 200 IMAP のフォルダ。例:"%inbox" 201`$' 202 POP サーバのサーバ側のフォルダ。例:"$inbox" (POP サーバのフォル 203 ダは 1つしかないので、"$" で始まるリモート・フォルダは "$inbox" 204 のみ。) 205`-' 206 ニュースのニュースグループ。例:"-fj.mail.reader.mew" 207 208サーバが異なれば、リモート・フォルダの実体も異なります。複数のサーバは、 209ケースという機能を使って指定します。詳しくは、*Note config:: を参照し 210て下さい。あるケースに対するリモート・フォルダは、"case:folder" のよう 211に、フォルダ名の前にケース名を付けて指定します。ケースが "default" で 212ある場合は、"case:" の部分を省略可能です。 213 214ケースと修飾子の組は、あるメッセージが属す世界を構成しています。メッセー 215ジは、それが属す世界の中を移動できます。受け取ったメッセージは、後で探 216しやすいように、適切なフォルダに移動させて保存します。この整頓の方法に 217ついて、*Note Refile:: を参照して下さい。 218 219なお、POP サーバには "$inbox" というフォルダしかありませんから、"$" の 220世界でメッセージを移動させることはできません。また、ニュースの記事は自 221分のものではありませんから、"-" の世界でもメッセージの移動は不可能です。 222 223世界を超えてメッセージを移動させたい場合は、コピーします。ただし、コピー 224先はローカル・フォルダに限定されます。この方法は、*Note retrieving:: 225で説明されています。 226 227フォルダのリストを作成しておくと、フォルダ名に対し補完が利用できて便利 228です。フォルダのリストを作成する方法は、*Note status-update:: を参照し 229て下さい。 230 231 232 233 234File: mew.ja.info, Node: configuration, Next: password, Prev: folder convention, Up: Overview 235 236初期設定 237======== 238 239Mew を起動するには、組織の設定ファイルか自分の "~/.emacs" に以下の設定 240が必要です。 241 242 (autoload 'mew "mew" nil t) 243 (autoload 'mew-send "mew" nil t) 244 245 ;; Optional setup (Read Mail menu): 246 (setq read-mail-command 'mew) 247 248 ;; Optional setup (e.g. C-xm for sending a message): 249 (autoload 'mew-user-agent-compose "mew" nil t) 250 (if (boundp 'mail-user-agent) 251 (setq mail-user-agent 'mew-user-agent)) 252 (if (fboundp 'define-mail-user-agent) 253 (define-mail-user-agent 254 'mew-user-agent 255 'mew-user-agent-compose 256 'mew-draft-send-message 257 'mew-draft-kill 258 'mew-send-hook)) 259 260Latin-1 のために、Emacs を --unibyte オプション付で起動しているか、環 261境変数 EMACS_UNIBYTE と共に起動している場合、以下の設定を "~/.emacs" 262に入れて下さい。 263 264 (set-language-environment "Latin-1") 265 (set-input-method "latin-1-prefix") ;; or "latin-1-postfix" 266 267Latin-1 のために、以下のような設定をしているなら、削って下さい。これは 268Latin-1 にカスタマイズするための方法としては推奨されていませんし、この 269設定では Mew は正しく動きません。 270 271 (standard-display-european 1) 272 273Mew は起動時に、"~/.mew.el" を読み込みます。Mew に関する設定は、このファ 274イルに入れるとよいでしょう。 275 276メールアドレスを指定するために、以下の設定が必要です。 277 278 ;; (setq mew-name "your name") ;; (user-full-name) 279 ;; (setq mew-user "user name of e-mail address") ;; (user-login-name) 280 (setq mew-mail-domain "domain of e-mail address") 281 282SMTP を使ってメッセージを送信するためには、以下の設定が必要です。 283 284 (setq mew-smtp-server "your SMTP server") ;; if not localhost 285 286POP を使ってメッセージを受信する場合は、以下の設定が必要です。 287 288 ;; (setq mew-pop-user "your POP account") ;; (user-login-name) 289 (setq mew-pop-server "your POP server") ;; if not localhost 290 291メッセージの受信にローカルのメールボックスを利用したい場合は、以下のよ 292うな設定が必要です。 293 294 ;; To use local mailbox "mbox" or "maildir" instead of POP 295 (setq mew-mailbox-type 'mbox) 296 (setq mew-mbox-command "incm") 297 (setq mew-mbox-command-arg "-u -d /path/to/mbox") 298 ;; If /path/to/mbox is a file, it means "mbox". 299 ;; If /path/to/mbox is a directory, it means "maildir". 300 301IMAP を使ってメッセージを受信する場合は、以下の設定が必要です。 302 303 (setq mew-proto "%") 304 ;; (setq mew-imap-user "your IMAP account") ;; (user-login-name) 305 (setq mew-imap-server "your IMAP server") ;; if not localhost 306 307ニュースを読み書きする場合は、以下の設定が必要です。 308 309 ;; (setq mew-nntp-user "your NNTP account") 310 (setq mew-nntp-server "your NNTP server") 311 312 313 314 315File: mew.ja.info, Node: password, Next: start, Prev: configuration, Up: Overview 316 317パスワード 318========== 319 320メッセージを送受信したり、PGP や S/MIME を使ったりする場合には、パスワー 321ドを訊かれることがあります。パスワードを入力する前に以下の条件のどちら 322かが満たされていることを確認しましょう。 323 324 - Emacs が目の前のコンピュータで動いている 325 - Emacs が遠隔のコンピュータで動いているが、なんらかの暗号手段を使っ 326 て通信している。 327 328どちらの条件も満たされない場合は、パスワードを入力しないで下さい。入力 329すると盗聴される恐れがあります。 330 331パスワードを何回も入力するのが面倒な人は、パスワードを保存する機能を利 332用して下さい。2 つの方法があります。 333 334 1. パスワードをメモリに一時的に蓄える。ファイルには書き出さない。 335 2. パスワードをメモリに Mew が起動している間中蓄える。Mew/Emacs の終 336 了時に、パスワードを暗号化しファイルに書き出す。 337 3381. の機能を利用するには、以下のように設定します。 339 340 (setq mew-use-cached-passwd t) 341 3422. の機能を利用するには、まず GnuPG をインストールします。GnuPG は、バー 343ジョン 1.x、2.1.23以降に対応しています。バージョン2.1.23以降を使う場合 344は、"~/.gnupg/gpg.conf" に以下の設定を加えます。 345 346 no-auto-key-retrieve 347 auto-key-locate local 348 349そして、以下のように設定します。 350 351 (setq mew-use-master-passwd t) 352 353両方の変数が `t' の場合、2. の機能が利用されます。 354 3551. の機能:あらゆるパスワード(POP、PGP など)が一時的にメモリに保存され 356ます。パスワードが保存されている間は、パスワードの入力を省略できます。 357保存されているパスワードは一定時間(通常は 20 分)が過ぎると消去されます。 358ただし、保存されているパスワードが内部で利用されると、保存期間が延長さ 359れます(20 分に戻ります)。 360 3612. の機能:Mew の起動時に、マスターパスワードを訊かれます。Mew はその 362マスターパスワードで、暗号化されているパスワードを復号化し、メモリに蓄 363えます。たとえば、以前 POP のパスワードを入力していれば、それがメモリ 364に蓄えられていますから、次に POP のパスワードが必要な際、POP のパスワー 365ドの入力を省略できます。はじめてマスターパスワードを利用する際は、確認 366のためマスターパスワードを 2 回訊きます。また、たとえば POP のパスワー 367ドも1 回だけ入力するように促されます。Mew の起動時に、間違ったマスター 368パスワードを入力することもあるでしょう。その場合、1. の機能を有効にし 369ているなら、1. の機能が使われます。有効でなければ、パスワードの保存機 370能は利用されません。 371 372マスターパスワードを変更するには、Summary モードで `C-cC-m' と入力しま 373す。 374 375メモリに保存されているパスワードは、暗号化されていません。そこで、 3761. または 2. の方法を使う場合は、他の人に自分が起動した Emacs を触られ 377ないように気をつけて下さい。もし席を空け、Emacs をよく知っている他の人 378にEmacs を操作された場合、パスワードを盗み取られる可能性があります。 379 380 381 382 383File: mew.ja.info, Node: start, Next: Viewing, Prev: password, Up: Overview 384 385起動 386==== 387 388Mew を起動するには、以下の方法があります。 389 390`M-x mew' 391 Mew が起動していなければ、まず Mew を起動する。そして、メッセージ 392 を取得するか、あるいは単にデフォルトのフォルダへ移動する。 393 394 まず、「修飾子」は `mew-proto' とケースから決定される。(*Note 395 config:: を参照) 396 397 「修飾子」が `+'(ローカル・フォルダ)なら、`mew-mailbox-type' から 398 メールボックスが決定される。(*Note retrieving:: を参照) その他、 399 すなわちリモート・フォルダなら、メッセージを取得するためのプロト 400 コルが修飾子に応じて決る。 401 402 `mew-auto-get' が `t' なら、到着したメッセージが非同期に取得され、 403 Summary モードへ一覧表示される。 404 405 `mew-auto-get' が `nil' なら、修飾子によって決定したデフォルトの 406 フォルダへ単に移動する。 407`C-uM-x mew' 408 `mew-auto-get' の値を逆だと考えて、`M-x mew' を実行する。 409`C-xm' 410 `mail-user-agent' が設定されている場合、Draft モードへ移行する。 411 412Emacs で Mew を起動すると可愛い 2 匹の子が猫現れます。 413 414なお、Mew を終了する方法は、*Note Quit:: を参照して下さい。 415 416 417 418 419File: mew.ja.info, Node: Viewing, Next: singlepart, Prev: start, Up: Top 420 421メッセージを表示する 422******************** 423 424(Mew が起動中でも、起動中ではなくても) `M-x mew' と入力すると、Mew は 425メッセージを以下のように一覧表示します。 426 427 * 03/12 Hidenori Ohta 今週末 |日曜にストーンマジック 428 M03/14 ももちゃん 能登の写真 |この前撮った写真を添付 429 03/15 Neat Sumikawa Re: ワイン |じゃぁ、水曜日に例の店 430 431これを Summary モードといいます。ここでは、主に Summary モードでのメッ 432セージの読み方について説明します。 433 434上記の例のように Summary モードは、マーク、データ型(Mew が付けるマーク)、 435日付、差出人、Subject:、本文から構成されています。 436 437Summary モードを消去する方法については、*Note Quit:: を参照して下さい。 438 439* Menu: 440 441* singlepart:: 読み方の基礎 442* multipart:: MIME を表示する 443* analysis:: MIME の解析を制御する 444* cipher-viewing:: 暗号メールや電子署名を表示する 445* retrieving:: メッセージの取得 446* moving:: フォルダの移動 447* sum-write:: 送信、返答、転送 448* features:: 便利な機能 449* status-update:: 状態の更新 450* invalid:: 規格違反のメッセージ 451 452 453 454File: mew.ja.info, Node: singlepart, Next: multipart, Prev: Viewing, Up: Viewing 455 456読み方の基礎 457============ 458 459メッセージを上から順に読んでいくのであれば、`SPC' を適宜押すだけです。 460簡単でしょ? 461 462しかしそれだけではあんまりなので、以下にページを操作する基本的なコマン 463ドを示します。 464 465`SPC' 466 メッセージを読み進める。つまり、メッセージを表示し、スクロールさせ、他の 467 メッセージに移動して表示する。カーソルが移動する方向は、 468 *Note summary-mode:: を参照のこと。 469`C-uSPC' 470 メッセージを先頭から再表示。 471`DEL' 472 現在のメッセージを下にスクロールさせる。不必要なヘッダフィールド 473 は、ウインドウの上に隠れている。よって、`DEL' を入力すると、それ 474 らが現れる。 475`RET' 476 現在のメッセージを 1 行上にスクロールする。 477`M-RET' 478`-' 479 現在のメッセージを 1 行下にスクロールする。 480 481`C-n' 482 下の行へ移動。 483`C-p' 484 上の行へ移動。 485`n' 486 下方向に移動し表示。対象となるのは、パート、`*' マークの付いたメッ 487 セージ、マークの付いていないメッセージ。 488`C-un' 489 下方向に移動し表示。対象となるのは、`*' マークの付いたメッセージ、 490 マークの付いていないメッセージ。 491`p' 492 上方向に移動し表示。対象となるのは、パート、`*' マークの付いたメッ 493 セージ、マークの付いていないメッセージ。 494`C-up' 495 上方向に移動し表示。対象となるのは、`*' マークの付いたメッセージ、 496 マークの付いていないメッセージ。 497`j' 498 入力された行番号に従ってその行へ移動。 499`C-uj' 500 入力されたメッセージの番号に従ってその行へ移動。 501 502 503 504File: mew.ja.info, Node: multipart, Next: analysis, Prev: singlepart, Up: Viewing 505 506MIME を表示する 507=============== 508 509マルチパートを読むのは別に大変なことではありません。今まで通り、 510`SPC' を押していけばよいだけです。 511 512マルチパートのメッセージは、以下のように日付の左に `M' というマークが 513付いています。 514 515 * 03/12 Hidenori Ohta 今週末 |日曜にストーンマジック 516 M03/14 ももちゃん 能登の写真 |この前撮った写真を添付 517 03/15 Neat Sumikawa Re: ワイン |じゃぁ、水曜日に例の店 518 519`M' マークの付いたメッセージで `SPC' を押すと、ヘッダを Message モード 520に表示すると共に、以下のように Summary モードでマルチパートの構造を簡 521素に表示します。 522 523 * 03/12 Hidenori Ohta 今週末 |日曜にストーンマジック 524 M03/14 ももちゃん 能登の写真 |この前撮った写真を添付 525 B 2 Image/Jpeg 写真1 noto1.jpg 526 Q 3 Application/Postscript 能登の地図 map.ps 527 03/15 Neat Sumikawa Re: ワイン |じゃぁ、水曜日に例の店 528 529もし、パート 1 が Text/ なら、Summary モードにはパート 1 は可視化され 530ず、そのかわりパート 1 がヘッダと共に Message モードに表示されます。 531 532マルチパートの各行は 533 534 - マーク (Content-Transfer-Encoding:) 535 - パート番号 536 - データ型 (Content-Type:) 537 - 説明 (Content-Description:) 538 - ファイル名 (Content-Disposition:) 539 540から構成されています。Content-Description: はパートに対する Subject: 541と考えていいでしょう。この表示は Draft モードの添付領域とほとんど同じ 542です。 543 544`SPC' や `n' でパート 2 へ進めば、そのパートがデータ型に応じて 545表示されます。たとえば、Text/Plain なら Message モードで、PostScript な 546ら "ghostview" で表示されます。 547 548`n' や `p' は、パート部分まで含んだ行を移動することに注意して下さい。 549パート部分を飛ばして下のメッセージを表示するには `C-un' と入力して下さ 550い。また、パート部分を飛ばして 1 つ上のメッセージを表示するには `C-up' 551と入力して下さい。 552 553Mew は、MIME を再帰的に処理します。以下は転送されたマルチパートのメッ 554セージの例です。 555 556 M03/15 かずくん Fw: 能登の写真 |写真が送られてきたので 557 2 Message/Rfc822 能登の写真 558 B 2.2 Image/Jpeg 写真1 noto1.jpg 559 Q 2.3 Application/Postscript 能登の地図 map.ps 560 561(メモ) テキスト以外のデータを、シングルパートとしてメッセージに格納す 562るのは、書式としては間違いではありませんが、お勧めできません。マルチパー 563トを作成し、そのパート 1 に説明のテキストを、パート 2 にテキスト以外の 564データを入れる作法をお勧めします。 565 566テキスト以外のデータが本文に直接格納されているメッセージに対し、Mew は 567これをあたかもマルチパートのように表示します。 568 569このように MIME の構造は複雑になりうるので、解析するのには時間がかかる 570場合があります。しかし、Mew は次に読まれるメッセージを予想し、ユーザが 571現在のメッセージを読んでいる間に、次のメッセージをあらかじめ解析してお 572くことで高速性を実現しています。解析されたメッセージは、しばらくの間保 573存されます。 574 575メッセージの終りの部分がはっきりと分かるように、Mew はメッセージの最後 576に "[End of message]" という文字列を表示します。また、パートの終りでは、 577"[Message is continued]" という文字列を表示します。これらの文字列はそ 578れぞれ、`mew-end-of-message-string' と `mew-end-of-part-string'で指定 579できます。 580 581 582 583File: mew.ja.info, Node: analysis, Next: cipher-viewing, Prev: multipart, Up: Viewing 584 585MIME の解析を制御する 586===================== 587 588メッセージの解析を制御するために、以下の変数が用意されています。 589 590`mew-file-max-size' 591 解析するメッセージの大きさの上限。メッセージの大きさがこの値以下 592 なら、解析し表示する。越えているなら、解析せずに生のまま表示する。 593 初期値は 100000 バイト。 594`mew-header-max-length' 595 解析するメッセージのヘッダ長の上限。ヘッダの行数がこの値以下なら、 596 メッセージを解析して表示する。越えているなら、解析を途中で止めて 597 メッセージを壊れた形で表示する。初期値は 100 行。 598`mew-decode-broken' 599 規格違反のメッセージを解析する際に、寛容になるか否か。`t' なら寛 600 容に、`nil' なら厳密に解析する。寛容に解析する際に規格違反があっ 601 た場合は、X-Mew: フィールドに表示する。初期値は `t'。 602`mew-use-text-body' 603 本文のテキストをヘッダと同時に表示するか否か。`t' なら、本文がシ 604 ングルのテキスト、および、本文がマルチパートで最初のパートがテキ 605 ストの場合、そのテキストをヘッダと同時に表示する。`nil' の場合は、 606 マルチパート内のパートのように表示する。初期値は `t'。 607`mew-use-alternative' 608 Multipart/Alternative の取り扱い。Multipart/Alternative であるメッ 609 セージには`-' マークが付いている。`t' なら、 610 `mew-mime-multipart-alternative-list' の優先順位に従って、1 つの 611 パートを表示する。`nil' なら、通常のマルチパートとして表示する。 612 初期値は `t'。 613`mew-use-text/html' 614 Text/Html の取扱い。`nil' の場合は HTML を解析せずに表示。それ以 615 外なら HTML を解析して表示。初期値は `nil'。 616`mew-use-text/xml' 617 Text/Xml の取扱い。`nil' の場合は XML を解析せずに表示。それ以外 618 なら XML を解析して表示。初期値は `nil'。 619 620これらの変数に関する基本的なコマンドは、`.' です。このコマンドは、以下 621のように動きます。 622 6231) このコマンドがメッセージ上で実行されると、そのメッセージのキャッシュ 624が削除され、メッセージが解析されて再表示されます。 625 6261a) もし現在のメッセージの大きさが `mew-file-max-size' を越えているな 627ら、MIME は解析されず、そのまま表示されています。この場合、このコマン 628ドはこの上限に関わらずに現在のメッセージを解析し、再表示します。 629 6301b) もし現在のメッセージのヘッダ長が `mew-header-max-length' を越えて 631いるなら、メッセージが壊れたように表示されています。この場合、このコマ 632ンドはこの上限に関わらずに現在のメッセージを解析し、再表示します。 633 6341c) もし現在のメッセージが `:' で表示されているなら、マルチパートの構 635造は、通常とは違うように表示されています。この場合、このコマンドはマル 636チパートの構造を通常と同じように再表示します。 637 6381d) もし `mew-use-text/html' が `nil' なら、HTML は解析されず、そのま 639ま表示されています。この場合、このコマンドは HTML を解析し、再表示しま 640す。 641 6422) もしこのコマンドがパート上で実行された場合、そのパートが再表示され 643ます。 644 6452a) もし `mew-use-text/html' が `nil' なら、HTML は解析されず、そのま 646ま表示されています。この場合、このコマンドは HTML を解析し、再表示しま 647す。 648 649`.' 以外にも、以下のような便利なコマンドがあります。 650 651`.' 652 メッセージを解析し、再表示する。 653`C-u.' 654 `mew-decode-broken' を逆にしてメッセージを解析し直す。 655 *Note invalid:: を参照のこと。 656`:' 657 `mew-use-alternative' と `mew-use-text-body' を反転させた 658 `.'. 659`C-u:' 660 `mew-use-alternative' と `mew-use-text-body' を反転させた 661 `C-u.'. 662`,' 663 現在のメッセージやパートを生の書式で Message モードに表示する。 664`C-cTAB' 665 メッセージ全体をファイルとして read only で開く。 666`C-uC-cTAB' 667 メッセージ全体をファイルとして開く。 668 669 670 671File: mew.ja.info, Node: cipher-viewing, Next: retrieving, Prev: analysis, Up: Viewing 672 673暗号メールや電子署名を表示する 674============================== 675 676今までと同様 `SPC' などを利用することで、Mew では暗号化や電子署名を施 677されたメッセージを簡単に表示できます。まず、簡単な例から紹介しましょう。 678 679 S03/18 神田パソコン館 見積書 |先日承りましたノートPC 680 E03/21 匿名希望 秘密のメール | 681 682上記のメッセージには、それぞれ `S' マークと `E' マークが付いています。 683これはそれぞれ、本文全体が署名されている、および、暗号化されていること 684を意味します。 685 686PGP/MIME や S/MIME では、一部のパートに電子署名を施したり、暗号化したり 687できます。この場合このようなマークは付きません。`S' マークや 688`E' マークが付くのは、本文全体が対象になっている場合です。 689 690また、単に署名や暗号化といいましたが、これは最終的な処理が署名や暗号化 691であったことを意味しています。やや複雑な話になりますが、もしかすると前 692者は本文全体を暗号化した後、署名したのかもしれませんし、後者は一部のパー 693トに署名し、さらに全体を暗号化している可能性もあります。 694 695本文全体、あるいは、一部のパートが暗号化されている場合、Mew はパスフレー 696ズを訊いてきます。パスフレーズを入力する際の注意事項については、*Note 697start:: を参照して下さい。入力されたパスフレーズは、あなたの秘密鍵を復 698号化するのに使われます。そして、復号化された秘密鍵によって、暗号化され 699ているメッセージを解くわけです。 700 701暗号メッセージを表示するには、暗号化された数だけパスフレーズを入力する 702必要があります。これは Mew が安全を期して、通常パスフレーズを保存しな 703いからです。もしこれがわずらわしいなら、Mew にパスフレーズを保存させる 704ことも可能です。詳しくは、*Note password:: を参照して下さい。 705 706パスフレーズを保存しない通常の設定でも、一旦復号化されたメッセージはし 707ばらく保存されるので、2 回目の表示にはパスフレーズを訊かれないかもしれ 708ません。 709 710一方、通信相手の署名を検証するためには相手の公開鍵が利用できればよいの 711で、パスフレーズを訊かれることはありません。 712 713Mew は自動的に電子署名を検証したり、入力されたパスフレーズを使って暗号 714メッセージを復号化したりして、元のメッセージを表示します。そこで、ユー 715ザが署名の存在に気づかないかもしれませんし、どの部分が暗号化されていた 716のか分からないかもしれません。 717 718そこで、検証の結果やどの部分が暗号化されているかをユーザに通知するため 719に、Mew は以下のようにヘッダに X-Mew: フィールドを挿入します。 720 721 X-Mew: <body> PGP decrypted. 722 Good PGP sign "kazu@example.org" COMPLETE 723 724"<>" 内の番号は、どのパートの結果であるかを示しています。"body" は、メッ 725セージの本文全体が保護されていることを意味します。この例では、メッセー 726ジ全体が kazu によって署名され、受信者のために暗号化されています。Mew 727はまずこれを復号化し、そして署名を検証しています。署名は正しいので、 728kazu@example.org という ID の付いた秘密鍵で署名されたときから、内容は 729変更されていないと分かります。この署名の検証に使われた公開鍵の「有効性」 730は "complete" です。よって、受信者はこの公開鍵が ID が示すユーザに属し 731ていると信頼していることになります。つまり、このメッセージは信頼をおい 732ている公開鍵によって検証され結果が正しいので、改竄されていないというこ 733とになります。 734 735以下の例では、まずマルチパートである本文全体の電子署名が検証され、その 736後パート 2 のメッセージ全体が復号化されています。つまり、作成時には、 737まずパート 2 が暗号化され、そして本文全体が署名されたことが分かります。 738 739 X-Mew: <body multi> Good PGP sign "kazu@example.org" COMPLETE 740 X-Mew: <2 message> PGP decrypted. 741 742するどい人なら、悪い人があらかじめ X-Mew: フィールドを挿入しておき、あ 743なたをだますかもしれないと思うかもしれません。でも大丈夫です。Mew は、 744ヘッダにある X-Mew: をあらかじめ削り、本物の X-Mew: フィールドを挿入し 745ますから。 746 747PGP/MIME について: 748 749X-Mew: フィールドは他にもさまざまな結果を伝えてくれます。たとえば、署 750名を検証するための公開鍵がないとか、復号化に失敗したなどです。以下の例 751は、鍵 ID が 0x1B8BF431 である公開鍵がないことを示しています。 752 753 X-Mew: <body multi> No his/her public key. ID = 0x1B8BF431 754 755この場合、`C-cC-f' と入力すると、Mew はこの公開鍵の入手を試みます。そ 756の際、公開鍵サーバを選択できます。もし、X-Mew: フィールドがない場合は、 757`C-cC-f' は From: を ID と考えます。また、`C-uC-cC-f' は、X-Mew: フィー 758ルドに加えて `mew-x-pgp-key-list' に指定されたフィールドも鍵 ID を切り 759出す対象とし、公開鍵の入手を試みます。 760 761Mew では PGPv2、PGPv5、GNUPG に対応しています。これらは Summary モード 762において、`C-cC-v' で切替え可能です。これら複数の PGP を使いたい人は 763`mew-prog-pgp2'、`mew-prog-pgp5'、`mew-prog-gpg' に対し、それぞれ 764PGPv2、PGPv5、GNUPG のコマンド名を設定して下さい。また、Mew の起動直後 765に利用する PGP のコマンド名を `mew-prog-pgp' に設定して下さい。なおパ 766スフレーズは、それぞれの PGP に対し独立に保存されます。 767 768なお昔ながらの PGP メッセージは、自動的に処理できません。このような 769PGPメッセージに対しては、`C-cC-z' で復号化や署名の検証ができます。 770 771 772 773File: mew.ja.info, Node: retrieving, Next: moving, Prev: cipher-viewing, Up: Viewing 774 775メッセージの取得 776================ 777 778メールボックスへ到着したメッセージを +inbox へコピーし一覧表示するには、 779`i' を使います。コピー元のメールボックスは `mew-mailbox-type' によって 780決ります。(`M-x mew' を実行した際に、`mew-proto' が `+' の場合も、 781`mew-mailbox-type' に従ってメッセージがコピーされます。) 以下に取りう 782る値を示します。 783 784`'mbox' 785 ローカルのメールボックス。デフォルトでは "incm" という外部コマン 786 ドを使い、メッセージを取得する。設定方法は、*Note configuration:: 787 を参照のこと。 788`'pop' 789 POP サーバ。POP を POP らしく使う方法。(初期値) 790`'imap' 791 IMAP サーバ。IMAP らしくない利用方法なので、推奨されていない。 792 793ローカル・フォルダでメッセージの一覧を再表示するには、`s' を使います。 794 795リモート・フォルダでメッセージを取得、あるいは再取得する場合にも `s' 796を使います。IMAP やニュースでは、`i' は利用せず、`s' を使うのが一般的 797です。 798 799`s' を使うと範囲を訊いてきます。Mew で重要な範囲の意味を以下に示します。 800 801`update' 802 「Summary モードの最後のメッセージの次」から「フォルダ内の最後の 803 メッセージ」まで。つまり、Summary モードと実際のフォルダ内のメッ 804 セージの差分。 805`all' 806 フォルダ内のメッセージすべて。ローカル・フォルダでは、Summary モー 807 ドの表示がおかしくなったときに、内容を一新するために用いる。リモー 808 ト・フォルダでは、すべてのメッセージの再取得。 809`sync' 810 あるリモート・フォルダに対し、サーバ側では消えたメッセージのキャッ 811 シュを削除する。リモート・フォルダに対してのみ有効。 812 813+draft、+queue、+postq では、デフォルトの範囲は `all' となっています。 814それ以外のフォルダでは、デフォルトの範囲が `update' となっています。で 815すから、+draft、+queue、+postq 以外では、`s' の後に `RET' を押すだけで、 816現在のフォルダに対し最新の一覧を得られることになります。 817 818Mew ではあまり重要ではありませんが、以下の範囲も指定できます。 819 820`<num1>-<num2>' 821 <num1> から <num2> まで。ローカル・フォルダに対してのみ有効。 822`<num1>-' 823 <num1> から最後まで。ローカル・フォルダに対してのみ有効。 824`-<num2>' 825 最初から <num2> まで。ローカル・フォルダに対してのみ有効。 826`last:<num>' 827 最後の <num> 個。 828 829リモート・フォルダで `s' を `C-u' 付きで呼び出すと、「ヘッダのみのコ 830ピー」と「ヘッダと本文の両方のコピー」を反転できます。これらの動作は、 831POP、IMAP、NNTP に対し、それぞれ `mew-pop-header-only'、 832`mew-imap-header-only'、`mew-nntp-header-only' で定義でき、初期値はす 833べて `nil' です。つまり、初期値は「ヘッダと本文の両方のコピー」になっ 834ています。 835 836サイズが大きなメッセージは、全体ではなく一部が取得されているかもしれま 837せん。このようなメッセージには、`T' マークがついています。このメッセー 838ジの全体を取得するには、そのメッセージ上で `I' と入力します。 839 840たとえば、$inbox に `T' マークのついたメッセージがあるとしましょう。こ 841のメッセージの上で `I' を押すと、メッセージの全体が取得できます。 842 843メッセージの取得に関するコマンドを以下にまとめます。 844 845`i' 846 ローカル・フォルダでは、+inbox フォルダに移動し、到着したメッセージを取 847 得して一覧を表示する。`mew-auto-flush-queue' が `t' なら、 848 +queue にあるメッセージを送信する。詳しくは、*Note send:: を参照のこと。 849 リモート・フォルダでは、そのデフォルトのフォルダに移動し、`s' + 850 `update' を実行する。 851`C-ui' 852 `mew-auto-flush-queue' の値を逆だと思って、`i' を実行する。 853`I' 854 `T' マークの付いている一部だけが取得されたメッセージの全体を取得 855 する。 856 857 ローカル・フォルダで実行した場合、ケースと `mew-mailbox-type' に 858 より取得方法が決る。`mew-pop-delete' または `mew-imap-delete'の値 859 が `t' なら、メールボックスのメッセージを削除する。 860 861 リモート・フォルダで実行した場合、ケースと取得方法はそのフォルダ 862 から決る。サーバ側のメッセージは常に保存される。 863`C-uI' 864 `mew-pop-delete' または `mew-imap-delete' を逆転させて `I' を実行 865 する。 866`s' 867 フォルダの一覧を取る。 868`C-us' 869 リモート・フォルダにおいて、「ヘッダのみのコピー」と「ヘッダと本 870 文の両方のコピー」を反転させて、一覧を取る。 871`lc' 872 リモート・フォルダのメッセージをローカル・フォルダへコピーする。 873 874 875 876File: mew.ja.info, Node: moving, Next: sum-write, Prev: retrieving, Up: Viewing 877 878フォルダの移動 879============== 880 881フォルダの移動には `g' を入力して下さい。以下のようにフォルダ名を訊か 882れます。 883 884 Folder name (+inbox): + 885 886":" の右側を編集可能領域と呼ぶことにしましょう。この例では、編集可能領 887域に修飾子 "+" が表示されています。修飾子に続けて任意の文字列を入力し、 888`RET' を押せば、フォルダ名が決定されたことになり、そのフォルダへ移動し 889ます。 890 891フォルダを移動した際に Summary モードの一覧が古いと判断した場合は、自 892動的に差分が追加表示されます。 893 894"()" 内がデフォルトのフォルダです。単に `RET' を押し "+" を入力すると、 895デフォルトのフォルダを入力したものとして扱われます。 896 897補完を利用するには、`TAB' や `SPC' を押して下さい。 898 899さて、話を `g' を押した直後に戻しましょう。 900 901 Folder name (+inbox): + 902 903たとえば、"+" を "%" に変更するには、通常なら "+" を削り、"%" を入力す 904る必要があります。これでは面倒なので、"+" の後で "%" を入力すると、"+" 905が "%" に置き換わるようになっています。このように、修飾子の直後で他の 906修飾子を入力すれば、削る作業をせずに置き換え可能です。 907 908リモート・フォルダを入力する場合、*Note config:: で説明するケースを指 909定したい場合もあるでしょう。ケースは、フォルダ名の前に ":" で区切って 910入力します。たとえば、"home" というケースの "%inbox" に移動したいとし 911ましょう。このとき、"home:%inbox" と入力する必要があります。しかしこれ 912は面倒なので、任意の場所で `C-cTAB' を押すと利用可能なケースが、フォル 913ダ名の前に循環的に補完されます。次の例を考えて下さい。 914 915 Folder name (+inbox): %inbox 916 917ここで `C-cTAB' を入力すると、以下のようになります。 918 919 Folder name (+inbox): home:%inbox 920 921フォルダ名の一部を指定して、フォルダを検索したいこともあるでしょう。こ 922の場合には、前方検索の `C-s' か後方検索の `C-r' が利用できます。以下は、 923`C-s' を押したときのミニバッファの状態です。 924 925 Folder name (+inbox): () 926 927編集領域に現れた "()" が、検索モードに移行したことを表わしています。こ 928こで文字を入力していくと、マッチした候補が "()" の中に表示されます。以 929下は "mew" で検索したときの例です。 930 931 Folder name (+inbox): (+work/mew-release) mew 932 933候補を確定する際には、`RET' を入力して下さい。そうすると検索モードを抜 934けて、編集領域にこの候補が表示されます。 935 936 Folder name (+inbox): +work/mew-release 937 938さらに `RET' を押せば、このフォルダが入力されたことになります。 939 940検索対象となるフォルダの一覧は、ケースと修飾子の組で決定されます。 941`C-s' や `C-r' で検索モードに移るときに編集領域にある文字列から、ケー 942スと修飾子が切り出され、フォルダの一覧が決定される訳です。 943 944 945 946File: mew.ja.info, Node: sum-write, Next: features, Prev: moving, Up: Viewing 947 948送信、返答、転送 949================ 950 951メッセージの送信、返答、転送には、以下のコマンドを使います。 952 953`w' 954 メッセージを書く。新しい草稿が Draft モードに用意される。 955 *Note Composing:: を参照のこと。 956`C-uw' 957 メッセージを書く。新しい草稿が Draft モードに用意される。現在のメッ 958 セージの From: にあるアドレスが、草稿の To: へコピーされる。 959`W' 960 あるメッセージのヘッダの一部だけを編集しメッセージを送信するため 961 に Header モードに入る。*Note resend:: を参照のこと。 962`a' 963 現在のメッセージに返答する。Draft モードに草稿が用意され、To: や 964 Cc: が自動的に決定される。*Note reply:: を参照のこと。 965`C-ua' 966 現在のメッセージに対し送信者宛に返答する。 967`A' 968 現在のメッセージに返答する。Draft モードに草稿が用意され、To: や 969 Cc: が自動的に決定された後、本文が引用される。*Note reply:: を参 970 照のこと。 971`C-uA' 972 現在のメッセージに対し、引用付きで送信者宛に返答する。 973`f' 974 現在のメッセージを第 3 者に転送する。Draft モードに草稿が用意され、 975 現在のメッセージが自動的に添付される。*Note forward:: を参照のこ 976 と。 977`F' 978 `*' マークの付いたメッセージを第 3 者に転送する。Draft モードに草 979 稿が用意され、`*' マークの付いたメッセージが自動的に添付される。 980 詳しくは *Note target mark:: を参照のこと。*Note forward:: を参照 981 のこと。 982 983エラーメッセージが返ってきたら、以下のコマンドで修正し再挑戦しましょう。 984 985`E' 986 メッセージの再編集。または、MIME 形式でカプセル化されて戻ってきた 987 メッセージの再編集。 988 989 1. +draft では、メッセージが単に編集される。 990 2. +queue と +postq では、メッセージが +draft に移動されて、編 991 集される。 992 3. それ以外では、メッセージが +draft にコピーされて、編集される。 993 994 +draft、+queue、+postq では、ケースが復活する。 995 996 他のフォルダでは、`mew-case-guess-when-prepared' が `t' なら、 997 ヘッダのそれぞれのフィールドがケースに従って置き換えられる。詳しくは 998 *Note config:: を参照のこと。 999`C-uE' 1000 `E' と同じ。ただし、+draft、+queue、+postq 以外のフォルダで利用さ 1001 れた場合は、`mew-case-guess-when-prepared' が `t' でも、オリジナ 1002 ルのヘッダが保存される。 1003 1004 1005 1006File: mew.ja.info, Node: features, Next: status-update, Prev: sum-write, Up: Viewing 1007 1008便利な機能 1009========== 1010 1011Mew では、Summary モードに以下のような便利なコマンドが用意されています。 1012 1013`v' 1014 「Summary モードのみ」と「Summary & Message モード」の切り替え。 1015 「Summary モードのみ」を選んでいる場合は、`d' は次のメッセージを 1016 表示しないので、連続してすばやく `D' マークを付けられる。 1017`zv' 1018 `mew-use-header-veil' が `nil' でないとき、To: と Cc: で 1019 `mew-header-veil-count' を越える行は「ベール」で隠されている。こ 1020 のコマンドは、それらの行の見える/見えないを反転させる。 1021 `mew-use-header-veil' と `mew-header-veil-count' の初期値は、それ 1022 ぞれ `t' と 4。 1023`_' 1024 通常の行、折り返された行、長い行の順に行の表示を変える。 1025`M-l' 1026 現在の行を Summary モードの中央に移動させる。 1027`C-cC-s' 1028 Message モードで順方向段階的検索。 1029`C-cC-r' 1030 Message モードで逆方向段階的検索。 1031`y' 1032 メッセージ、あるいは、パートを入力したファイル名で保存する。 1033`b' 1034 Message モードの内容そのものを入力したファイル名で保存する。 1035`C-uy' 1036 保存するテキストの coding-system を指定して、メッセージ、あるいは、 1037 パートを入力したファイル名で保存する。 1038`#' 1039 `mew-print-function' を利用して Message モードの内容を印刷する。 1040`C-u#' 1041 プリンタ名を指定して Message モードの内容を印刷する。 1042`|' 1043 Message モードの内容をパイプで指定されたコマンドに出力する。 1044`C-u|' 1045 Message モードの本文(ヘッダを除く)をパイプで指定されたコマンドに 1046 出力する。 1047`\' 1048 このメッセージを引数にして、入力された外部コマンドを起動する。 1049`B' 1050 格納されているメッセージを取り出す。 1051`C-uB' 1052 格納されているファイルを取り出す。 1053`C-cC-a' 1054 現在のメッセージの情報をアドレス帳に登録する(*Note addrbook::)。 1055`C-cC-v' 1056 PGP のバージョンを切替える(*Note cipher-viewing::)。 1057`C-cC-z' 1058 昔ながらの自動処理できない PGP メッセージを PGP に復号化、検証さ 1059 せる(*Note cipher-viewing::)。 1060`C' 1061 ケースを変更する。詳しくは、*Note config:: を参照のこと。 1062`=' 1063 フォルダ名とメッセージ番号を表示する。キャッシュ・メッセージの場 1064 合は、加えて ID とサイズも表示する。メッセージへのフルパスが、ウ 1065 インドウマネージャのカットバッファに入る。 1066`;' 1067 Received: フィールドを解析し、分りやすく Message モードに表示する。 1068`Rd' 1069 フォルダを削除する。 1070`Rr' 1071 フォルダの名前を変える。 1072 1073 1074 1075File: mew.ja.info, Node: status-update, Next: invalid, Prev: features, Up: Viewing 1076 1077状態の更新 1078========== 1079 1080いくつかの設定の変更には、その変更を反映するために、状態を更新しなけれ 1081ばならない場合があります。変更が反映されなかったり、変更のためにエラー 1082が生じるようになったりした場合は、以下のコマンドを利用して下さい。 1083 1084`Z' 1085 アドレス帳(*Note addrbook::)などの情報を更新する。 1086`C-uZ' 1087 現在の世界に対するフォルダのリストの情報を更新する。 1088 1089状態を反転させるコマンドを以下にまとめます。 1090 1091`z8' 1092 8 ビット・モード(`mew-use-8bit')を反転させる。 1093`zc' 1094 解析したメッセージのキャッシュを消去する。 1095`zd' 1096 `mew-debug' を反転させる。 1097`zo' 1098 PGP を省略方法で作成する場合、PGP/MIME なのか古い PGP の書式なの 1099 か(`mew-use-old-pgp')を反転させる。 1100`zp' 1101 解析、復号化のポリシ(`mew-decode-broken')を反転させる。 1102`zv' 1103 Message モードでベールを使うか否か(`mew-use-header-veil')を反転さ 1104 せる。 1105`zw' 1106 警告のレベル(`mew-warning-field-level')が 2 なら 1 へ、1 なら 2 1107 へ設定する。 1108 1109 1110 1111File: mew.ja.info, Node: invalid, Next: Composing, Prev: status-update, Up: Viewing 1112 1113規格違反のメッセージ 1114==================== 1115 1116以下のようなメッセージは、Content-Type: で charset が指定されていない 1117ので、本来 US-ASCII と認識されてしまいます。 1118 1119 To: piglet 1120 Subject: 規格違反のメッセージ 1121 From: pooh 1122 MIME-Version: 1.0 1123 Content-Type: Text/Plain 1124 1125 日本語の本文 1126 1127また以下のようなヘッダも規格違反です。 1128 1129 From: "=?iso-2022-jp?B?GyRCOzNLXE9CSScbKEI=?=" <kazu@example.net> 1130 1131上の例では "=?" と "?=" で囲まれた部分はもともと日本語でした。メッセー 1132ジの規格ではヘッダには ASCII のみが格納できると定められています。よっ 1133て、ASCII 以外の文字コードをヘッダに格納するには、ある規則に従って 1134ASCII に符号化する必要があります。しかし、この符号化された文字列を 「"」 1135で囲むのは間違いです。「"」で囲まれた文字列は、そのままの形で取り扱わ 1136れます。よって、上の例の "=?" と "?=" で囲まれた部分が日本語に復号化さ 1137れることは本来ありません。 1138 1139規格に無頓着な一部のメーラではこのような間違いを平気で犯します。正しい 1140対処方法は、このようなメーラの作者に頼んで、規格を正しく実装するように 1141変更してもらうことです。しかし、このようなメーラはあまりにも多いので、 1142Mew ではできる限り復号化するよう試みます。そして、以下のような警告をヘッ 1143ダに出します。 1144 1145 X-Mew: Charset for body is not specified. 1146 To: has encoded-words in quoted text. 1147 1148もし、規格に厳密に復号化したいのなら、`mew-decode-broken' を `nil' に 1149設定して下さい。この値は `C-u.' を使うと動的に反転できます(*Note 1150singlepart:: を参照)。 1151 1152次のようなメッセージは、charset で指示されている文字コードと実際の文字 1153が異なるため、文字化けを起こします。 1154 1155 Content-Type: Text/Plain; charset=ISO-2022-JP 1156 1157 Shift_JIS で書かれた日本語の本文 1158 1159`C-cC-l' を使えば、charset で指定された文字コードを無視し、指定した言 1160語の推測規則に従って文字コードを推測し、再表示させることができます。ま 1161た、`C-uC-cC-l' で明示的に文字コードを指定し、再表示させることも可能で 1162す。 1163 1164 1165 1166 1167File: mew.ja.info, Node: Composing, Next: header, Prev: invalid, Up: Top 1168 1169メッセージを作成する 1170******************** 1171 1172ここではメッセージの作成方法について説明します。 1173 1174新しいメッセージを書くために、Draft モードに移行するには、次の手段があ 1175ります。 1176 1177 1. `M-x mew-send' と入力する。 1178 2. `mail-user-agent' が設定されている場合、`C-xm' と入力する。 1179 3. Summary モードで `w' を押す。 1180 1181すると、以下のようなバッファが用意されます。 1182 1183 To: 1184 Subject: 1185 From: Kazu Yamamoto <kazu@example.org> 1186 X-Mailer: Mew version 6.8 on Emacs 26.1 1187 ---- 1188 1189これを Draft モードといいます。Draft モードにおいて、"----" より上をヘッ 1190ダ、下を本文と呼びます。 1191 1192またメッセージへの返答(`a' や `A')や転送(`f' や `F')でも Summary モー 1193ドから Draft モードへ移行します。 1194 1195草稿は、+draft フォルダの下に作成されます。同時に複数の草稿を持つこと 1196が可能です。 1197 1198一旦用意した草稿を削除する方法については、*Note Quit:: を参照して下さ 1199い。 1200 1201以下、Draft モードの使い方を説明します。 1202 1203* Menu: 1204 1205* header:: ヘッダの補完 1206* cheader:: ヘッダの循環的な補完 1207* addr-comp:: アドレスの補完 1208* addrbook:: アドレス帳 1209* auto-alias:: アドレスの自動学習 1210* addr-comp1:: アドレスの補完(1) 1211* addr-comp2:: アドレスの補完(2) 1212* send:: メッセージの送信 1213* cite:: シグニチャと引用 1214* mime-comp:: マルチパートの作成 1215* charset-guess:: 文字コードの決定 1216* longline:: 長い行の取り扱い 1217* reply:: メッセージへの返答と宛先の決定 1218* forward:: メッセージの転送 1219* resend:: メッセージの再送 1220* shortcut:: 電子署名/暗号メールを作成する 1221* mark-b-comp:: マークを使った電子署名/暗号メールの作成 1222* pgp-key:: PGP の鍵の配布 1223* anonymous:: 宛先を匿名にしたメッセージの送信 1224 1225 1226 1227File: mew.ja.info, Node: header, Next: cheader, Prev: Composing, Up: Composing 1228 1229ヘッダの補完 1230============ 1231 1232ヘッダでは `TAB' に対し、以下のように各フィールド用の補完機能が割り当 1233てられています。 1234 1235 - フィールド名の補完 1236 - アドレスの補完 (To:、Cc: など) (*Note addr-comp:: を参照) 1237 - フォルダ名の補完 (Fcc:) 1238 1239<フィールド名の補完> 1240 1241行頭の単語中で、しかも、上の行の最後が "," で終る継続行でなければ、 1242`TAB' で `mew-fields' に定義されているフィールド名を補完できます。 1243 1244 To: kazu@example.org 1245 R`TAB' 1246 1247上記の場所で `TAB' を押すと以下のようになります。 1248 1249 To: kazu@example.org 1250 Reply-To: 1251 1252<フォルダ名の補完> 1253 1254Fcc: などのようにフォルダを補完すべきところでは、`TAB' でフォルダを補 1255完できます。以下に例を挙げてみます。 1256 1257 Fcc: `TAB' 1258 1259"+" が補完されます。 1260 1261 Fcc: +`TAB' 1262 1263`TAB' をもう 1 度押すと候補が表示されるので、候補を見ながら適切な文字 1264を入力します。 1265 1266 Fcc: +b`TAB' 1267 1268候補が一意に定まれば補完されます。 1269 1270 Fcc: +backup 1271 1272 1273 1274File: mew.ja.info, Node: cheader, Next: addr-comp, Prev: header, Up: Composing 1275 1276ヘッダの循環的な補完 1277==================== 1278 1279ヘッダでは、`C-cTAB' に循環的な補完機能が割り当てられています。循環的 1280な補完機能とは、あるリストのある値がそのリストの次の値に置き換えられる 1281ことです。リストの最後は、最初につながっていると考えます。ヘッダ中の循 1282環的な補完機能は、以下のようにフィールドごとに異なります。 1283 1284 - ドメイン名の循環的な補完 (To:、Cc: など) 1285 - From: の循環的な補完 (From:) 1286 1287<ドメイン名の循環的な補完> 1288 1289アドレスを書くべきフィールドでは、`C-cTAB' でドメインを補完します。補 1290完の候補は `mew-mail-domain-list' から選ばれます。 1291 1292 To: kazu@`C-cTAB' 1293 1294上記の場所のように候補が一意に定まらない場合は、 1295`mew-mail-domain-list' の最初のドメイン名が挿入されます。 1296 1297 To: kazu@example.org`C-cTAB' 1298 1299補完された後、さらに `C-cTAB' を押すと `mew-mail-domain-list' の次の候 1300補に変換します。 1301 1302 To: kazu@example.jp 1303 1304また、以下の補完が一意に定まれば、その候補を挿入します。 1305 1306 To: kazu@w`C-cTAB' 1307 1308上記の例は次のようになります。 1309 1310 To: kazu@example.jp 1311 1312<From: の循環的な補完> 1313 1314草稿には、あらかじめ "mew-name <mew-user@mew-domain>" という形式で、 1315From: フィールドが挿入されています。 1316 1317 From: Kazu Yamamoto (山本和彦) <kazu@example.org> 1318 1319From: フィールド上では、`C-cTAB' は `mew-from-list' の値を循環的に補完 1320します。`mew-from-list' は自分で設定してもよいですし、自動的に設定する 1321ことも可能です。自動設定に関しては、*Note config:: を参照して下さい。 1322 1323値の場所ならどこでも構いませんが、`C-cTAB' と入力すると、この値を 1324`mew-from-list' の次の値と置き換えます。たとえば、 1325 1326 From: Kazu Yamamoto (山本和彦) <kazu@example.org>`C-cTAB' 1327 1328は以下のようになります。 1329 1330 From: Kazuhiko Yamamoto <kazu@example.jp> 1331 1332 1333 1334File: mew.ja.info, Node: addr-comp, Next: addrbook, Prev: cheader, Up: Composing 1335 1336アドレスの補完 1337============== 1338 1339To: や Cc: では、アドレスを補完できます。補完には `TAB' を用います。 1340 1341 To: kazu`TAB' 1342 1343上記のように、アドレスの一部で `TAB' を押すと、以下のようにアドレスが 1344補完される訳です。 1345 1346 To: kazu@example.org 1347 1348アドレスの補完に利用されるアドレスの種類には、以下の 3 つがあります。 1349 1350 1. アドレス帳の展開規則 1351 2. アドレス帳の個人情報 1352 3. 送信時に学習されたアドレス 1353 1354アドレスの補完には 2 つの方法が提供されています。 1355`mew-use-full-alias' によって選択します(初期値は `nil')。 1356 1357`mew-use-full-alias' が `nil' の場合、`@' の前、つまりユーザ名(短縮名) 1358が補完の対象となります。`TAB' を押すとユーザ名が補完され、補完しきった 1359ところでさらに `TAB' を押すとアドレスに「展開」されます。これをアドレ 1360スの補完(1)と呼びましょう。 1361 1362アドレスの補完(1)(*Note addr-comp1::)の利点は、上に書いた 3 種類のアド 1363レスに対し、補完・展開が矛盾なく実行できることです。後述のように、「強 1364制展開」も `TAB' で実行できます。欠点は、ユーザ名の部分が一意でなけれ 1365ばならないので、あるユーザ名が登録されている場合、同じユーザ名を持つ別 1366のアドレスを学習できないことです。 1367 1368`mew-use-full-alias' が `t' の場合、学習されたアドレスに関しては、アド 1369レスの全体が補完の対象になります。これをアドレスの補完(2)と呼びましょ 1370う。 1371 1372アドレスの補完(2)(*Note addr-comp2::)の利点は、ユーザ名が一致している 1373複数のアドレスを学習できることです。欠点は、アドレス帳の個人情報に登録 1374されているアドレスの先頭以外は利用できないことです。また、「強制展開」 1375は、`M-C-e' という (`TAB' とは別の) キーを押さなければいけないことです。 1376 1377 1378 1379File: mew.ja.info, Node: addrbook, Next: auto-alias, Prev: addr-comp, Up: Composing 1380 1381アドレス帳 1382========== 1383 1384Mew ではアドレス帳("~/Mail/Addrbook")が利用できます。アドレス帳には 2 1385つの書式が用意されています。一方は「展開規則」を指定する書式、他方は 1386「個人情報」を記述するための書式です。 1387 1388まず、「展開規則」を記述するための書式を示します。 1389 1390 <shortname>: <address1>[, <address2>, <address3>,...] 1391 1392このように短縮名と展開すべきアドレスを `:' で区切って書きます。複数 1393のアドレスに展開する場合は、それらのアドレスを `,' で区切ります。 1394(これは、To: などでアドレスが `,' で区切られているのと同じです。) 1395`,' の後ろに空白を入れても構いません。以下に例を示します。 1396 1397 pooh: winnie-the-pooh@example.net 1398 piglet: piglet@example.org 1399 friends: pooh, piglet 1400 1401 1402 1403次に、「個人情報」を記述するための書式を示します。 1404 1405 <shortname> <address1>[, <address2>, <address3>,...] <nickname> <fullname> 1406 1407このように 4 つの要素を空白で区切ります。<shortname> が短縮名です。 1408<nickname> と <fullname> はそれぞれニックネームと正式な氏名であり、日本 1409語でも構いません。(ニックネームの使い方は *Note summary-mode:: と 1410*Note draft-mode:: を参照して下さい。) 1411 14122 番目の要素はアドレスです。複数のアドレスをその人が持っている場合は、 1413`,' で区切って書きます。`,' の後に空白を入れても構いません。つまり、こ 1414の空白は要素の区切りではありません。また、`"' で囲まれた空白も要素の区 1415切りにはなりません。以下に例を示します。 1416 1417 kazu kazu@example.org, kazu@example.net Kazu-kun "Kazuhiko Yamamoto" 1418 1419「個人情報」の書式では、各要素を省略できます。中間の要素を省略する場合 1420は、`*' と書いて下さい。以下に、アドレスに対してニックネームのみを定義 1421する例を示します。 1422 1423 * kazu@example.org, kazu@example.net Kazu-kun 1424 1425ニックネームは Summary モードでのアドレスの置き換えと、Draft モードで 1426の引用記号の置き換え(*Note cite::)に利用されます。 1427 1428アドレス帳のコメント文字は `;' と `#' です。`;' は行頭にある場合のみコ 1429メントとなり、その行が無視されます。`#' は任意の場所でコメントとなり、 1430そこから行末までが無視されます。また、`\' は継続行を表わします。 1431 1432 1433 1434Summary モードには、現在読んでいるメッセージの情報を Addrbook に登録す 1435る機能があります。展開規則を登録するには `C-cC-a' と押して下さい。以下 1436に例を示します。 1437 1438 #If you want to register this entry, type 'C-c C-c'. 1439 #If you want to NOT register this entry, type 'C-c C-q'. 1440 Shortname: kazu 1441 Addresses: kazu@example.org 1442 Comments: 1443 1444個人情報を登録するには `C-uC-cC-a' と押して下さい。以下に例を示します。 1445 1446 #If you want to register this entry, type C-c C-c. 1447 #If you want to NOT register this entry, type C-c C-q. 1448 Shortname: kazu 1449 Addresses: kazu@example.org 1450 Nickname: 1451 Name: Kazuhiko Yamamoto 1452 Comments: 1453 1454必要であれば加筆訂正します。実際に登録するには `C-cC-c'、登録を取り止 1455める場合は `C-cC-q' と入力して下さい。*Note Quit:: も参照して下さい。 1456 1457なお、Addrbook に複数の言語の文字を使いたい場合は、以下の設定を 1458Addrbook の先頭に記述して下さい。 1459 1460 #-*-coding:ctext;-*- 1461 1462 1463 1464 1465File: mew.ja.info, Node: auto-alias, Next: addr-comp1, Prev: addrbook, Up: Composing 1466 1467アドレスの自動学習 1468================== 1469 1470メッセージを送信した場合、To: と Cc: に書かれているアドレスは、自動的 1471に学習されます。以下の例を考えて下さい。 1472 1473 To: kazu@example.org 1474 1475アドレスの補完(1)(*Note addr-comp1::)の場合:このメッセージを送信する 1476と、アドレス "kazu@example.org" に対し、短縮名 "kazu" が自動登録されま 1477す。ただし、すでに "kazu" という短縮名が自動登録されているなら、 1478`mew-addrbook-override-by-newone' の値に応じて上書きするかを決定します。 1479`nil' なら古い設定を残し、それ以外なら上書きします。展開の際は、アドレ 1480ス帳の方が優先されます。ですから、アドレス帳に無い短縮名のみが有効にな 1481ります。 1482 1483アドレスの補完(2)(*Note addr-comp2::)の場合:このメッセージを送信する 1484と、アドレス "kazu@example.org" が自動登録されます。 1485 1486自動登録されるのは通常 2000 個(`mew-lisp-max-length')のアドレスまでで 1487す。それを越えて登録するとアルファベット順で最後の方が消えます。これら 1488の情報は Mew を終了する際に、"~/Mail/.mew-alias" に保存されます。 1489 1490自動登録ですから、不要な短縮名も登録されます。不要な短縮名を削除するに 1491は、以下のようにするといいでしょう。まず、`M-a' を実行し、 1492"~/Mail/.mew-alias" を開きます。次に、テキストファイルを編集する要 1493領で、不要な短縮名を削除します。そして、`C-xC-s' で保存して下さい。 1494保存と同時に、その内容が Mew に反映されます。 1495 1496アドレスの補完(1)とアドレスの補完(2)では、"~/Mail/.mew-alias" の書式が 1497異なります。`mew-use-full-alias' の値を変え、方法を切り替えたら、 1498Summary モードで一回 `Z' を押して下さい。これで、書式が変換されます。 1499 1500 1501 1502File: mew.ja.info, Node: addr-comp1, Next: addr-comp2, Prev: auto-alias, Up: Composing 1503 1504アドレスの補完(1) 1505================= 1506 1507アドレスの補完(1)では、アドレス帳の展開規則、アドレス帳の個人情報、お 1508よび送信時に学習されたアドレスで登録されたアドレスは、ユーザ名(短縮名) 1509が一意であることが前提となっています。 1510 1511たとえば、以下のように「展開規則」を設定したとします。 1512 1513 pooh: winnie-the-pooh@example.net 1514 1515Draft モードのヘッダ内で、かつ、アドレスを書くべきフィールド上で、しか 1516も、1 文字以上の文字列が前にある場所で `TAB' を打つと、アドレスの短縮 1517名が補完されます。 1518 1519 To: piglet@example.org, 1520 po`TAB' 1521 1522このように `TAB' を押すと、(他に候補が無ければ) "pooh" まで補完されま 1523す。 1524 1525 To: piglet@example.org, 1526 pooh`TAB' 1527 1528もう一度 `TAB' を押すと "winnie-the-pooh@example.net" に展開されます。 1529 1530 To: piglet@example.org, 1531 winnie-the-pooh@example.net 1532 1533"@" で終る文字列は強制的に展開します。たとえば、以下のように似たような 1534短縮名があった場合を考えて下さい。 1535 1536 pooh: winnie-the-pooh@example.net 1537 pooh-pooh: pooh-pooh@example.org 1538 1539"pooh-" まで入力すれば、"pooh-pooh" まで補完できることは明らかです。し 1540かし、"pooh" までだと、"pooh" を「展開」するのか、"pooh-pooh" まで補完 1541するのか分りません。"pooh" を "winnie-the-pooh@example.net" に強制的に 1542展開するには、以下のように `@' を挿入し、`TAB' を押します。 1543 1544 To: pooh@`TAB' 1545 1546強制展開は、`@' を挿入せず、`M-C-e' を押しても実行できます。 1547 1548上記の説明は、送信時に学習されたアドレスにもあてはまります。 1549 1550「個人情報」の書式では、アドレスが順に置き換えられていきます。以下の例 1551を考えて下さい。 1552 1553 kazu kazu@example.org, kazu@example.net Kazu-kun "Kazuhiko Yamamoto" 1554 1555kazu がどう変化するのか見てみましょう。 1556 1557 To: kazu`TAB' 1558 1559"kazu" の後で `TAB' を打つと、"kazu@example.org" に置き換わります。 1560 1561 To: kazu@example.org`TAB' 1562 1563次に "kazu@example.org" の後で `TAB' を打つと、"kazu@example.net" に置 1564き換わります。 1565 1566 To: kazu@example.net`TAB' 1567 1568さらに "kazu@example.net" の後で `TAB' を打つと、"kazu@example.org" に 1569戻ります。このように `TAB' を押すと、アドレスが循環的に置換されます。 1570 1571アドレスを決定した後は、正式名称が付加できます。 1572 1573 To: kazu@example.org`M-TAB' 1574 1575このように `M-TAB' を押すと、以下のように正式名称が付加されます。 1576 1577 To: Kazuhiko Yamamoto <kazu@example.org> 1578 1579 1580 1581File: mew.ja.info, Node: addr-comp2, Next: send, Prev: addr-comp1, Up: Composing 1582 1583アドレスの補完(2) 1584================= 1585 1586アドレスの補完(2)では、学習されたアドレスに関しては、アドレス全体が補 1587完の対象になります。アドレス帳の展開規則は、短縮名が補完の対象になり、 1588一意に定まれば展開されます。アドレス帳の個人情報では、短縮名が補完の対 1589象になり、一意に定まれば、登録されている先頭のアドレスに展開されます。 1590 1591Draft モードのヘッダ内で、かつ、アドレスを書くべきフィールド上で、しか 1592も、1 文字以上の文字列が前にある場所で `TAB' を打つと、短縮名あるいは 1593学習されたアドレスが補完されます。 1594 1595kazu@example.org を学習しているとしましょう。 1596 1597 To: ka`TAB' 1598 1599曖昧でないところまで入力し、`TAB' を押せば、アドレスが補完されます。 1600 1601 To: kazu@example.org 1602 1603さらに kazunori@example.jp を学習したとしましょう。kazu@example.org へ 1604補完するには kazu@ まで、kazunori@example.jp へ補完するには kazun まで 1605入力する必要があります。 1606 1607展開規則と個人情報は、`TAB' により、まず短縮名が補完されます。短縮名が 1608一意に定まれば、`TAB' で展開できます。 1609 1610たとえば、以下のように「展開規則」を設定したとします。 1611 1612 pooh: winnie-the-pooh@example.net 1613 1614短縮名 "pooh" を補完してみましょう。 1615 1616 To: po`TAB' 1617 1618このように `TAB' を押すと、(他に候補が無ければ) "pooh" まで補完されま 1619す。 1620 1621 To: pooh`TAB' 1622 1623もう一度 `TAB' を押すと "winnie-the-pooh@example.net" に展開されます。 1624 1625 To: winnie-the-pooh@example.net 1626 1627問題は、短縮名が一意に定まらない場合の展開です。以下の展開規則を考えて 1628下さい。 1629 1630 pooh: winnie-the-pooh@example.net 1631 pooh-pooh: pooh-pooh@example.org 1632 1633"pooh-" まで入力すれば、"pooh-pooh" まで補完できることは明らかです。し 1634かし、"pooh" までだと、"pooh" を「展開」するのか、"pooh-pooh" まで補完 1635するのか分りません。"pooh" を "winnie-the-pooh@example.net" に強制的に 1636展開するには、`M-C-e' を利用します。(`TAB' で強制展開する方法はありま 1637せん。) 1638 1639 To: pooh`M-C-e' 1640 1641この例は、以下のように強制展開されます。 1642 1643 To: winnie-the-pooh@example.net 1644 1645 1646 1647 1648File: mew.ja.info, Node: send, Next: cite, Prev: addr-comp2, Up: Composing 1649 1650メッセージの送信 1651================ 1652 1653メッセージを書き上げ、いよいよ送信するには、以下の 2 つのコマンドのど 1654ちらかを選んで下さい。 1655 1656`C-cC-m' 1657 メッセージを作成し +queue または +postq に入れ、送信待ち状態にす 1658 る。 1659`C-cC-c' 1660 メッセージを作成し送信する。"Really send this message? (y or n) " 1661 と訊かれる。`y' を押せば、送信される。 1662 1663メッセージが送信される際にどう加工されるか説明します。以下のようなメッ 1664セージを考えて下さい。 1665 1666 To: pooh 1667 Subject: 明日の日曜日 1668 From: Piglet <piglet@example.org> 1669 X-Mailer: Mew version 6.8 on Emacs 26.1 1670 ---- 1671 明日の日曜日、遊びませんか? 1672 1673 // ピグレット 1674 1675たとえば、`C-cC-m' でこのメッセージを +queue あるいは +postq に入れる 1676と、メッセージは以下のように加工されています。 1677 1678 Date: Mon, 13 Mar 2000 19:49:50 +0900 (JST) 1679 Message-Id: <20000313.194950.59499544.piglet@example.org> 1680 To: winnie-the-pooh@example.net 1681 Subject: =?iso-2022-jp?B?GyRCTEBGfCRORnxNS0Z8GyhC?= 1682 From: Piglet <piglet@example.org> 1683 X-Mailer: Mew version 6.8 on Emacs 26.1 1684 Mime-Version: 1.0 1685 Content-Type: Text/Plain; charset=iso-2022-jp 1686 Content-Transfer-Encoding: 7bit 1687 1688 明日の日曜日、遊びませんか? 1689 1690 // ピグレット 1691 1692Date: や Message-Id: が付加されたのはお分かりになるでしょう。Subject: 1693にあった日本語は、配送に安全となるよう ASCII コードに変換されています。 1694また、本文のデータ型や文字コードが推測され、正しく付加されていることは 1695特筆すべきでしょう。 1696 1697`C-cC-m' や `C-cC-c' でメッセージを作成するとき、ヘッダに不備があった 1698場合に注意を促してくれる機能があります。 1699 1700`mew-ask-subject' を `t' にしておけば、Subject: が空のときに値を尋ねて 1701くれます。空のままにしたい場合は単純に `RET' を押して下さい。この変数 1702の初期値は `nil' です。 1703 1704`mew-ask-fcc' を `t' にしておけば、Fcc: に存在しないフォルダが指定して 1705ある場合、そのフォルダを作成するか尋ねてくれます。作るなら `y'、作らな 1706いなら `n' を押して下さい。`n' を押すと、送信が中止され、カーソルは草 1707稿に戻ります。この変数の初期値は `nil' です。 1708 1709Mew は、サーバがユーザ認証を要求すると、送信のためのパスワードをユーザ 1710に訊きます。長い間、メールの送信にはパスワードが必要ありませんでした。 1711これが、メールアドレスを詐称できる原因の一つとなっています。これからは、 1712メールの送信の際は、受信のときと同じように、パスワードが必要な時代にな 1713ります。 1714 1715+queue に溜っているメッセージを送信するには、以下の 2 つの方法がありま 1716す。どちらも Summary モードのコマンドであることに注意しましょう。 1717 1718`i' 1719 `mew-auto-flush-queue' が `t' の場合は、メッセージを受信した後 1720 に、+queue にあるメッセージを送信する。ダイアルアップ環境において、接続 1721 料金を節約する意味でも、送信のための認証という意味でも、これはよい方法。 1722 `mew-auto-flush-queue' の初期値は `t'。 1723`C-cC-c' 1724 +queue にあるメッセージを送信する。+queue に行って、できあがったメッセー 1725 ジを見た後に、このコマンドを使うと便利。`mew-ask-flush-queue' が 1726 `t' なら、"Flush queue? (y or n) " と訊かれる。 1727 `mew-ask-flush-queue' の初期値は `nil'。 1728 1729 1730 1731File: mew.ja.info, Node: cite, Next: mime-comp, Prev: send, Up: Composing 1732 1733シグニチャと引用 1734================ 1735 1736ここでは、本文のテキストを便利に処理するコマンドについて述べます。 1737 1738まずシグニチャについてです。カーソルのある場所に "~/.signature" を挿入 1739するコマンドは `C-cTAB' です。シグニチャファイルは、 1740`mew-signature-file' で設定できます。`mew-signature-as-lastpart' や 1741`mew-signature-insert-last' を設定することで、`C-cTAB' の動作をカスタ 1742マイズできます。 1743 1744`C-cTAB' 1745 カーソルの位置に "~/.signature" を挿入する。 1746 1747次に引用についてです。Summary モードの `a' や `A' を使ってメッセージに 1748返答するための草稿を用意すると、Emacs が 3 分割されます。上が現在の 1749Summary モード、中が Message モード、下が Draft モードです。 1750 1751Message モードのテキストを引用するコマンドを以下に示します。 1752 1753`C-cC-y' 1754 Message モードからメッセージの一部をコピーし、引用ラベルと引用記 1755 号付で貼り付ける。 1756 1. おおまかにいえば、Message モードの本文がコピーされる。たとえ 1757 ば、Text/Plain が表示されていると、Message モード全体がコピー 1758 される。Message/Rfc822 が表示されている場合は、ヘッダを除い 1759 た本文がコピーされる。 1760 2. `C-uC-cC-y' では、ヘッダがあればヘッダをコピーする。 1761 3. Emacs のマークがあると、そのマークとカーソルの間が対象となる。 1762`C-cC-t' 1763 Message モードからメッセージの一部をコピーし、引用ラベルと引用記 1764 号なしで貼り付ける。 1765 1766引用ラベルと引用記号の初期値は、以下のようになります。 1767 1768 From: SUMIKAWA Munechika <sumikawa@ebina.hitachi.co.jp> 1769 Subject: Wine 1770 Date: Wed, 23 Jul 1997 11:40:50 +0900 1771 1772 > おはようからおやすみまでニートでおなじみの角川です。 1773 > 1774 > さて、とろけるワイン作戦ですが、定石通り '90 のボルドーの 1775 > カベルネ・ソービニョンを狙いたいと思います。 1776 1777Draft モードでは Message モードに表示されているものならなんでも引用で 1778きます。つまり、複数のメッセージを簡単に引用できるのです。引用したいメッ 1779セージを表示させて、本文を引用する手順を、引用したいメッセージの回数だ 1780け繰り返して下さい。そのための 3 分割です。 1781 1782 1783本文やヘッダの色付けがおかしくなった場合、`C-cC-l' を実行することで、 1784色付けをやり直すことができます。 1785 1786 1787 1788File: mew.ja.info, Node: mime-comp, Next: charset-guess, Prev: cite, Up: Composing 1789 1790マルチパートの作成 1791================== 1792 1793さて、ここでマルチパートの作り方を披露しましょう。 1794 1795たとえば、+draft/1 でメッセージを書いているときに、`C-cC-a' と入力する 1796と、草稿の一番下に 1797 1798 ----------------------------- attachments ----------------------------- 1799 Multipart/Mixed 1/ 1800 1 Text/Plain(guess) CoverPage* 1801 2 . 1802 --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9-------------------------------------------- 1803 1804という行が挿入されます。"1/" はマルチパートを構築するための一時的なディ 1805レクトリで、実体は "~/Mail/attach/1" です。パート 1 の CoverPage は本 1806文を意味します。ここで Draft モードは次のようになっているでしょう。 1807 1808 To: mew-dist 1809 Subject: ここがヘッダ 1810 From: Kazu Yamamoto <kazu@example.org> 1811 X-Mailer: Mew version 6.8 on Emacs 26.1 1812 ---- 1813 本文だよ。 1814 1815 ----------------------------- attachments ----------------------------- 1816 Multipart/Mixed 1/ 1817 1 Text/Plain(guess) CoverPage* 1818 2 . 1819 --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9-------------------------------------------- 1820 18213 つの領域を以下のように呼ぶことにします。 1822 1823 * "----" より上を 「ヘッダ」 1824 * "----" から "attachments" までを「本文」 1825 * "attachments" より下を「添付領域」 1826 1827Draft モードでは、リージョンによってキー割当が違います。 1828 1829たとえば、`TAB' は以下のようになります。 1830 1831ヘッダ 1832 さまざまな補完。 1833本文 1834 TAB の挿入。 1835添付領域 1836 なにもしない。 1837 1838`c' だと以下のようになります。 1839 1840ヘッダ 1841 c を挿入。 1842本文 1843 c を挿入。 1844添付領域 1845 ファイルのコピー。 1846 1847以下、添付領域でのキー割当です。 1848 1849`C-p' 1850 現在のディレクトリの前のファイルへ移動。 1851`C-n' 1852 現在のディレクトリの後のファイルへ移動。 1853`C-f' 1854 1 番目のサブディレクトリに移動。 1855`C-b' 1856 親ディレクトリに移動。 1857`c' 1858 ファイルのコピー。"." 上で有効。ネットワーク経由でも可。リモート 1859 のファイルをコピーする場合は、"/[user@]hostname:/filepath" の形式 1860 でファイルを指定。 1861`l' 1862 ファイルへシンボッリクリンクを張る。"." 上で有効。添付ファイルを 1863 `f' を使って読み込んで編集する場合は、実体を編集してしまわないよ 1864 うに、`l' ではなく `c' でコピーすべき。 1865`d' 1866 ファイルとディレクトリの消去。 1867`m' 1868 サブディレクトリ(つまりマルチパート)の作成。"." 上で有効。 1869`f' 1870 ファイルをバッファに読み込む。 1871`F' 1872 新規ファイルをバッファに読み込む。"." 上で有効。 1873`y' 1874 Message モードに表示されているメッセージにリンクを張る。"." 上で 1875 有効。 1876`e' 1877 external-body の入力。"." 上で有効。 1878`a' 1879 音をサンプリングしオーディオファイルとして挿入。"." 上で有効。 1880`p' 1881 入力されたユーザの PGP 公開鍵を取り出す。"." 上で有効。 1882`D' 1883 ちょっとした説明(Content-Description:)の入力。 1884`T' 1885 データ型(Content-Type:)の変更。 1886`t' 1887 データ型に関し、テキストとバイナリを反転させる。 1888`I' 1889 Text/* 型の入力 coding-system を指定する。 1890`C' 1891 Text/* 型の出力 coding-system を指定する。 1892`P' 1893 受信側でこのパートを保存する際のファイル名(Content-Disposition:) 1894 の変更。ファイル名の入力の際に、単に `RET' を押すと値が消える。そ 1895 して、送信側のファイル名が `*' と共に表示される。 1896 1897添付領域では、ファイルの拡張子によってデータを取り扱います。現在サポー 1898トしている拡張子は以下の通りです。 1899 1900 .txt Text/Plain 1901 .html Text/Html 1902 .xml Text/Xml 1903 .rtf Text/Enriched 1904 .css Text/Css 1905 .sgml Text/Sgml 1906 [0-9]+ Message/Rfc822 1907 .ps Application/Postscript 1908 .pdf Application/Pdf 1909 .doc Application/Msword 1910 .xls Application/Vnd.Ms-Execl 1911 .ppt Application/Vnd.Ms-Powerpoint 1912 .vsd Application/Vnd.Visio 1913 .dat Application/Ms-Tnef 1914 .tar|.tar.|.gz|.Z|.taz|.tgz|.bz2?|.lzh|.zip|.bin|.pgp|.gpg|.exe|.dll 1915 Application/Octet-Stream 1916 .gif Image/Gif 1917 .tiff Image/Tiff 1918 .jpe?g Image/Jpeg 1919 .png Image/Png 1920 .xwd Image/X-Xwd 1921 .xbm Image/X-Xbm 1922 .xpm Image/X-Xpm 1923 .bmp Image/X-Bmp 1924 .pcx Image/X-Pcx 1925 .tga Image/X-Tga 1926 .au Audio/Basic 1927 .wav Audio/X-Wav 1928 .aif?f Auido/X-Aiff 1929 .midi? Auido/X-Midi 1930 .mpga|.mp[23] Audio/X-Mpeg 1931 .mpe?g Video/Mpeg 1932 .mov Video/Quicktime 1933 .avi Video/X-Msvideo 1934 1935コピーするときのファイル名は、適切なデータ型を推測できるよう拡張子に気 1936を付ければなんでもよいです。もし、該当する拡張子がない場合、 1937`mew-content-type' で指定されるデータ型が選ばれます。初期値は、 1938Text/Plain(テキスト)です。 1939 1940 1941`c' でファイルをコピーすると、たとえば次のようになります。 1942 1943 ----------------------------- attachments ----------------------------- 1944 Multipart/Mixed 1/ 1945 1 Text/Plain(guess) CoverPage* 1946 B 2 Image/Gif MagicPoint のロゴ mgp.gif 1947 Q 3 Application/Postscript 資料 ohp.ps 1948 4 . 1949 --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9-------------------------------------------- 1950 1951各行は、 1952 1953 - マーク (Content-Transfer-Encoding:) 1954 - パート番号 1955 - データ型 (Content-Type:) 1956 - 説明 (Content-Description:) 1957 - ファイル名 (Content-Disposition:) 1958 1959から構成されています。 1960 1961データ型(Content-Type:)は `T' によって変えられます。データ型がテキスト 1962(Text/Plain)かバイナリ(Application/Octet-Stream)の場合は、`t' によって 1963一方を他方へ反転できます。 1964 1965マーク(Content-Transfer-Encoding:)を変更する方法は、*Note 1966mark-b-comp:: を参照して下さい。説明(Content-Description:)は `D' で入 1967力できます。この説明のカラムは、*Note mark-b-comp:: で説明する暗号化の 1968際に上書きされます。 1969 1970第 5 カラムに表示されるのは、実際にはコピーしたファイル名か 1971Content-Disposition:、つまり、受信者がそのパートを保存する際のファイル 1972名です。Content-Disposition: の値があれば、それが表示されます。なけれ 1973ば、コピーしたファイル名に `*' を付加して表示します。ファイルをコ 1974ピーした際の Content-Disposition: の値は、コピーしたファイル名が指定さ 1975れています。ただし、Message/* と Multipart/* には Content-Disposition: 1976は設定されません。Message/* の Content-Disposition: を指定するには、 1977`P' を利用して下さい。 1978 1979ファイルはシングルパートに、ディレクトリはマルチパートに対応します。で 1980すから、ファイル構造を作っていく感覚で複雑なマルチパートを作成できます。 1981簡単でしょ? 1982 1983ディレクトリに対するデータ型の初期値は、一般的なマルチパート 1984(Multipart/Mixed)です。これも `T' によって変更できます。 1985 1986お好みのマルチパートが作成できたら、前節で述べたように `C-cC-m' か 1987`C-cC-c' を利用してメッセージを送信して下さい。 1988 1989パートの実体が外部にある external-body を作成するコマンド `e' について 1990説明しましょう。access-type に ftp か anon-ftp を入力するときは、 1991ange-ftp のおかげでリモートのファイル名が補完できます。access-type が 1992local-file の場合は、もちろんファイル名を補完できます。 1993 1994もし、マルチパートの作成途中でやっぱりシングルパートに戻したくなったら、 1995一番上のマルチパート部分で `d' を押して下さい。 1996 1997 1998 1999File: mew.ja.info, Node: charset-guess, Next: longline, Prev: mime-comp, Up: Composing 2000 2001文字コードの決定 2002================ 2003 2004Mew はシングルパートとマルチパートの両方に対し、配送時の文字コードを決 2005定する機能を持っています。 2006 2007<シングルパート> 2008 2009Draft モードで `C-cC-m' や `C-cC-c' と入力しメッセージを作成すると、 2010Mew は本文の内部表現から配送時の文字コードを決定します。バイリンガル 2011Emacs では、7 ビットの文字コードに対し US-ASCII を選び、8 ビットの文字 2012コードに対し ISO-8859-1 を選択します。国際化 Emacs では、内部表現から 2013Mew が定めた規則に従って、配送時の文字コードを決定します。 2014 2015<マルチパート> 2016 2017マルチパートの一部として添付するデータは、ファイルですからディスク上に 2018存在します。そこで、メッセージの作成の際に、配送時の文字コードを決定す 2019るためには、まず Emacs のバッファに取り込み、内部表現に直す必要があり 2020ます。内部表現に直した後は、シングルパートと同様の方法で、配送時の文字 2021コードを決定します。 2022 2023バイリンガル Emacs では、Mew はファイルをそのままの形式で読み込みます。 2024ですから、7 ビットのファイルには US-ASCII が、8 ビットのファイルには 2025ISO-8859-1 が選ばれます。 2026 2027国際化 Emacs では、Mew は環境(つまり auto conversion)に従って、文字コー 2028ドを推測しながらファイルを読み込みます。国際化 Emacs でこの環境を決定 2029するコマンドは、`C-x RET l' です。 2030 2031たとえば、日本語の環境では、国際化 Emacs は ISO-2022-JP、EUC-JP、そし 2032て、Shift_JIS を見事に推測し、日本語用の内部表現に変換してバッファに格 2033納します。Mew はこの内部表現から、配送時の文字コードとして ISO-2022-JP 2034を選択します。つまり、ファイルの文字コードが EUC-JP や Shift-JIS であっ 2035ても、配送用の ISO-2022-JP に自動的に変換されます。そこでユーザは、添 2036付するファイルの文字コードを気にすることなしに、ファイルを添付可能です。 2037 2038もし、ディスク上のファイルの coding-system を明示的に指定したいなら`I' 2039を使って下さい。これを入力文字コードと呼ぶことにします。また、配送時の 2040coding-system を明示的に指示したいなら、`C' を利用して下さい。 2041 2042文字コードの情報は、添付領域において、丸括弧の内側に表示されます。もし、 2043配送時の文字コードが明示的に指定されていれば、それが表示されます。そう 2044でなくて、入力文字コードが明示的に指定されていれば、それが "*" と共に 2045表示されます。そうでなければ、"guess" と表示されます。 2046 2047以下の例の見て下さい。パート 1 は、本文ですからあらかじめバッファ内に 2048あります。"guess" と表示されていますから、配送時の文字コードを Mew が 2049定めた規則に従って決定します。 2050 2051パート 2 は、入力文字コードとして iso-8859-1 が指定されていますので、 2052ファイルの文字コードを iso-8859-1 であるとして読み込み、内部表現に変換 2053します。配送時の文字コードは Mew が定めた規則に従って決定します。 2054 2055パート 3 の入力文字コードは、この例だけからだと明示的に指定されている 2056か分かりません。(しかし、ユーザ自身はは実際に指定したか分かっているは 2057ずです。) とにかく、ファイルは内部表現に直され、配送時の文字コードに指 2058定されている EUC-JP に変換されます。 2059 2060 ----------------------------- attachments ----------------------------- 2061 Multipart/Mixed 1/ 2062 1 Text/Plain(guess) CoverPage* 2063 2 Text/Plain(*iso-8859-1) text1 2064 B 3 Text/Plain(euc-jp) text2 2065 4 . 2066 --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9-------------------------------------------- 2067 2068バイリンガル Emacs では `C' と `I' は利用できません。 2069 2070 2071 2072File: mew.ja.info, Node: longline, Next: reply, Prev: charset-guess, Up: Composing 2073 2074長い行の取り扱い 2075================ 2076 2077長い間、メッセージに書く文章は、自分自身で各行を(英文字で)70文字程度に 2078折り返すべきだとされてきました。RFC 3676 で Text/Plain が拡張され、 2079format パラメータに flowed という値が定義されました。 2080 2081このおかげで、送り側で長い行を目印を付けて折り返し、受け取り側で長い行 2082に戻せるようになりました。ユーザの目から見れば、メッセージに長い行を気 2083軽に書いてもよくなったということです。 2084 2085Mew で、長い行を flowed で折り返すには 2 つの方法があります。 2086 20871) 明示的に折り返すには、`C-cC-f'を実行します。 2088 2089このコマンドは、草稿に長い行があるかを調べます。 2090`mew-flowed-fold-threshold' を越える行が見つかったら、flowed で折り返 2091しを実行します。この変数の値は 78 です。 2092 2093折り返した行が、何文字以内になるかを制御する変数が 2094`mew-flowed-fold-length'です。初期値は 70 です。 2095 2096折り返す方法は、文字コードによって変わります。分かち書きをする文字コー 2097ドでは、既存の空白文字の後に改行文字を入れて折り返します(delsp=no)。分 2098かち書きをしない文字コードでは、適切な場所に空白文字と改行文字の両方を 2099挿入して折り返します(delsp=yes)。 2100 2101もう一度 `C-cC-f' を実行すると、折り返された行が元に戻ります。 2102 21032) `mew-use-format-flowed' が `t' の場合は、`C-cC-c'や`C-cC-m'でメッセー 2104ジを作成するときに、この機能が働きます。この変数の初期値は `nil' です。 2105 21063) `C-cC-pC-f' で、`mew-use-format-flowed' の値を反転できます。 2107 2108 2109なお、メッセージを表示する際は、`mew-use-format-flowed' の値に関係なく 2110flowed で折り返された行は、元に戻されます。長い行が見にくい場合は、 2111Summary モードで `_' を利用しましょう。 2112 2113`mew-flowed-auto-wrap' が `t' の場合、メッセージを表示すると、元に戻さ 2114れた行に一回 `_' が実行され、折り返された状態で表示されます。 2115`mew-flowed-auto-wrap' のデフォルトの値は `t' です。 2116 2117 2118 2119File: mew.ja.info, Node: reply, Next: forward, Prev: longline, Up: Composing 2120 2121メッセージへの返答と宛先の決定 2122============================== 2123 2124新規にメッセージを書く場合は、To:、Cc:、および Newsgroups: を自分で書 2125くことになります。一方 Summary モードで `a' や `A' を使って、あるメッ 2126セージに返答しようとすると、To:、Cc:、Newsgroups: は自動的に用意されま 2127す。 2128 2129Summary モードで `a' や `A' を使うと、新しい草稿が Draft modeに用意さ 2130れます。To:、Cc:、Newsgroups: の値は、以下の三つの alist に従って用意 2131されます。 2132 2133 1. もし `C-u' 付きで呼び出された場合、送信者/投稿者のみに返答する。 2134 この場合、`mew-reply-sender-alist' が利用される。 2135 2. もし対象が自分自身で送ったメッセージなら、そのヘッダを加工せずに 2136 返答したいのであろう。この場合、`mew-reply-fromme-alist' が利用さ 2137 れる。 2138 3. そうでなければ、すべての人に返答する。この場合、 2139 `mew-reply-all-alist' が利用される。 2140 2141`mew-reply-sender-alist' の初期値は以下の通りです。 2142 2143 '(("Reply-To:" 2144 ("To:" "Reply-To:" "From:")) 2145 (t 2146 ("To:" "From:"))) 2147 2148これは、次のように解釈します。 2149 2150 1. Reply-To: が存在すれば、Reply-To: と From: の値を新しい To: へコ 2151 ピーする。 2152 2. そうでなければ、From: の値を新しい To: へコピーする。 2153 2154もし、Reply-To: で指定されたアドレスのみに返答したい場合は、 2155`mew-reply-sender-alist' を以下のように設定するとよいでしょう。 2156 2157 (setq mew-reply-sender-alist 2158 '(("Reply-To:" 2159 ("To:" "Reply-To:")) 2160 (t 2161 ("To:" "From:")))) 2162 2163`mew-reply-fromme-alist' の初期値は以下の通りです。 2164 2165 '((t 2166 ("To:" "To:") 2167 ("Cc:" "Cc:") 2168 ("Newsgroups:" "Newsgroups:")))) 2169 2170これは、次のように解釈します。 2171 2172 1. To: の値を新しい To: へ、Cc: の値を新しい Cc: へ、Newsgroups: の 2173 値を新しい Newsgroups: へコピーする。 2174 2175`mew-reply-all-alist' の初期値は以下の通りです。 2176 2177 '((("Followup-To:" "poster") 2178 ("To:" "From:")) 2179 ("Followup-To:" 2180 ("Newsgroups:" "Followup-To:" "Newsgroups:")) 2181 ("Newsgroups:" 2182 ("Newsgroups:" "Newsgroups:")) 2183 ("Reply-To:" 2184 ("To:" "Reply-To:" "From:") 2185 ("Cc:" "To:" "Cc:" "Apparently-To:")) 2186 (t 2187 ("To:" "From:") 2188 ("Cc:" "To:" "Cc:" "Apparently-To:"))) 2189 2190これは、次のように解釈します。 2191 2192 1. Follwup-To: の値が "poster" であれば、From: の値を新しい To: へコ 2193 ピーする。 2194 2. Follwup-To: が存在すれば、Follwup-To: と Newsgroups: の値を新しい 2195 Newsgroups: へコピーする。 2196 3. Newsgroups: が存在すれば、Newsgroups: の値を新しい Newsgroups: へ 2197 コピーする。 2198 4. Reply-To: が存在すれば、Reply-To: と From: の値を新しい To: へコ 2199 ピーする。また、To:、Cc:、Apparently-To: の値を新しい Cc: へコピー 2200 する。 2201 5. そうでなければ、From: の値を新しい To: へコピーする。また、To:、 2202 Cc:、Apparently-To: の値を新しい Cc: へコピーする。 2203 2204`mew-reply-all-alist' を以下のように設定したいと思う人もいるかもしれま 2205せん。 2206 2207 (setq mew-reply-all-alist 2208 '((("Followup-To:" "poster") 2209 ("To:" "From:")) 2210 ("Followup-To:" 2211 ("Newsgroups:" "Followup-To:")) 2212 ("Newsgroups:" 2213 ("Newsgroups:" "Newsgroups:")) 2214 ("Reply-To:" 2215 ("To:" "Reply-To:")) 2216 (t 2217 ("To:" "From:") 2218 ("Cc:" "To:" "Cc:" "Apparently-To:")))) 2219 2220あるアドレスが複数ある場合は、自動的に 1 つになります。また、匿名の宛 2221先を表す ":;" で終るアドレスも、自動的に消去されます。 2222 2223自分のアドレスは自動的に消去されます。自分のアドレスは、 2224`mew-config-alist' などから `mew-mail-address-list' に自動設定されます。 2225この値が気に入らないなら、以下のように明示的に設定することも可能です。 2226 2227 (setq mew-mail-address-list 2228 '("^pooh@[a-z]*.example.org$" 2229 "^pooh@example.net$" 2230 "^winnie@example.jp$")) 2231 2232 2233 2234File: mew.ja.info, Node: forward, Next: resend, Prev: reply, Up: Composing 2235 2236メッセージの転送 2237================ 2238 2239メッセージを転送するには、Summary モードで `f' や `F' を利用します。す 2240ると、Draft モードに移行し、あらかじめメッセージが添付領域に添付された 2241草稿が準備されます。 2242 2243また Draft モードで添付領域を用意し、メッセージをコピー(`c')したりメッ 2244セージにリンク(`l')を張ったりしても、メッセージを転送できます。ファイ 2245ル名が数字([0-9]+)の場合は、自動的にメッセージだと判断されます。また、 2246添付領域で `y' を使うと、Message モードに表示しているメッセージにリン 2247クを張るので便利です。 2248 2249通常は添付したメッセージの全体が転送されます。もし、ヘッダの一部を削りた 2250い場合は、`mew-field-delete-for-forwarding' を定義して下さい。以下 2251に "Received:" と "Return-Path:" を転送時に削るための設定例を示します。 2252 2253 (setq mew-field-delete-for-forwarding '("Received:" "Return-Path:")) 2254 2255 2256 2257File: mew.ja.info, Node: resend, Next: shortcut, Prev: forward, Up: Composing 2258 2259メッセージの再送 2260================ 2261 2262メッセージのヘッダの一部のみを変更して、送信したい場合があります。 2263 2264たとえば、同じ内容のメッセージを、複数の宛先に独立して送りたい場合です。 2265pooh 宛のメッセージを作成して、+queue に入れ、すぐさまそのメッセージを 2266コピーし、宛先だけを piglet に変更したい場合を想像して下さい。これを、 2267メッセージの再利用による送信と呼びましょう。 2268 2269また、メッセージに Resent-To: というフィールドを付けて再送したいことも 2270あります。これは、転送の一種です。こちらはヘッダだけ書き直すので、ヘッ 2271ダ変換といいます。前節で説明した転送は、メッセージを新規のメッセージに 2272包み込んで転送するため、カプセル化と呼ばれています。 2273 2274ヘッダの一部だけを編集し、メッセージを送信したり、キューに入れたりする 2275モードとして、Header モードが用意されています。本文が編集できない 2276Draft モードだと思えばいいでしょう。 2277 2278Header モードに入るために、Summary モードには以下のコマンドが用意され 2279ています。 2280 2281`W' 2282 メッセージの再利用による送信。対象となるメッセージの To:、Cc:、 2283 From: などを書き換えるために、Header モードに移行する。典型的には、 2284 +queue または +postq に入っているメッセージに対して利用する。 2285`r' 2286 メッセージの再送。対象となるメッセージのヘッダに、Resent-To:、 2287 Resent-Cc:、Resent-From: などを追加するために、Header モードに移 2288 行する。再送によるメッセージの転送は、受信者を混乱させることがあ 2289 るので、よく考えてから利用すること。 2290 2291Header モードでは、Draft モードのように、補完や循環的な補完が利用でき 2292ます。ヘッダの入力が終わったら、以下のどちらかのコマンドを用いて、メッ 2293セージを送信して下さい。本文が表示されていないので不安かもしれませんが、 2294ちゃんと対象となっているメッセージの本文とヘッダの一部が再利用されます。 2295 2296`C-cC-m' 2297 メッセージを作成し +queue または +postq に入れ、送信待ち状態にす 2298 る。 2299`C-cC-c' 2300 メッセージを作成し送信する。"Really send this message? (y or n) " 2301 と訊かれる。`y' を押せば送信される。 2302 2303 2304 2305File: mew.ja.info, Node: shortcut, Next: mark-b-comp, Prev: resend, Up: Composing 2306 2307電子署名/暗号メールを作成する 2308============================= 2309 2310ここでは、テキストである本文を PGP や S/MIME で署名したり暗号化したり 2311する方法について説明します。紹介するコマンドは以下の通りです。 2312 2313`C-cC-s' 2314 草稿全体を署名する。パスフレーズを入力すること。 2315`C-cC-e' 2316 草稿全体を暗号化する。 2317`C-cC-b' 2318 草稿全体を署名後暗号化する。パスフレーズを入力すること。 2319`C-cC-r' 2320 草稿全体を暗号化後署名する。パスフレーズを入力すること。 2321 2322メッセージを暗号化するには受信者の公開鍵を使用します。逆に署名するには 2323自分の秘密鍵を使います。よって、署名するためにはパスフレーズを入力する 2324必要があります。ただし、パスフレーズの保存機能やマスターパスワードを使っ 2325ており、パスフレーズが保存されている場合は、パスフレーズを入力する必要 2326はありません(*Note password::)。 2327 2328これらのコマンドは、通常 PGP/MIME を作成します。S/MIME を作成したい場 2329合は、以下のように設定して下さい。 2330 2331 (setq mew-draft-privacy-method 'smime) 2332 2333この変数の値は、Draft モードの `C-cC-pC-m' でも変更できます。 2334 2335上記4つのコマンドは、次節で説明するマークを使った作成方法の省略方法に 2336当たります。 2337 2338メッセージに署名を施すには、`C-cC-s' と入力します。署名の際には、自分 2339の秘密鍵を復号化する必要がありますので、パスフレーズがキャッシュされて 2340いなければ、入力を促されます。署名が施されたメッセージは、+queue また 2341は+postq に格納されます。 2342 2343自分の秘密鍵は、From: にあるアドレスを元に特定されます。From: がない場 2344合は、デフォルトの秘密鍵が選択されます。From: にあるアドレスとは違うア 2345ドレスで秘密鍵を指定したい場合は、`C-uC-cC-s' と入力して下さい。 2346 2347メッセージを暗号化するには、`C-cC-e' とタイプして下さい。To: や Cc: か 2348らアドレスを切り出して、その受信者が復号化できるよう暗号化します。暗号 2349化するだけのなので、パスフレーズを訊かれることはありません。作成された 2350メッセージは、+queue に格納されます。 2351 2352このメッセージは、受信者の公開鍵に加えて、自分の公開鍵でも暗号化されて 2353います。ですから、作成したメッセージを復号化できます。たとえば、`g' で 2354+queue に移動し、念のため復号化して確認することが可能です。 2355 2356署名後暗号化するには、`C-cC-b' と入力します。暗号化後署名するには、 2357`C-cC-r' とタイプします。どちらの場合も作成されたメッセージは、+queue 2358に蓄えられます。 2359 2360署名を施したり、暗号化したりしてメッセージを送ろうと思っていても、うっ 2361かり忘れることがあります。これを防ぐために、メッセージを作成するコマン 2362ド `C-cC-m' や `C-cC-c' を実行すると、自動的に署名や暗号化を施す機能が 2363あります。 2364 2365作成するすべてのメッセージのプライバシを保護したいなら、 2366`mew-protect-privacy-always' を `t' にして、 2367`mew-protect-privacy-always-type' に利用したいサービスを設定します。 2368 2369暗号化されたメッセージに対する返答メッセージのプライバシを保護したいな 2370ら、`mew-protect-privacy-encrypted' を `t' にして、 2371`mew-protect-privacy-encrypted-type' に利用したいサービスを設定します。 2372この設定は、暗号化されたメッセージへの返答する場合、上記のすべてのメー 2373ルに対する設定よりも優先されます。 2374 2375以下に利用できるサービスを示します。かっこ内はそれぞれのサービスを表す 2376シンボルです。`C-cC-m' や `C-cC-c' と入力する際に利用されるサービスは、 2377モードラインに表示されます。 2378 2379pgp-signature (PS) 2380 PGP で署名 2381pgp-encryption (PE) 2382 PGP で暗号化 2383pgp-signature-encryption (PSPE) 2384 PGP で署名後暗号化 2385pgp-encryption-signature (PEPS) 2386 PGP で暗号化後署名 2387smime-signature (SS) 2388 S/MIME で署名 2389smime-encryption (SE) 2390 S/MIME で暗号化 2391smime-signature-encryption (SSSE) 2392 S/MIME で署名後暗号化 2393smime-encryption-signature (SESS) 2394 S/MIME で暗号化後署名 2395 2396以下の例は、すべてのメッセージに対し署名する設定です。 2397 2398 (setq mew-protect-privacy-always t) 2399 (setq mew-protect-privacy-always-type 'pgp-signature) 2400 2401以下の例は、暗号化されたメッセージへの返答メッセージに対し、PGP で暗号 2402化する設定です。 2403 2404 (setq mew-protect-privacy-encrypted t) 2405 (setq mew-protect-privacy-encrypted-type 'pgp-encryption) 2406 2407Draft モードでは、`C-cC-pC-a' で `mew-protect-privacy-always'、 2408`C-cC-pC-e' で `mew-protect-privacy-encrypted' の値を反転できます。 2409 2410Draft モードにおいて現在書いている草稿に対してのみあらかじめサービスを 2411指定しておき、送信時にサービスを施すことを忘れないようにできます。現在 2412の草稿に対し `C-cC-m' や `C-cC-c' で施されるサービスを指定するには、 2413`C-cC-pC-d' に続いて上記のサービスの 1 つを入力して下さい。現在のサー 2414ビスをキャンセルするには、サービス名の代りに単に `RET' を押して下さい。 2415 2416`C-cC-c' や `C-cC-m' でメッセージを作成する際、署名や暗号化に 2417失敗したら、草稿に戻ります。このとき指定していたサービスはキャンセルされ 2418ます。続けて `C-cC-c' や `C-cC-m' でメッセージを作成すると、普 2419通のメッセージが作成されるので気をつけて下さい。問題を取り除いた後、同じ 2420サービスを望むなら、明示的に `C-cC-pC-d' でサービスを指定するか、 2421`C-cC-s'、`C-cC-e' などを用いて下さい。 2422 2423 2424`mew-use-old-pgp' を `t' に設定すれば(初期値は `nil')、`C-cC-s' や 2425`C-cC-e' は PGP/MIME の代りに、古い PGP の書式に従ってメッセージを生成 2426します。添付領域がある場合は、エラーになります。 2427 2428上記で説明した `mew-protect-privacy-*' は、PGP/MIME のみに有効であり、 2429古い PGP には機能しません。`C-cC-m' や `C-cC-c' で常に古い PGP の署名 2430を施すには、`mew-protect-privacy-with-old-pgp-signature'を `t' にして 2431下さい。 2432 2433PGP/MIME や S/MIME のために Mew は GnuPG 1.x と 2.0 をサポートしていま 2434すが、2.1 はサポートしていません。 2435 2436 2437 2438File: mew.ja.info, Node: mark-b-comp, Next: pgp-key, Prev: shortcut, Up: Composing 2439 2440マークを使った電子署名/暗号メールの作成 2441======================================= 2442 2443PGP/MIME、S/MIME、および ZIP をサポートするために、マークを使った作成 2444方法が提供されています。以前の例を思い出してみましょう。 2445 2446 ----------------------------- attachments ----------------------------- 2447 Multipart/Mixed 1/ 2448 1 Text/Plain(guess) CoverPage* 2449 B 2 Image/Gif MagicPoint のロゴ mgp.gif 2450 Q 3 Application/Postscript 資料 ohp.ps 2451 4 . 2452 --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9-------------------------------------------- 2453 2454行頭に `B' や `Q' といったマークがあります。このマークは符号化を意味し 2455ています。Mew では、新しい概念「符号化」を導入しています。符号化には、 2456Base64、Quoted-Printable、Gzip64 (Gzip + Base64)、署名、暗号化などがあ 2457ります。 2458 2459現在次の 8 つのマークがサポートされています。 2460 2461`" "' 2462 符号化しない。ただし、8 ビットのテキストは符号化されるかもしれな 2463 い。 2464`B' 2465 Base64 2466`Q' 2467 Quoted-Printable 2468`G' 2469 Gzip64(gzip 圧縮し Base64 で符号化する。Mew が実験的に採用してい 2470 る。相手が Mew を使っていない場合は、使用すべきではない。) 2471`PS' 2472 PGP で電子署名。 2473`PE' 2474 PGP で暗号化。 2475`SS' 2476 S/MIME で電子署名。 2477`SE' 2478 S/MIME で暗号化。 2479 2480添付領域でのマークに関係する新しいキー割当は以下の通りです。 2481 2482`B' 2483 Base64 で符号化するため `B' マークを付ける。 2484`Q' 2485 Quoted-Printable で符号化するため `Q' マークを付ける。 2486`G' 2487 Gzip64 で符号化するため `G' マークを付ける。ただし、Text/Plain と 2488 Application/Postscript でしか実行できない。これ以外の型には圧縮は 2489 無意味である。なぜなら、jpeg などはあらかじめ圧縮されているから。 2490`S' 2491 PGP で署名するため `PS' マークを付ける。 2492`E' 2493 PGP で暗号化するため `PE' マークを付ける。受信者のアドレスを入力 2494 する。 2495`M-s' 2496 S/MIME で署名するため `SS' マークを付ける。 2497`M-e' 2498 S/MIME で暗号化するため `SE' マークを付ける。受信者のアドレスを入 2499 力する。 2500`Z' 2501 ZIP で直ちに暗号化する。暗号化された後は、`B'マークが付く。 2502`U' 2503 符号化を元に戻す。元々のマークに戻る。 2504 2505次の例を考えてみましょう。パート 2 は PGP で署名され、"kazu" 用に PGP 2506で暗号化されます。安心して下さい。説明の部分は上書きされていますが、保 2507存されています。パート 3 は Gzip64 で符号化されます。 2508 2509 ----------------------------- attachments ----------------------------- 2510 Multipart/Mixed 1/ 2511 1 Text/Plain(guess) CoverPage* 2512 PSPE 2 Image/Gif kazu@example.org mgp.gif 2513 G 3 Application/Postscript 資料 ohp.ps 2514 4 . 2515 --------0-1-2-3-4-5-6-7-8-9-------------------------------------------- 2516 2517マークを付けた後は、`C-cC-m' や `C-cC-c' を使って、メッセージを作成し 2518て下さい。 2519 2520 2521 2522File: mew.ja.info, Node: pgp-key, Next: anonymous, Prev: mark-b-comp, Up: Composing 2523 2524PGP の鍵の配布 2525============== 2526 2527PGP の公開鍵を配布するには、Draft モードの添付領域で `p' を押して下さ 2528い。だれの公開鍵を配布するか尋ねられます。自分の公開鍵であれば、単に 2529`RET' と入力して下さい。他人の公開鍵であれば、補完を利用しながらその人 2530のアドレスを入力して下さい。PGP の公開鍵は、Application/Pgp-Keys とい 2531うデータ型で配送されます。 2532 2533Summary モード、あるいは、Virtual モードでメッセージを読んでいる際に、 2534あるパートのデータ型が Application/Pgp-Keys であれば、Mew は PGP の公 2535開鍵リングにそれを登録しようとします。Mew は、「信用度」と「有効性」を 2536全く考慮しないことに注意して下さい。これらの値を設定するのは、あなた自 2537身です。設定は Mew が表示する説明に従って下さい。もし、「信用度」と 2538「有効性」の意味が分からなければ、PGP を使って自分のプライバシを保護し 2539ようとする前に、PGP が提供する「信用の輪」とは何かを学ぶべきです。 2540 2541 2542 2543File: mew.ja.info, Node: anonymous, Next: Marks, Prev: pgp-key, Up: Composing 2544 2545宛先を匿名にしたメッセージの送信 2546================================ 2547 2548宛先を匿名にして、複数の受信者にメッセージを送信したいことがあります。 2549 2550たとえば、pooh がパーティーへのお誘いを複数の友達に送ることを考えて下 2551さい。パーティーへ参加するという piglet からの返事は、pooh のみに送る 2552べきです。しかし、To: にたくさんの友達を列挙していると、piglet は誤っ 2553て多くの人に返答を送りつけてしまうかもしれません。そもそも、pooh は誰 2554を誘ったのか、当日までふせておきたいこともあるでしょう。 2555 2556このような要望を実現するために、Mew では匿名の宛先として、":;" を利用 2557します。以下の例を見て下さい。 2558 2559 To: party:piglet@example.org,roo@example.org; 2560 From: Pooh <winnie-the-pooh@example.net> 2561 2562"party" という説明文字列の後に ":" があります。そして、いくつかアドレ 2563スが "," で区切られながら列挙され、";" で終端されています。このような 2564形式でアドレスを書くと、Mew は ":" と ";" のアドレスにメッセージを届け 2565ますが、ヘッダからは削り取ります。この例では、piglet と roo は以下のよ 2566うなメッセージを受け取ります。 2567 2568 To: party:; 2569 From: Pooh <winnie-the-pooh@example.net> 2570 2571受信者はこのヘッダから、送信者は pooh であることは分かりますが、自分以 2572外の誰に送られたのかは、想像するほかありません。また、"party:;" という 2573文字列は、アドレスではありませんから、ここに返答することも不可能です。 2574 2575なお、To: や Cc: にたくさんのアドレスを列挙することは、本質的によいこ 2576とではありません。特定の人にメッセージを何度も送信する機会があるなら、 2577通常メーリングリストを作成します。 2578 2579 2580 2581 2582File: mew.ja.info, Node: Marks, Next: unread mark, Prev: anonymous, Up: Top 2583 2584愉快なマークたち 2585**************** 2586 2587ここでは、Summary モードでユーザが付けたり消したりできるマークについて 2588説明します。このマークは以下のように、行頭に付きます。(Mew が付けるマー 2589クは日付の左に付くことに注意。) 2590 2591 D 03/12 Hidenori Ohta 今週末 |日曜にストーンマジック 2592 oM03/14 ももちゃん 能登の写真 |この前撮った写真を添付 2593 * 03/15 Neat Sumikawa Re: ワイン |じゃぁ、水曜日に例の店 2594 2595現在利用できるマークは以下の 6 つです。 2596 2597`U' 2598 未読マーク。 2599`D' 2600 消去のマーク。 2601`X' 2602 消去のマーク。 2603`o' 2604 整頓、つまり、フォルダを移動させるマーク。 2605`*' 2606 処理の対象とするマーク。 2607`$' 2608 マークを一時的に待避するためのマーク。 2609 2610マークを付けるだけでは、メッセージがなくなったりすることはありません。 2611`o'、`D'、`X' といったマークを実際に処理するコマンドは、`x' です。マー 2612クを付けるのは気軽にできますが、`x' を押すときは慎重にお願いします。 2613 2614以下それぞれについて説明します。また、Mew が表示するマークについてもま 2615とめます。 2616 2617* Menu: 2618 2619* unread mark:: 未読 `U' 2620* delete mark:: 消去 `D'、`X' 2621* refile mark:: 整頓 `o' 2622* target mark:: 対象 `*' 2623* escape mark:: 待避 `$' 2624* unmark:: マークの消去 2625* mark change:: マークの変換 2626* sync:: IMAP サーバとのマークの整合性 2627* off-line:: IMAP のためのマークのオフライン処理 2628* mew-mark:: Mew が表示するマーク 2629 2630 2631 2632File: mew.ja.info, Node: unread mark, Next: delete mark, Prev: Marks, Up: Marks 2633 2634未読 `U' 2635======== 2636 2637以下のように設定すると、メッセージを一覧表示する際に、未読マーク 2638`U' がメッセージに付きます。 2639 2640 (setq mew-use-unread-mark t) 2641 2642`SPC'、`n'、および `p' などでメッセージを読むと 2643`U' マークは消えます。 2644 2645この三つのコマンドは、通常 `*' マーク、`U' マーク、およびマー 2646クの付いていないメッセージを読み進みます。`zSPC' を押すと、これら 2647は `*' マークと `U' マークの付いたメッセージのみを読み進めま 2648す。これは、未読のメッセージを読み進める場合に便利です。もう一度 2649`zSPC' を実行すると、対象とするメッセージが元に戻ります。 2650 2651前のメッセージにマークを付けて、現在のメッセージに移動して来ると、`U' 2652マークは消えます。`SPC'、`n'、および `p' で移動して来た場合は、このメッ 2653セージを読むことを意図しているはずですが、マークを付けることで移動した 2654場合はメッセージを読むことを意図していないかもしれません。その場合、 2655`U' マークが消えると少し不便です。マークを付けることで移動した際に、 2656`U' マークを消したくないのであれば、以下のように設定するとよいでしょう。 2657 2658 (setq mew-delete-unread-mark-by-mark nil) 2659 2660以下に `U' マークに関するコマンドをまとめます。 2661 2662`zSPC' 2663 `SPC'、`n'、および `p' が読み進める対象とするメッセージを反転させ 2664 る。反転とは、「`U' マーク、`*' マーク、およびマークなし」と「`U' 2665 マークおよび `*' マーク」に対し、一方を他方へ変えること。 2666`M-u' 2667 `U' マークを付ける。 2668 2669 2670 2671 2672File: mew.ja.info, Node: delete mark, Next: refile mark, Prev: unread mark, Up: Marks 2673 2674消去 `D'、`X' 2675============= 2676 2677メッセージを消去するには、まず Summary モードで `d' を押して、 2678`D' マークを付けます。マークを付けただけでは何も起こらないので、間 2679違って `d' を押しても大丈夫です。デフォルトでは、`x' を押すと 2680`D' マークの付いたメッセージがゴミ箱に移動します。 2681 2682ローカル・フォルダのためのゴミ箱は +trash です。IMAP のためのゴミ箱は、 2683%trash です。 2684 2685ゴミ箱の中のメッセージを実際に消去するには、以下の 2 つの方法がありま 2686す。 2687 2688 1. Summary モードで `D' を実行する。 2689 2. ゴミ箱で `D' マークを付けて、`x' を押す。 2690 2691もう少し正確に言うと、ローカル・フォルダでは以下のルールが適用されます。 2692(`mew-trash-folder' の初期値は +trash。 2693`mew-trash-folder-list' の初期値は `nil'。) 2694 2695 - `mew-trash-folder' が `nil' なら、`D' マークの付いたメッセージは 2696 消去される。 2697 - `mew-trash-folder-list' が定義されていたら、それらのフォルダ 2698 で `D' マークを付けたメッセージは消去される。それ以外のフォルダからは 2699 `mew-trash-folder' へ。 2700 - `mew-trash-folder-list' が `nil' なら、 `mew-trash-folder' で `D' 2701 マークを付けたメッセージは消去される。それ以外のフォルダからは 2702 `mew-trash-folder' へ。(これが初期値。) 2703 2704IMAP に対しては、`mew-imap-trash-folder' と 2705`mew-imap-trash-folder-list' に従って、同じ規則が適用されます。 2706 2707すべての `*' マークを `D' マークに変換できれば、一度にたくさんの `D' 2708マークを付けられて便利です。これには、`md' を利用して下さい。 2709 2710また、`Md' を使うと、現在のフォルダ内で同じ Message-Id: を持つメッセー 2711ジがある場合、1 つを残して他のメッセージに `D' が付きます。 2712 2713`D' マークに似たものに `X' マークがあります。このマークの付けられたメッ 2714セージは、`x' を押した際に必ず消去されます。`X' マークは、`M-d' で付け 2715ることができます。 2716 2717`mxM-d' で、`X' マークが付いたメッセージだけを処理できます。 2718すべての `*' マークを `X' マークに変換するコマンドは、 2719`mM-d' です。 2720 2721 2722以下に、`D' マークと `X' マークに関するコマンドをまとめます。 2723 2724`d' 2725 `D' マークを付ける。 2726`M-d' 2727 `X' マークを付ける。 2728`md' 2729 `*' マークを `D' マークへ変換する。 2730`mM-d' 2731 `*' マークを `X' マークへ変換する。 2732`x' 2733 マークの付いたメッセージを処理する。 2734`mxd' 2735 `D' マークの付いたメッセージのみを処理する。 2736`mxM-d' 2737 `X' マークの付いたメッセージのみを消去する。 2738`D' 2739 ゴミ箱の中のメッセージを全部消去する。 2740`C-uD' 2741 指定されたフォルダのメッセージを全部消去する。 2742 2743 2744 2745File: mew.ja.info, Node: refile mark, Next: target mark, Prev: delete mark, Up: Marks 2746 2747整頓 `o' 2748======== 2749 2750メッセージを整頓するには `o' を押して、移動先のフォルダを入力し、 2751`o' マークを付けます。移動先のフォルダは、賢く推測してくれるので、 2752ほどんどの場合はフォルダ名を入力する代わりに `RET' を押すだけです。 2753"," で区切って複数のフォルダを入力することもできます。もちろん、 2754`TAB' で補完できます。詳しくは *Note Refile:: を参照して下さい。 2755 2756`o' マークの付いたメッセージの上で `o' を押すと、移動先を追加したり変 2757更したりできます。また、実際の移動は `x' と入力されたときに実行されま 2758す。 2759 2760複数のフォルダを指定し、移動させたときのことを考えましょう。ハードリン 2761クの機能を持つファイルシステムを使っている場合、そのメッセージは最初の 2762フォルダに移動され、その他のフォルダからはハードリンクが張られます。そ 2763うでないファイルシステムの場合は、最初のフォルダに移動後、その他のフォ 2764ルダへ複製されます。 2765 2766指定したフォルダが 1 つで、しかもそれが現在のフォルダである場合、整頓 2767してもなにも起こりません。指定したフォルダが複数で、現在のフォルダが含 2768まれる場合、現在のフォルダ内での番号を保ったまま、その他のフォルダから 2769ハードリンクが張られるか、その他のフォルダへ複製されます。 2770 2771`o' に似ていますが、かならず現在のフォルダも候補として提示する 2772`c' というコマンドも用意されています。 2773 2774以下に、`o' マークに関するコマンドをまとめます。 2775 2776`o' 2777 `o' マークを付ける。 2778`c' 2779 `o' マークを付ける。推測したフォルダに加えて、現在のフォルダも候 2780 補として提示する。 2781`x' 2782 `o' マークの付いたメッセージを移動させる。 2783`mxo' 2784 `o' マークの付いたメッセージのみを移動させる。他のマークは処理しない。 2785`C-umxo' 2786 `o' マークの付いたメッセージの中で、現在のメッセージと同じ移動先 2787 を持つもののみを移動させる。 2788 2789 2790 2791File: mew.ja.info, Node: target mark, Next: escape mark, Prev: refile mark, Up: Marks 2792 2793対象 `*' 2794======== 2795 2796後から読み返したいメッセージには、`*' で `*' マークを付けて下さい。ま 2797た、選択コマンド `?' を使うと、入力した条件にマッチするメッセージに 2798`*' マークが付きます(詳しくは、*Note search:: を参照して下さい)。`N' 2799や `P' で `*' マークの付いたメッセージに移動し表示できます。 2800 2801以下に、`*' に関連するコマンドを示します。 2802 2803`*' 2804 `*' マークを付ける。 2805`N' 2806 下方向の `*' マークの付いたメッセージへ移動し表示。 2807`P' 2808 上方向の `*' マークの付いたメッセージへ移動し表示。 2809`ma' 2810 マークの付いていないメッセージすべてに `*' マークを付ける。 2811`mr' 2812 入力した正規表現にマッチしたメッセージに `*' マークを付ける。 2813 2814`*' マークは、複数のメッセージを処理するためにも利用します。以下に複数 2815のメッセージを処理するコマンドを示します。 2816 2817`F' 2818 `*' マークの付いたメッセージを MIME 形式で転送するための草稿を準備。 2819`J' 2820 大きなメッセージは Message/Partial として複数に分割されている場合 2821 がある。これらのメッセージには、Mew によって `P' マークが付けられ 2822 ている。ここで、ユーザがそれらのメッセージに `*' マークを付け、こ 2823 のコマンドを実行すれば、元のメッセージが復元される。 2824`mI' 2825 `*' マークの付いている一部だけが取得されたメッセージ群(`T')を取得 2826 する。 2827`C-umI' 2828 `mI' を実行する。 2829`M-b' 2830 `*' マークの付いたメッセージに格納されているメッセージを取り出す。 2831`M-\' 2832 `*' マークの付いたメッセージを引数として、外部コマンドを起動する。 2833`M-t' 2834 `*' マークの付いたメッセージを "uudecode" する。 2835 2836`M-t' では、`*' マークの付いたメッセージがきちんと分割順になっている必 2837要があります。順番がくるっているなら、`S' でソートするとよいかもしれま 2838せん。 2839 2840 2841 2842File: mew.ja.info, Node: escape mark, Next: unmark, Prev: target mark, Up: Marks 2843 2844待避 `$' 2845======== 2846 2847たとえば `/' などを使いパターンに合致したメッセージに `*' を付けること 2848を考えて下さい。`*' マークの付いたメッセージがすでにあるなら、これらの 2849メッセージは `/' の結果と混ざってしまいます。そこで、現在の `*' マーク 2850を一時的に保存したくなります。 2851 2852この目的のために、待避マーク `$' が提供されています。典型的な使い方は、 2853以下のようになります。 2854 2855 1. `m$' で `*' マークを一旦 `$' マークに待避 2856 2. `/' などで `*' マークを付け、`*' マークのついたメッセージを処理 2857 3. `U*' で `*' マークを消去 2858 4. `m*' で `$' マークを `*' マークへ戻す 2859 2860`$' マークに関するコマンドを以下にまとめます。 2861 2862`m$' 2863 `*' マークを `$' マークへ変換。 2864`m*' 2865 `$' マークを `*' マークへ変換。 2866 2867 2868 2869File: mew.ja.info, Node: unmark, Next: mark change, Prev: escape mark, Up: Marks 2870 2871マークの消去 2872============ 2873 2874`o' マークや `D' マークが付いたメッセージは、マーク実行コマンド `x' を 2875押さない限り処理されません。よって、`x' を押す前に、マークを取り止める 2876コマンド `u' でマークを消せば、誤ってメッセージを消すことはありません。 2877 2878以下にマークを消去するコマンドをまとめます。 2879 2880`u' 2881 現在のメッセージのマークを消す。 2882`U' 2883 入力したマークが付いているすべてのメッセージのマークを消す。 2884 2885`$' マークを使って `*' マークを待避し、なんらかの操作をし、元に戻す方 2886法は、目に見えるので分りやすいです。しかしながら、`$' マークが付いてい 2887るメッセージは、マークが付いているので目的の操作の対象外になるかもしれ 2888ません。 2889 2890このため `U*' で消去した `*' マークを復活させるコマンドがあります。そ 2891れは、`M*' です。この方法は、復活できるマークは目に見えないので分りに 2892くいかもしれません。しかしながら、マークが消えているので、そのメッセー 2893ジは確実に目的の操作の対象になります。 2894 2895`M*' 2896 一番最後の `U*' で消した `*' マークを復活させる。 2897 2898 2899 2900 2901File: mew.ja.info, Node: mark change, Next: sync, Prev: unmark, Up: Marks 2902 2903マークの変換 2904============ 2905 2906マークには強さのレベルがあります。同じレベルのマークは上書きできます。 2907強いマークは弱いマークを上書きできます。 2908 2909マークを強い順に示します。 2910 2911`o'、`D'、`X' 2912 新たにマークしたときは、次のメッセージを表示。上書きした場合は、 2913 その行に留まる。 2914`*' と `$' 2915 マークを付けた後は、その行に留まる。 2916`U' 2917 マークを付けた後は、その行に留まる。 2918 2919強いマークを付けた後にカーソルが動く方向については、*Note 2920summary-mode:: を参照して下さい。 2921 2922マークは以下のように交換できます。 2923 2924`m$' 2925 `*' -> `$' :: `*' マークを一時的に保存。 2926`m*' 2927 `$' -> `*' :: `*' マークを元に戻す。 2928`ms' 2929 `$' <-> `*' 2930`mM-u' 2931 `*' -> `U' :: 選択コマンド `?' で選んだメッセージを未読にするとき 2932 に便利。 2933`md' 2934 `*' -> `D' :: 選択コマンド `?' で選んだメッセージを消去するときに 2935 便利。 2936`mM-d' 2937 `*' -> `X' :: 選択コマンド `?' で選んだメッセージを消去するときに 2938 便利。 2939`mo' 2940 `*' -> `o' :: 選択コマンド `?' で選んだメッセージをあるフォルダに 2941 移動させる場合に便利。 2942`mc' 2943 `*' -> `o' :: 選択コマンド `?' で選んだメッセージをあるフォルダに 2944 コピーする場合に便利。 2945`e' 2946 最初に入力したマークを次に入力したマークへ変換する。ただし、`o' 2947 マークは対象外。 2948 2949 2950 2951File: mew.ja.info, Node: sync, Next: off-line, Prev: mark change, Up: Marks 2952 2953IMAP サーバとのマークの整合性 2954============================= 2955 2956Mew では、以下のマークに対し、IMAP サーバと整合性を確保できます。 2957 2958`U' 2959 メッセージを読んだか否か。IMAP のフラグは \Seen。通常は %inbox の 2960 みで有効。 2961`*' 2962 注目しているメッセージ。IMAP のフラグは \Flagged。 2963 2964オフラインの操作を許すために、Mew ではユーザが動作を起こすたびに IMAP 2965サーバとマークの整合性を取ります。定期的に整合性を取ることはしません。 2966Mew がマークの整合性を取る方法を以下に示します。 2967 2968 1. `s' + 'update 2969 - 既存のメッセージに対して変更したマークをサーバ側へ反映 2970 - 新着メッセージに対しては、サーバ側のフラグをマークへ反映 2971 2972 2. `x' 2973 - 既存のメッセージに対して変更したマークをサーバ側へ反映 2974 2975 3. `s' + 'sync 2976 - 既存のメッセージに対して変更したマークをサーバ側へ反映 2977 - 既存のメッセージの `*',`U', `$', ` ' マークを一旦クリア 2978 - サーバ側のフラグを既存のメッセージにマークとして反映 2979 - サーバ側で削除されたメッセージを削除 2980 2981 2982 2983File: mew.ja.info, Node: off-line, Next: mew-mark, Prev: sync, Up: Marks 2984 2985IMAP のためのマークのオフライン処理 2986=================================== 2987 2988IMAP ユーザは、フォルダ A のメッセージをキャッシュし、出先で `o'マーク 2989や `D' マークを付け、その場でそれらのマークを処理したくなることがあり 2990ます。この場合、その後ネットワークに接続したときに、それらの処理が 2991IMAP サーバに反映されて欲しいと思います。 2992 2993通常 IMAP では、メッセージをフォルダ A からフォルダ B へ移動させた場合、 2994フォルダ A にキャッシュされているそのメッセージを削除し、IMAP サーバか 2995らネットワークを通じ、フォルダ B へそのメッセージをキャッシュし直す必 2996要があります。なぜなら、フォルダ A にキャッシュされているメッセージに 2997付随する IMAP の情報は、フォルダ A 内でのみ有効だからです。 2998 2999出先でフォルダ A のメッセージをフォルダ B へ整理したとしましょう。仮に、 3000そのメッセージをフォルダ B で読むためには、ネットワークに接続してその 3001処理を IMAP サーバに反映し、IMAP サーバから取り直さないといけないとす 3002ると不便です。欲を言えば、出先でフォルダ B へ整理したメッセージは、 3003IMAP サーバから取り直さなくとも、フォルダ B へ移動すれば読めるようになっ 3004ていて欲しいと思います。 3005 3006Mew では、メッセージ処理を後から IMAP サーバへ反映することと、IMAP サー 3007バからメッセージを再取得しなくても移動先のフォルダでメッセージを読める 3008ことの両方を実現しています。ネットワークに接続していない状況で、マーク 3009を処理するには、`lx' を使用して下さい。`lx' を実行すると、以下の処理が 3010なされます。 3011 3012 1. `o' マークや `D' マークのついたメッセージがフォルダ A からなくな 3013 る。 3014 2. この処理はメッセージ形式で、%queue に溜る。 3015 3. `o' マークのついたメッセージは、ローカルでフォルダ B へ移動され、 3016 無効なメッセージとして扱われる。 3017 3018無効なメッセージとは、読むことはできるが、`o' マークや `D' マークをつ 3019けられないものをいいます。無効なメッセージには、`#' マークが付いていま 3020す。`g' を使って、フォルダ B へ行くと、無効なメッセージの一覧が自動的 3021に表示されます。 3022 3023ネットワークに接続した後に、%queue に溜っている処理を IMAP サーバに反 3024映させるには、%queue で `C-cC-c' と入力して下さい。 3025 3026IMAP サーバに処理を反映した後に、フォルダ B で `s' を押すと、無効なメッ 3027セージが削除され、有効なメッセージがキャッシュされます。 3028 3029 3030 3031File: mew.ja.info, Node: mew-mark, Next: Refile, Prev: off-line, Up: Marks 3032 3033Mew が表示するマーク 3034==================== 3035 3036以下に Mew が表示するマークをまとめます。 3037 3038`M' 3039 マルチパートを表すマーク。*Note multipart:: を参照のこと。 3040`-' 3041 Multipart/Alternative を表すマーク。*Note analysis:: を参照のこと。 3042`T' 3043 メッセージが切り詰められたことを表すマーク。*Note retrieving:: を 3044 参照のこと。 3045`S' 3046 署名を表すマーク。*Note cipher-viewing:: を参照のこと。 3047`E' 3048 暗号化を表すマーク。*Note cipher-viewing:: を参照のこと。 3049`P' 3050 分割されていることを示すマーク。*Note target mark:: を参照のこと。 3051`#' 3052 メッセージが無効であることを示すマーク。*Note off-line:: を参照の 3053 こと。 3054 3055 3056 3057 3058File: mew.ja.info, Node: Refile, Next: by-folder, Prev: mew-mark, Up: Top 3059 3060楽々整理整頓 3061************ 3062 30631 日に数百のメッセージを受け取るようになると整理整頓が大変になります 3064(え、そんなに受け取らないですって? 幸せですね :) 。Mew では、`o' でメッ 3065セージを整頓する際に、整頓先を推測し初期値として表示してくれます。たと 3066えば、次のようになります。 3067 3068 Folder name (+work/mew-dist): + 3069 3070もし、() の中の初期値が自分の希望通りであれば、`RET' を押すだけでよい 3071のです。整頓先が決定しているメッセージには、`o' マークが付きます。 3072 3073メッセージを移動できるのは、そのメッセージが属している「世界」の中での 3074みです。前述のように世界はケースと修飾子によって定まります。整頓先のフォ 3075ルダを指定する場合には、ケースを付けず、同じ修飾子を持つフォルダ名を入 3076力する必要があります。ケースを付けない理由は、そのメッセージのケースは 3077すでに定まっているからです。ミニバッファからフォルダ名を入力する際、ケー 3078スが "default" でないにも関わらずケースを明示的に入力しないのは、整頓 3079先を指定する場合のみです。 3080 3081`o' に似たコマンドに `c' があります。両者の違いは、 3082*Note refile mark:: を参照して下さい。 3083 3084この整頓先の推測が賢ければ賢い程ユーザは楽になります。Mew では以下のよ 3085うな規則が用意されています。 3086 3087* Menu: 3088 3089* by-folder:: メーリングリスト用のフォルダから推測 3090* by-alist:: 指定した規則から推測 3091* by-thread:: 対話関係から推測 3092* by-from-folder:: 個人用のフォルダから推測 3093* by-from:: From: から推測 3094* by-newsgroups:: Newsgroups: から推測 3095* by-default:: デフォルトの規則 3096* guess-rule:: 規則の制御 3097* auto-refile:: 自動で整理整頓 3098* copy-msg:: 世界を越えたメッセージのコピー 3099 3100 3101 3102File: mew.ja.info, Node: by-folder, Next: by-alist, Prev: Refile, Up: Refile 3103 3104メーリングリスト用のフォルダから推測 3105==================================== 3106 3107あるメーリングリスト宛のメッセージを、そのメーリングリスト名のフォルダ 3108に整理することは多いと思います。Mew ではメーリングリスト宛に届いたメッ 3109セージに対して、それ用のフォルダを推測する機能があります。 3110 3111たとえば、+misc/pooh-lovers というフォルダがあったとしましょう。次のよ 3112うなメッセージは、このフォルダに整頓すればよい可能性が高いといえます。 3113 3114 To: pooh-lovers@example.org 3115 3116このように、To: や Cc: のアドレスが、フォルダ名の一番右側にマッチする 3117ものがないか探すわけです。フォルダを階層化していない人が多いようですが、 3118Mew を使う限り、階層化しない手はありません。 3119 3120さて、鋭い人は次のように個人のアドレスが To: や Cc: にある場合、困るの 3121ではないかと思うでしょう。 3122 3123 To: piglet@example.org 3124 Cc: pooh-lovers@example.org 3125 3126たとえば、pooh は pooh-lovers の一員ですから、このメッセージが届きます。 3127しかし、piglet と仲がいいので、+from/piglet にマッチしてしまいます。 3128 3129そこで、Mew では無視するフォルダを設定できるようになっています。デフォ 3130ルトでは、+from 以下を無視します。ですから、個人からのメッセージは 3131+from 以下に収めて下さい 3132 3133候補が決定できたら 3134 3135 Folder name (+misc/pooh-lovers): + 3136 3137と訊いてきます。あっていれば `RET' を、違っていればお望みのフォルダを 3138入力して下さい。 3139 3140`o' で新しいフォルダを指定すると、そのフォルダが自動的に作成され、次か 3141らは推測用の候補にも加わります。便利でしょ? 3142 3143この機能を提供する関数は `mew-refile-guess-by-folder' です。 3144 3145もし、フォルダ名に大文字を使っていないなら、以下の設定により、この関数 3146が高速になります。 3147 3148 (setq mew-use-fast-refile t) 3149 3150デフォルトでは、末端のフォルダと中間のフォルダが候補の対象となっていま 3151す。もし、中間のフォルダではなく、末端のフォルダだけを選びたい場合は、 3152以下のように設定して下さい。 3153 3154 (setq mew-use-node-folder nil) 3155 3156 3157 3158File: mew.ja.info, Node: by-alist, Next: by-thread, Prev: by-folder, Up: Refile 3159 3160指定した規則から推測 3161==================== 3162 3163フォルダ名から推測する機能だけでは、思うようなフォルダを推測してくれな 3164い場合があります。たとえば、To: が staff@example.jp であるメッセージと 3165To: が staff@example.net であるメッセージに対し、フォルダ名からの推測 3166では同じフォルダ(たとえば、"+net/staff")が選ばれてしまいます。そこで、 3167Mew では、変数 `mew-refile-guess-alist' に明示的に規則を設定できます。 3168(`mew-refile-guess-alist' は、必ず新しい書式で書いて下さい。詳しくは 3169*Note config2:: を参照のこと。) 3170 31711 つ例を挙げてみましょう。 3172 3173 (setq mew-refile-guess-alist 3174 '(("To:" 3175 ("staff@example.jp" "+jp/staff") 3176 ("staff@example.net" "+net/staff")))) 3177 3178これは、メッセージヘッダ中の To: の横の文字列に staff@example.jp があ 3179れば +jp/staff へ、staff@example.net があれば +net/staff へ整頓すると 3180いう意味です。 3181 3182規則は、以下のように書きます。 3183 3184 rule ::= '<rule> 3185 <rule> ::= ((<key> <alist>) (<key> <alist>) ... [<special>]) 3186 3187全体は (<key> <alist>) のリストです。<key> はフィールド名を書きます。 3188<alist> は以下のようになります。 3189 3190 <alist> ::= (<value> <folder>|<rule>) (<value> <folder>|<rule>) ... 3191 3192<value> は <key> で示したフィールドにくる値です。<folder> は <key> に 3193マッチした際にどのフォルダに整頓するかを意味しています。<folder> の代 3194りに<rule> を再帰的に記述することもできます。 3195 3196特殊な <key> として `nil' と `t' があります。`nil' は、何も推測できな 3197かった場合に返す <folder> を指定するために用います。`t' は、推測した値 3198に加えて返す <folder> を指示するために使います。 3199 3200 <special> ::= (t <folder>) | (nil <folder>) 3201 3202正規表現を知っている人は、以下のような複雑な規則を設定できます。 3203 3204 (setq mew-refile-guess-alist 3205 '(("Newsgroups:" 3206 ("^nifty\\.\\([^ ]+\\)" "+Nifty/\\1") 3207 (".*" "+rec/news")) 3208 ("To:" 3209 ("\\(inet\\|wide\\)@wnoc-fuk" "+wide/\\1-wnoc-fuk")) 3210 ("From:" 3211 ("uucp@" "+adm/uucp") 3212 ("ftpsync@" "+adm/ftpsync")) 3213 (nil "+unknown"))) 3214 3215この機能を提供する関数は `mew-refile-guess-by-alist' です。 3216 3217 3218 3219File: mew.ja.info, Node: by-thread, Next: by-from-folder, Prev: by-alist, Up: Refile 3220 3221対話関係から推測 3222================ 3223 3224Mew には、整頓しようとしているメッセージの親のメッセージが以前整頓され 3225たフォルダを選択してくれる機能があります。 3226 3227たとえば、pooh、piglet、roo との間で、蜂蜜を取りに行こうという話題が盛 3228り上がったとしましょう。pooh は、+project/honey というフォルダを作って、 3229最初のメッセージをそこに整頓したとしましょう。以降、3 人の間のメッセー 3230ジがきちんとした返答であるかぎり、+project/honey を推測してくれます。 3231 3232あるメッセージをどこに保存したかという情報は、 3233"~/Mail/.mew-refile-msgid-alist" に保存されています。この情報を過去 3234何通のメッセージに関して保存するかは、`mew-lisp-max-length' で決定 3235します。初期値は 2000 通です。3000 通にしたい場合は "~/.mew.el" 中で以 3236下のように設定して下さい。 3237 3238 (setq mew-lisp-max-length 3000) 3239 3240この機能を提供する関数は `mew-refile-guess-by-thread' です。 3241 3242 3243 3244File: mew.ja.info, Node: by-from-folder, Next: by-from, Prev: by-thread, Up: Refile 3245 3246個人用のフォルダから推測 3247======================== 3248 3249*Note by-folder:: で説明したメーリングリスト用のフォルダを推測するに加 3250えて、個人用のフォルダを推測する機能があります。個人用のフォルダは 3251+from 以下にありますから、+from 以下のフォルダを選択する機能だともいえ 3252ます。以下の例を考えてみましょう。 3253 3254 To: pooh@example.net 3255 From: piglet@example.org 3256 3257piglet から pooh にメッセージが来ました。pooh がこの機能を使うと、 3258From: を手がかりに +from/piglet が選択されます。(+from 以下は階層化さ 3259れていても構いません。また、フォルダ名はユーザ名だけではなくアドレス全 3260体でも OK です。) 3261 3262この機能を提供する関数は、`mew-refile-guess-by-from-folder' といいます。 3263 3264次に、pooh が piglet に返答した場合を考えましょう。pooh は自分自身に 3265Cc: していたので、自分にメッセージが戻ってきました。 3266 3267 To: piglet@example.org 3268 Cc: pooh@example.net 3269 From: pooh@example.net 3270 3271pooh の立場になって考えてみて下さい。このメッセージを +from/pooh に整 3272頓するか、あるいは +from/piglet に整頓するのかは、好みが分かれるところ 3273でしょう。そこで、どちらを選択するのかカスタマイズできるようになってい 3274ます。 3275 3276`mew-refile-guess-from-me-is-special' が `t' なら、 3277`mew-refile-guess-by-from-folder' は、From: が自分のアドレスの場合に、 3278To: と Cc: にあるアドレスをもとに、+from 以下のフォルダを選択します。 3279 3280 3281 3282File: mew.ja.info, Node: by-from, Next: by-newsgroups, Prev: by-from-folder, Up: Refile 3283 3284From: から推測 3285============== 3286 3287From: に同一のアドレスを持つメッセージが、かつてどこに整頓されたかによっ 3288て推測する機能があります。 3289 3290たとえば、piglet は piglet@example.org と p-p-p@example.org の 2 つの 3291アドレスを持っているとしましょう。どちらのアドレスからメッセージが届い 3292ても、pooh はそれらを +from/piglet に整頓したいと思っています。もちろ 3293ん、以下のように明示的に規則を書けば実現できます。 3294 3295 (setq mew-refile-guess-alist 3296 '(("From:" 3297 ("piglet@example.org" "+from/piglet") 3298 ("p-p-p@example.org" "+from/piglet")))) 3299 3300しかし、いちいち規則を書くのは面倒です。そこで、まず From: が 3301piglet@example.org であるメッセージを +from/piglet に整頓します。これ 3302でフォルダ +from/piglet が作成されます。次に、From: が 3303p-p-p@example.org であるメッセージを +from/piglet に整頓したとします。 3304ここで Mew は、p-p-p@example.org が +from/piglet に整頓されたことを学 3305習します。以後 From: が p-p-p@example.org であるメッセージを整頓しよう 3306とすると、+from/piglet を選択するようになります。 3307 3308その他、機械からくるメッセージは、いつも +adm/misc に入れることにした 3309い場合なども、明示的な規則を書かずに済ませられます。 3310 3311From: とフォルダの情報は、"~/Mail/.mew-refile-from-alist" に保存されてい 3312ます。この情報を過去何通のメッセージに関して保存するかは、 3313*Note by-thread:: と同様に `mew-lisp-max-length' で決定します。 3314 3315この機能を提供する関数は `mew-refile-guess-by-from' です。 3316 3317`mew-refile-guess-from-me-is-special' が `t' の場合、 3318`mew-refile-guess-by-from' は `mew-refile-guess-by-from-folder'(*Note 3319by-from-folder::)と同様な動きをします。 3320 3321 3322 3323File: mew.ja.info, Node: by-newsgroups, Next: by-default, Prev: by-from, Up: Refile 3324 3325Newsgroups: から推測 3326==================== 3327 3328ニュースをメールとして受信して Mew で読んでいる人のために、Newsgroups: 3329からフォルダを推測する機能を用意しました。関数名は 3330`mew-refile-guess-by-newsgroups' です。 3331 3332 3333 3334File: mew.ja.info, Node: by-default, Next: guess-rule, Prev: by-newsgroups, Up: Refile 3335 3336デフォルトの規則 3337================ 3338 3339デフォルトの規則は、From: からユーザ名を切り出して、`+from/user' 3340を選ぶようになっています。ただし、 3341`mew-refile-guess-strip-domainpart' が `nil' ならアドレスを切 3342り出すので、`+from/user@domain' が選択されます。 3343`mew-refile-guess-strip-domainpart' の初期値は `t' です。 3344 3345関数名は、`mew-refile-guess-by-default' です。 3346 3347 3348 3349File: mew.ja.info, Node: guess-rule, Next: auto-refile, Prev: by-default, Up: Refile 3350 3351規則の制御 3352========== 3353 3354Mew では、フォルダ推測の規則を 2 つの変数、`mew-refile-guess-control' 3355と `mew-refile-ctrl-multi' で制御します。`mew-refile-guess-control' は、 3356呼び出す関数を順に定義します。候補を複数にしたい場合は 3357`mew-refile-ctrl-multi' を `t' に、単数にしたい場合は `nil' に設定しま 3358す。 3359 3360標準では、`mew-refile-guess-control' は以下のように宣言されています(宣 3361言なので `defvar' が使われています)。 3362 3363 (defvar mew-refile-guess-control 3364 '(mew-refile-guess-by-alist 3365 mew-refile-ctrl-throw 3366 mew-refile-guess-by-newsgroups 3367 mew-refile-guess-by-folder 3368 mew-refile-ctrl-throw 3369 mew-refile-ctrl-auto-boundary 3370 mew-refile-guess-by-thread 3371 mew-refile-ctrl-throw 3372 mew-refile-guess-by-from-folder 3373 mew-refile-ctrl-throw 3374 mew-refile-guess-by-from 3375 mew-refile-ctrl-throw 3376 mew-refile-guess-by-default)) 3377 3378Mew は `mew-refile-guess-control' に並べられた関数を順番にすべて実行し 3379ます。各々の関数が複数の候補を推測することがあります。 3380 3381`mew-refile-guess-control' の動作例として以下を考えてみましょう。 3382 3383`mew-refile-guess-by-alist' 3384 が +aaa、+bbb を推測。 3385`mew-refile-guess-by-folder' 3386 が +ccc、+ddd を推測。 3387`mew-refile-guess-by-default' 3388 が +eee を推測。 3389 3390+aaa 〜 +eee すべてをユーザに提示して欲しい場合は、 3391`mew-refile-ctrl-multi' を `t' に、+aaa だけを提示して欲しい場合は、 3392`nil' に設定します。 3393 3394また、+aaa 〜 +ddd は提示して欲しいけれどもそれ以降はいらない、つまり、 3395+eee を提示するのは先に実行された関数群が何も推測できなかったときだけ 3396にしたい場合は、`mew-refile-ctrl-multi' を `t' にして、 3397`mew-refile-guess-by-folder' と `mew-refile-guess-by-default' の間に 3398`mew-refile-ctrl-throw' を入れて下さい。 3399 3400`C-uo' は、この推測の流れを Message バッファに表示します。 3401 3402 3403 3404File: mew.ja.info, Node: auto-refile, Next: copy-msg, Prev: guess-rule, Up: Refile 3405 3406自動で整理整頓 3407============== 3408 3409毎日メッセージをたくさんもらう人は、まだ整頓していないメッセージを 3410+inbox (あるいは %inbox) フォルダに大量に溜めてしまうことがあります。 3411そんなときは、「メッセージ達よ、とにかくこのフォルダからどこかに行って 3412しまえ」と叫びたくなることがあるでしょう。Mew は、そんなわがままな人を 3413満足させるための自動整理整頓関数を提供しています。:) `M-o' がその呪文 3414です。 3415 3416この関数を実行すると、現在のフォルダ内の特定のメッセージに対して、自動的 3417に `o' マークを付けてくれます。特定のメッセージとは、 3418`mew-refile-auto-refile-skip-any-mark' が `nil' なら、`o' 3419や `D' マークが付いていないメッセージです。 3420`mew-refile-auto-refile-skip-any-mark' が `t' なら、なにもマー 3421クが付いてない(既読)メッセージです。 3422`mew-refile-auto-refile-skip-any-mark' の初期値は `nil' です。 3423 3424`C-uM-o' は、`mew-refile-auto-refile-skip-any-mark' の値とは関係なく 3425`*' マークの付いたメッセージを対象にします。 3426 3427整頓先の決定には、先に説明した推測関数群が働くようになっています。この 3428関数は、`o' を付けるだけですので、`x' を押さない限り実際にメッセージが 3429どこかに行ってしまうことはありません。 3430 3431Mew の整頓先推測はあまりにも賢すぎるので、この機能には仇となってしまい 3432ます。というのは、Mew が推測機能をフルに使って勝手に整頓してしまうと、 3433大抵のユーザはどこにメッセージが整頓されたか分からなくなってしまうから 3434です。:) そのために、Mew が使う推測関数を制限する機能が提供されていま 3435す。前に出てきた宣言をもう一度思い出して下さい。 3436 3437 (defvar mew-refile-guess-control 3438 '(mew-refile-guess-by-alist 3439 mew-refile-ctrl-throw 3440 mew-refile-guess-by-newsgroups 3441 mew-refile-guess-by-folder 3442 mew-refile-ctrl-throw 3443 mew-refile-ctrl-auto-boundary 3444 mew-refile-guess-by-thread 3445 mew-refile-ctrl-throw 3446 mew-refile-guess-by-from-folder 3447 mew-refile-ctrl-throw 3448 mew-refile-guess-by-from 3449 mew-refile-ctrl-throw 3450 mew-refile-guess-by-default)) 3451 3452`mew-refile-guess-control' の中に `mew-refile-ctrl-auto-boundary' とい 3453う関数があります。これがその仕掛です。自動整理整頓のときに限り、Mew は 3454この関数より下に記述してある推測を無視します。 3455`mew-refile-ctrl-auto-boundary' より上に記述している関数が何も推測でき 3456なかった場合は、そのメッセージには `o' が付きません。破滅が訪れる前に 3457`mew-refile-ctrl-auto-boundary' の御札を貼って下さい。 3458 3459 3460 3461 3462File: mew.ja.info, Node: copy-msg, Next: Virtual, Prev: auto-refile, Up: Refile 3463 3464世界を越えたメッセージのコピー 3465============================== 3466 3467これまで説明した整頓とは、同じ世界の中でメッセージを移動させることでし 3468た。これに対し、ある世界から他の世界へメッセージを移動させたいこともあ 3469るでしょう。これは、ある世界から他の世界へメッセージへコピーし、その後 3470元のメッセージを削除することで実現できます。ここでは、ある世界から他の 3471世界へメッセージへコピーする方法について説明します。 3472 3473あるフォルダのメッセージをローカルフォルダへコピーしたくなることがあり 3474ます。この場合 `lc' を利用して下さい。`lc' は、リモート・フォルダで実 3475行された場合、キャッシュされたメッセージから、そのリモート・フォルダに 3476特有の情報をヘッダから取り除き、ローカル・フォルダへコピーします。 3477(`lc' は、ローカルフォルダでも実行できます。この場合、同じ世界内でのコ 3478ピーになります。) 3479 3480あるフォルダのメッセージを IMAP のフォルダ(サーバ側)へコピーするには、 3481`li' を利用します。 3482 3483`*' の付いた複数のメッセージをローカル・フォルダへコピーするには`mlc' 3484を使います。また、`*' の付いた複数のメッセージを IMAPフォルダへコピー 3485するには `mli' を利用して下さい。 3486 3487ある世界から他の世界へメッセージへコピーするコマンドを以下にまとめます。 3488 3489`lc' 3490 あるフォルダのメッセージをローカルフォルダへコピーする。 3491`mlc' 3492 `*' の付いた複数のメッセージをローカル・フォルダへコピーする。 3493`li' 3494 あるフォルダのメッセージを IMAP のフォルダへコピーする。 3495`mli' 3496 `*' の付いた複数のメッセージを IMAP フォルダへコピーする。 3497 3498 3499 3500 3501File: mew.ja.info, Node: Virtual, Next: selection, Prev: copy-msg, Up: Top 3502 3503仮想フォルダ 3504************ 3505 3506Virtual モードは、必要なメッセージを表示するための仮想的なフォルダであ 3507り、「セレクション」と「スレッド」の2種類に分類できます。 3508 3509`セレクション' 3510 いろいろなフォルダから必要なメッセージだけを集めた仮想フォルダで 3511 す。フォルダ名の左側に "*" が付きます。 3512`スレッド' 3513 フォルダ(Summary)やセレクション(Virtual)を基に、対話関係を行頭揃 3514 えによって可視化した仮想フォルダです。フォルダ名の両側に "*" が付 3515 きます。 3516 3517Summary モードで利用できるコマンドの多くが、Virtual モードで利用できま 3518す。 3519 3520Virtual モードでメッセージにマークを付けると、対応する Summary モード 3521があれば、そちらのメッセージにもマークが付きます。逆に、Summary モード 3522であるメッセージにマークを付けても、Virtual モードの対応するメッセージ 3523にはマークは付きません。 3524 3525Virtual モードからマークを処理することはできません。`x' を押しマークを 3526処理しようとすると、対応する Summary モードがあれば、そちらに移動し、 3527もう一度 `x' を押すよう促されます。 3528 3529仮想フォルダはまさしく仮想であり、ファイルシステムなどには存在しないこ 3530とに注意して下さい。Emacs を終了すると、仮想フォルダはなくなります。 3531Virtual モードを消去する方法については、*Note Quit:: を参照して下さい。 3532 3533* Menu: 3534 3535* selection:: セレクション 3536* sorting:: ソート 3537* dialog:: 対話 3538* search:: 検索 3539* condition:: 検索条件の入力方法 3540* dbsearch:: 検索エンジン 3541* keyword:: キーワードの強調 3542* thread:: スレッド 3543* thread-op:: スレッドの操作 3544 3545 3546 3547File: mew.ja.info, Node: selection, Next: sorting, Prev: Virtual, Up: Virtual 3548 3549セレクション 3550============ 3551 3552セレクションは、いろいろなフォルダから必要なメッセージだけを集めた仮想 3553フォルダです。セレクションの作り方には、以下の 5 つがあります。 3554 3555`m/' 3556 あるフォルダで、"*" マークが付いているメッセージのみを表示する。 3557`S' 3558 あるフォルダで、メッセージをソートして表示する。(元のフォルダには、 3559 何の影響もない。) *Note sorting:: を参照のこと。 3560`V' 3561 現在のメッセージと対話関係にあるメッセージを表示する。*Note 3562 dialog:: を参照のこと。 3563`/' 3564 あるフォルダから、検索条件に合致するメッセージを表示する。*Note 3565 search:: を参照のこと。 3566`k/' 3567 すべてのフォルダから、検索条件に合致するメッセージを表示する。 3568 *Note dbsearch:: を参照のこと。 3569 3570 3571 3572 3573File: mew.ja.info, Node: sorting, Next: dialog, Prev: selection, Up: Virtual 3574 3575ソート 3576====== 3577 3578メッセージをソートしセレクションを作成するには `S' を使います。このと 3579き次のようにどのフィールドでソートするか訊いてくるので、ソートしたい 3580フィールド名を入力して下さい。 3581 3582 Sort by? (default date): 3583 3584指定したフィールドに書かれている文字列は単純に文字列比較でソートするべ 3585きではありません。たとえば、Subject: はテキストと考えてよいのですが、 3586Date: は日付、X-Mail-Count: は数字と考えてソートすべきです。このように 3587文字列をどう取り扱うかをモードといいます。ソートによく指定されるフィー 3588ルド名に対するモードは `mew-sort-key-alist' で設定されています。 3589 3590ソートのモードを明示的に指定、変更したい場合には `:' で区切って指定し 3591ます。たとえば X-Mail-Count: フィールドの内容を(テキストとしてではなく) 3592数値とみなしてソートしたい場合には、次のように入力します。 3593 3594 x-mail-count:num 3595 3596フィールド名やモードは `TAB' で補完できます。 3597 3598モードには、以下の 4 つがあります。 3599 3600`text' 3601 先頭の "Re: " や "Fw: " を取り除いた文字列。 3602`ml' 3603 text と同じであるが、さらにメーリングリスト特有の文字列も取り除く。 3604`num' 3605 数値。 3606`date' 3607 日付。 3608 3609"Sort by?" と訊かれる際のフィールド名の初期値は、 3610`mew-sort-default-key' で設定できます。以下は、初期値である"date" 3611を "x-ml-count" に変更する例です。 3612 3613 (setq mew-sort-default-key "x-ml-count") 3614 3615`mew-sort-default-key-alist' で、フォルダごとにフィールド名の初期 3616値を設定することもできます。ここで指定しなかったフォルダでは、フィール 3617ド名の初期値として `mew-sort-default-key' の値が使われます。以下は、 3618+inbox フォルダでの初期値を "subject" に、+mew-dist フォルダでの初期値 3619を "x-mail-count" に変更する例です。 3620 3621 (setq mew-sort-default-key-alist 3622 '(("+inbox" "subject") 3623 ("+mew-dist" "x-mail-count"))) 3624 3625なお、ローカル・フォルダでメッセージを本当にソートするためには`M-s' を 3626使って下さい。このコマンドは、リモート・フォルダでは利用できません。 3627 3628 3629 3630File: mew.ja.info, Node: dialog, Next: search, Prev: sorting, Up: Virtual 3631 3632対話 3633==== 3634 3635Mew では、あるメッセージに関係するメッセージをさまざまなフォルダから集 3636めて仮想フォルダに一覧表示できます。これを「対話」と呼びましょう。後ほ 3637ど説明するスレッド(*Note thread::)とは、以下の点で異なります。 3638 3639 3640 - スレッドは、1つのフォルダ/仮想フォルダに対してのみ作成できる。対 3641 話は、関連するメッセージが複数のフォルダに散らばっていてもよい。 3642 3643 - スレッドは、行頭揃えによって木構造を可視化する。対話は、日付順に 3644 一覧表示する。 3645 3646対話の機能を使うには、まず `kI' を実行し、データベースを作る必要が 3647あります。新しく届くメッセージはデータベースに入らないので、`kI' 3648は定期的に実行して下さい。`kI' は、データベースを差分更新します。 3649この方式は早いのですが、ゴミが残ることは避けられないので、ときどき 3650`C-ukI' を実行し、データベースを一から作り直して下さい。 3651 3652対話を作成するには、注目しているメッセージの上で `V' を押します。 3653このコマンドは、自分の子孫と、自分の先祖、そして自分だけを表示します。 3654自分の兄弟などは表示しません。一族全体を表示したいなら、一旦作った仮想 3655フォルダの一番上にあるメッセージ、すなわち一族の祖の上で、もう一度 3656`V' を実行して下さい。 3657 3658 3659 3660File: mew.ja.info, Node: search, Next: condition, Prev: dialog, Up: Virtual 3661 3662検索 3663==== 3664 3665Mew では、以下のようなメッセージの検索機能を提供しています。 3666 3667`?' 3668 現在のフォルダで、条件に合致したメッセージに `*' マークを付ける。 3669 入力された条件によって、`mewl' か `grep' のどちらかが呼ばれる。 3670`C-u?' 3671 リージョンを指定した `?'。 3672`/' 3673 現在のフォルダで、条件に合致したメッセージからセレクションを作る。 3674 入力された条件によって、`mewl' か `grep' のどちらかが呼ばれる。 3675`C-u/' 3676 リージョンを指定した `/'。 3677 3678また、Spotlight や Windows Desktop Search などの検索エンジンを利用した 3679検索も可能です。これには、以下のコマンドがあります。 3680 3681`k?' 3682 現在のフォルダで、条件に合致したメッセージに `*' マークを付ける。 3683`k/' 3684 全フォルダに対し、条件に合致したメッセージからセレクションを作る。 3685`C-uk/' 3686 指定されたフォルダに対し、条件に合致したメッセージからセレクショ 3687 ンを作る。フォルダを複数指定するには "," で区切る。ワイルドカード 3688 として、"*"を利用できる。 3689 3690 3691 3692File: mew.ja.info, Node: condition, Next: dbsearch, Prev: search, Up: Virtual 3693 3694検索条件の入力方法 3695================== 3696 3697`?' や `/' を実行すると、Mew はユーザに対し以下のように検索のパターン 3698を訊きます。 3699 3700 mewl/grep pick pattern: 3701 3702単純に「文字列」を 1 つ入力すると、Mew は `grep' を呼び出します。また、 3703「条件式」を入力すると、`mewl' を呼び出します。 3704 3705条件式の書式を以下に示します。(結合力の強い順に並んでいます。) 3706 3707`field=string' 3708 フィールド field に文字列 string が含まれているときマッチ(大文字 3709 小文字を区別しない)。field に "head" を指定した場合は、ヘッダ全体 3710 を意味する。 3711`field==string' 3712 フィールド field に文字列 string が含まれているときマッチ(大文字 3713 小文字を区別する)。field に "head" を指定した場合は、ヘッダ全体を 3714 意味する。 3715`field!=string' 3716 フィールド field に文字列 string が含まれていないときマッチ(大文 3717 字小文字を区別しない)。field に "head" を指定した場合は、ヘッダ全 3718 体を意味する。 3719`field!==string' 3720 フィールド field に文字列 string が含まれていないときマッチ(大文 3721 字小文字を区別する)。field に "head" を指定した場合は、ヘッダ全体 3722 を意味する。 3723`( <pattern> )' 3724 <pattern> の内容を先に評価。 3725`! <pattern>' 3726 <pattern> でないときマッチ。 3727`<pattern1> & <pattern2>' 3728 <pattern1> かつ <pattern2> のときマッチ。省略可能。 3729`<pattern1> | <pattern2>' 3730 <pattern1> または <pattern2> のときマッチ。 3731 3732以下に例を示します。 3733 3734(a) From: に kazu が含まれるメッセージ 3735 3736 from=kazu 3737 3738(b) To: が mew、または、Cc: が mew であるメッセージ 3739 3740 to=mew | cc=mew 3741 3742(c) To: が mew、または、Cc: が mew で、かつ、from が kazu であるメッセー 3743ジ 3744 3745 (to=mew | cc=mew) & from=kazu 3746 3747`?' や `/' で、パターンに入力の際に単純に `RET' を押すと、以下のように 3748利用するコマンドまで入力できるようになります。 3749 3750 Cmd opts pattern: grep -l -e 3751 3752`k?' や `k/' で検索エンジンを利用する場合は、上記のパターン(文字列や条 3753件式)が自動的に検索エンジンの書式に変換されます。 3754 3755たとえば、kazu から来たメールで、「wine」を含み、かつ「bordeaux」を含 3756まないという条件式は以下のように書きます。 3757 3758 from=kazu wine ! bordeaux 3759 3760なお、`mew-pick-pattern-list' にパターンのリストを定義しておくと、 3761`C-cTAB' で各要素を循環的に補完できます。この場合、リストの先頭がデフォ 3762ルトとして表示されます。 3763 3764日本語の全文検索をしたい場合は、("grep" の代わりに) "mg" をインストー 3765ルし、以下のように設定して下さい。 3766 3767 (setq mew-prog-grep "mg") 3768 (setq mew-prog-grep-opts '("-j" "jis" "-l" "-e" "-x" "&mime")) 3769 3770 3771 3772File: mew.ja.info, Node: dbsearch, Next: keyword, Prev: condition, Up: Virtual 3773 3774検索エンジン 3775============ 3776 3777検索エンジンを操作するために以下のコマンドが用意されています。 3778 3779`km' 3780 そのフォルダのインデックスを作る。 3781`kM' 3782 全体のフォルダのインデックスを作る。あるいは、作るために初期化す 3783 る。 3784`kc' 3785 検索エンジンを切り替える。 3786 3787以下に、それぞれの検索エンジンの説明を示します。 3788 3789`Hyper Estraier' 3790 定期的に `kM' を実行する必要があります。コマンドラインで、 3791 "mewest" を実行しても構いません。あるフォルダのインデックスを急い 3792 で更新したいなら `km' でもよいでしょう。`k?' と`k/' の両方が利用 3793 できます。`C-uk/'でフォルダを指定すると、サブディレクトリも検索に 3794 なります。 3795`Spotlight' 3796 一度だけ `kM' を実行する必要があります。`km' は必要ありません。 3797 `k?' と `k/' の両方が利用できます。 3798`Windows Desktop Search' 3799 一度だけ `kM' を実行する必要があります。`km' は必要ありません。 3800`Google Desktop' 3801 一度だけ `kM' を実行する必要があります。`km' は必要ありません。 3802 `k/' のみが利用できます。 3803 3804検索エンジンの初期値は、最初に見つかった利用できるものに自動的に設定さ 3805れます。明示的に指定したい場合は、 3806`mew-search-method'に'est、'spotlight、'wds, 'google のどれかを指定し 3807て下さい。以下は、Hyper Estraier に設定する例です。 3808 3809 (setq mew-search-method 'est) 3810 3811 3812 3813File: mew.ja.info, Node: keyword, Next: thread, Prev: dbsearch, Up: Virtual 3814 3815キーワードの強調 3816================ 3817 3818検索に使ったキーワードは、バッファに保存されています。メッセージを表示 3819し、さらにキーワードをハイライトすることができます。この機能を提供する 3820コマンドは以下の通りです。 3821 3822`M-n' 3823 下方向のメッセージへ移動しキーワードをハイライトして表示。Summary 3824 モードでは `*' マークのついたメッセージが、Virtual モードではすべ 3825 てのメッセージが対象となる。このコマンドを繰り返し利用すると、キー 3826 ワードの付近が次々と表示されていく。キーワードが設定されていない 3827 なら、ユーザにキーワードを訊く。 3828`C-uM-n' 3829 キーワードを明示的に設定できること以外は、`M-n' に同じ。 3830`M-p' 3831 `M-n' を逆方向にしたコマンド。 3832`C-uM-p' 3833 `C-uM-n' を逆方向にしたコマンド。 3834 3835 3836 3837File: mew.ja.info, Node: thread, Next: thread-op, Prev: keyword, Up: Virtual 3838 3839スレッド 3840======== 3841 3842メッセージをやりとりしていると、対話の流れは木構造になります。これを行 3843頭揃えにより可視化したものをスレッドと呼びます。以下にスレッドの例を示 3844します。 3845 3846 03/12 Hidenori Ohta 今週末 |日曜にストーンマジック 3847 03/13 かずくん ┣Re: 今週末 |雨なので、中にしますか 3848 03/15 Hidenori Ohta ┃┗Re: 今週末 |それでは、12:00 に集合 3849 03/14 おだちゃん ┗Re: 今週末 |いいねぇ。次はあれを落 3850 3851スレッドは仮想フォルダとして実現されています。たとえば、+inbox に対し 3852スレッドを作ると、*+inbox* というバッファが用意されます。 3853 3854スレッドを作るために、以下のコマンドが用意されています。 3855 3856`tt' 3857 Summary モード、あるは、セレクションからスレッドを作る。そして、 3858 カーソルを現在のメッセージに移動する。もし、対応するスレッドがす 3859 でに存在しているなら、スレッドに表示を切り替える。スレッドで使用 3860 された際は、元のフォルダへ移り、カーソルを現在のメッセージへ移動 3861 する。 3862`C-utt' 3863 リージョンに対し、スレッドを作る。 3864`mt' 3865 `*' マークの付いているメッセージに対し、スレッドを作る。 3866`tr' 3867 正規表現に合致したメッセージに対し、スレッドを作る。 3868 3869 3870 3871File: mew.ja.info, Node: thread-op, Next: Quit, Prev: thread, Up: Virtual 3872 3873スレッドの操作 3874============== 3875 3876スレッドに特化した移動コマンドを以下に示します。 3877 3878`tp' 3879 現在のスレッドの頭に移動する。もし、あるスレッドの頭にカーソルが 3880 ある場合は、前のスレッドの頭に移動する。 3881`tn' 3882 次のスレッドの頭に移動する。 3883`^' 3884 親のメッセージに移動する。(スレッドでなくても利用可能) 3885`&' 3886 長男のメッセージに移動する。(スレッドでなくても利用可能) 3887`(' 3888 兄のメッセージに移動する。 3889`)' 3890 弟のメッセージに移動する。 3891 3892 3893スレッドにマークを付けるコマンドを以下に示します。 3894 3895`t*' 3896 現在のメッセージを頭とする部分木に属するメッセージすべてに `*' マー 3897 クを付ける。詳しくは *Note target mark:: を参照のこと。 3898`t$' 3899 現在のメッセージを頭とする部分木に属するメッセージすべてに `$' マー 3900 クを付ける。詳しくは *Note escape mark:: を参照のこと。 3901`td' 3902 現在のメッセージを頭とする部分木に属するメッセージすべてに `D' マー 3903 クを付ける。詳しくは *Note delete mark:: を参照のこと。 3904`tM-d' 3905 現在のメッセージを頭とする部分木に属するメッセージすべてに `X' マー 3906 クを付ける。詳しくは *Note delete mark:: を参照のこと。 3907`to' 3908 現在のメッセージを頭とする部分木に属するメッセージすべてに `o' マー 3909 クを付ける。詳しくは *Note refile mark:: を参照のこと。 3910 3911スレッドからマークを消すコマンドは、`tu' です。 3912 3913 3914以下に、スレッドを加工するコマンドを示します。 3915 3916`tSPC' 3917 子供以下を隠して親だけにする。子供以下が隠れている親メッセージに 3918 は、"+" が付く。また、子供以下が隠れている親メッセージでこのコマ 3919 ンドを実行すると、子供以下が現れる。 3920`ta' 3921 すべてのスレッドに対し、子供の表示を反転させる。 3922`tg' 3923 あるスレッドをあるメッセージに接ぎ木する。接ぎ木するスレッドは、 3924 `C-SPC' で指定する。目的のスレッドの一番上のメッセージで、`C-SPC' 3925 を押すと、そのスレッドが選択されたことになる。そして目的のメッセー 3926 ジへ移動し、`tg' を押すと、スレッドがこのメッセージの子供として接 3927 ぎ木される。 3928 3929 3930なお、`mew-use-thread-separator' を `t' にすると、スレッド間に境界文字 3931列として `mew-thread-separator' (初期値は "--") が挿入されます。 3932 3933 3934 3935 3936File: mew.ja.info, Node: Quit, Next: Customize, Prev: thread-op, Up: Top 3937 3938一休み 3939****** 3940 3941Mew を終了させたり、一時中断させたり、そのモード(正確にはバッファ)を消 3942去する方法を以下に示します。 3943 3944<Summary モードと Virtual モード> 3945 3946`q' 3947 Mew を一時中断し、他のバッファに切り替える。Mew 用のバッファはす 3948 べて残っているので、バッファ操作で選べば再開できる。 3949`Q' 3950 Mew を終了。Mew が使ったすべてのバッファを消去する。 3951`C-cC-q' 3952 そのモード(正確にはバッファ)を消去する。 3953 3954<Draft モードと Header モード> 3955 3956`C-cC-q' 3957 その草稿を消去する。 3958 3959<Addrbook モード> 3960 3961`C-cC-q' 3962 そのバッファを消去する。 3963 3964 3965 3966 3967File: mew.ja.info, Node: Customize, Next: summary-mode, Prev: Quit, Up: Top 3968 3969カスタマイズ 3970************ 3971 3972ここでは、Mew のデフォルトの動作を変更し、自分好みの Mew にする方法を 3973説明します。主に "~/.mew.el" で設定して下さい。 3974 3975* Menu: 3976 3977* summary-mode:: Summary mode 3978* message-mode:: Message mode 3979* draft-mode:: Draft mode 3980* charset:: 文字コード 3981* highlight:: 色付け 3982* hooks:: フック 3983* pop:: POP 3984* imap:: IMAP 3985* nntp:: NNTP 3986* smtp:: SMTP 3987* config:: 送受信の動作変化 3988* config2:: 設定の書式 3989* custom-misc:: その他 3990 3991 3992 3993File: mew.ja.info, Node: summary-mode, Next: message-mode, Prev: Customize, Up: Customize 3994 3995Summary mode 3996============ 3997 3998Summary モードの書式は、`mew-summary-form' で指定できます。以下に初期 3999値を示します。 4000 4001 (setq mew-summary-form '(type (5 date) " " (14 from) " " t (30 subj) "|" (0 body))) 4002 4003このように、`mew-summary-form' は、リスト、シンボル、文字列のリストで 4004す。 4005 4006 1. 文字列はそのまま出力される 4007 2. リストは、整数とシンボルから構成される。シンボルは、呼び出す関数 4008 を意味する。関数名は、"mew-summary-form-" とシンボル名を連結する 4009 ことで作られる。(例: 'date というシンボルは、 4010 `mew-summary-form-date' という関数名になる) あらかじめ定義されて 4011 いるシンボルに 4012 は、'type、'time、'date、'year、'size、'from、'subj、'body がある。 4013 詳細は、`mew-summary-form-<symbol>' という名を持つ関数の説明を参 4014 照のこと。整数は、関数が返す文字列が埋めるフィールドの幅を指定す 4015 る。正の数は、左詰めを意味する。負の数は、右詰めを意味する。もし、 4016 負の数を指定する場合、対応する関数は ASCII 文字列を返す必要がある。 4017 0 は、行の残りを意味し、左詰めとなる。 4018 3. `t' 以外のシンボルは、(1 シンボル) に等しい。 4019 4. `mew-summary-form' は、利用される際に先頭に (mark) が付け加えられる。 4020 5. `t' は、スレッドの際に段付けする位置を意味する。 4021 4022例を以下に示します。 4023 4024 (setq mew-summary-form 4025 '(type (5 date) " " (-4 size) " " (14 from) " " t (30 subj) "|" (0 body))) 4026 4027`mew-summary-form-from-me-prefix' は、自分から送信されたメッセージの宛 4028先の先頭に加えられる文字列です。初期値は "To:" です。 4029 4030`mew-summary-form-extract-rule' は、From: フィールドからどの部分を切り 4031出すか指定するためのリストです。要素 4032は、'name、'comment、'address、'nickname、あるいは正規表現である必要が 4033あります。初期値は '(nickname) です。 4034 4035 4036次の例を考えて下さい。 4037 4038 A: Kazu Yamamoto <kazu@example.org> 4039 B: kazu@example.org (Kazu Yamamoto) 4040 C: Kazuhiko Yamamoto (Kazu) <kazu@example.org> 4041 4042それぞの要素は、以下のような意味を持ちます。 4043 4044 1. 'name:: 名前の部分 4045 A. Kazu Yamamoto 4046 B. (No match) 4047 C. Kazuhiko Yamamoto (Kazu) 4048 2. 'comment:: コメントの部分 4049 A: (No match) 4050 B: Kazu Yamamoto 4051 C: (Kazu) 4052 3. 'address:: アドレスの部分 4053 A: kazu@example.org 4054 B: kazu@example.org 4055 C: kazu@example.org 4056 4. 'nickname:: `mew-addrbook-for-summary' の値に応じたアドレス帳の個 4057 人情報のある要素。`mew-addrbook-for-summary' の初期値は 4058 `'nickname' なので、通常はニックネームに変換される。何が指定でき 4059 るかは、*Note draft-mode:: を参照のこと。 4060 5. (regex):: 最初に合致した文字列 4061 4062ある要素が合致しない場合、次の要素が評価されます。どの要素も From: フィー 4063ルドに合致しない場合か、この値が `nil' の場合、From: フィールド全体が 4064利用されます。 4065 4066 4067`mew-summary-form-mark-delete' が `t' の場合、重複しているメッセージに 4068自動的に `D' マークが付きます。初期値は `nil' です。 4069 4070 4071`mew-summary-form-mark-spam' が `t' の場合、本文の一部に対する MD5 チェッ 4072クサムが一致しているメッセージに自動的に `D' マークが付きます。初期値 4073は `nil' です。 4074 4075`mew-summary-form-mark-review' が `t' の場合、自分宛てのメッセージに自 4076動的に `*' マークが付きます。初期値は `nil' です。 4077 4078 4079いつも Emacs のフレーム全体で Mew を使いたい人は、以下の設定をして下さ 4080い。 4081 4082 (setq mew-use-full-window t) 4083 4084 4085Summary モードの `SPC' は、`mew-summary-show-direction' によって、次の 4086メッセージの表示の仕方が変わります。また同様に、強いマークを付けた後カー 4087ソルが動く方向は `mew-summary-mark-direction' により指定できます。以下 4088の値を設定できます。 4089 4090`up' 4091 上のメッセージを表示する。 4092`down' 4093 下のメッセージを表示する。 4094`next' 4095 読み進めている方向の次のメッセージを表示する。 4096`stop' 4097 次は表示しない。 4098 4099両方とも初期値は `next' です。いつもメッセージを下から読む人は、以下の 4100ようにすればよいでしょう。 4101 4102 (setq mew-summary-show-direction 'up) 4103 4104 4105 4106File: mew.ja.info, Node: message-mode, Next: draft-mode, Prev: summary-mode, Up: Customize 4107 4108Message mode 4109============ 4110 4111Emacs がサポートしてないデータ型のファイルは、Message バッファに直接表 4112示できません。そのデータをテキストに整形する外部コマンドをインストール 4113すれば、Message バッファに表示可能になります。 4114 4115"w3m" と "emacs-w3m" をインストールすると、Text/Html を Message バッ 4116ファに表示できるようになります。(以下で説明する "wvHtml"、"xlhtml"、 4117"ppthtml" は、単なる "w3m" ではなく、国際化された "w3m-m17n" が必要で 4118す。) 両者をインストールしたら、"~/.mew.el" に以下の設定を加えて下さい。 4119 4120 (setq mew-use-text/html t) ; decode HTML for all folders 4121 4122これで、あたかも Text/Plain であるかのように、Text/Html を Message バッ 4123ファに表示できるようになります。この際も、以下で説明する `C-cC-e'の操 4124作は有効です。 4125 4126 (condition-case nil 4127 (require 'mew-w3m) 4128 (file-error nil)) 4129 4130"wvHtml"、"xlhtml"、"ppthtml" というコマンドをインストールすれば、それ 4131ぞれ WORD、Excel、PowerPoint ファイルのテキスト部分を、Message バッファ 4132に表示可能です。これらのコマンドは、HTML を利用するので、上記の 4133Text/Html の設定を完了させて下さい。これで、たとえば WORD ファイルをあ 4134たかもテキストのように、Message バッファに表示可能になります。 4135 4136外部のプログラムの整形結果を Message バッファに表示する代わりに、外部の 4137プログラム自身にそのデータを表示させることもできます。これには 4138`C-cC-e' を使います。 4139 4140Message バッファに画像を表示することもできます。また `C-cC-e' を使い、 4141外部のプログラムに表示させることも可能です。 4142 4143HTML は `C-cC-e' を使って外部のブラウザに表示できます。Windows やMac 4144ではデフォルトのブラウザが利用されます。Unix では、以下のように 4145"mozilla" が初期値となっています。 4146 4147 (defvar mew-prog-text/html-ext '("mozilla" ("-remote" "openFile(%s)") t)) 4148 4149たとえば、これを "firefox" に変更するには以下のようにします。 4150 4151 (setq mew-prog-text/html-ext 4152 '("firefox" ("-a" "firefox" "-remote" "openFile(%s)") t)) 4153 4154Office 関連のファイルも、`C-cC-e' を使えば、それぞれのアプリケーション 4155で表示可能です。Windows や Mac では、文字通り Office のアプリケーショ 4156ンが起動されます。Unix では、以下のように "soffice" が初期値となってい 4157ます。 4158 4159 (defvar mew-prog-msword-ext "soffice") 4160 (defvar mew-prog-msexcel-ext "soffice") 4161 (defvar mew-prog-mspowerpoint-ext "soffice") 4162 4163これを "xdg-open" に変更するには以下のようにします。 4164 4165 (setq mew-prog-msword-ext "xdg-open") 4166 (setq mew-prog-msexcel-ext "xdg-open") 4167 (setq mew-prog-mspowerpoint-ext "xdg-open") 4168 4169また Office 関連のアプリケーションに対し、`SPC' などでは内容を表示せず、 4170`C-cC-e' では "wvHtml" などを使って Message バッファに表示するには、以 4171下のように設定します。 4172 4173 (setq mew-prog-msword '(nil mew-mime-application/msword)) 4174 (setq mew-prog-msexcel '(nil mew-mime-application/msexcel)) 4175 (setq mew-prog-mspowerpoint '(nil mew-mime-application/mspowerpoint)) 4176 4177あらかじめ定められているコマンドではなく、任意の外部コマンドを呼び出し 4178たい場合は、`C-uC-cC-e' と入力して下さい。 4179 4180最近、Multipart/Alternative の中に Text/Plain と Text/Html の両方が入っ 4181ており、どちらかを選ぶようになっているメッセージを多く見掛けます。Mew 4182は、標準では Text/Plain の方を優先して表示します。"emacs-w3m" をインス 4183トールすれば、Text/Html の方を優先したくなるかもしれません。その場合、 4184以下の設定を "~/.mew.el" に加えて下さい。(ここで *Note multipart:: を 4185読み、`:' の使い方も思い出しておきましょう。) 4186 4187 (setq mew-mime-multipart-alternative-list 4188 '("Text/Html" "Text/Plain" ".*")) 4189 4190ZIP で暗号化された添付ファイルは、`zz' で復号化し表示できます。 4191 4192 4193 4194File: mew.ja.info, Node: draft-mode, Next: charset, Prev: message-mode, Up: Customize 4195 4196Draft mode 4197========== 4198 4199自分へ Cc: したい人は `mew-cc' を設定して下さい。返答の際には、対象の 4200メッセージから、別途 Cc: が用意される場合があります。複数の Cc: がある 4201場合、送信時に 1 つにまとめられます。 4202 4203バックアップのため、自分が送るメッセージを受け取りたいと考え、しかもヘッ 4204ダに自分のアドレスを残したくないなら、Dcc: を使って下さい。 4205`mew-dcc' に自分のアドレスを設定しましょう。 4206 4207いつも入れて欲しいヘッダは、`mew-header-alist' に連想リスト形式で定義 4208して下さい。以下に例を示します。 4209 4210 (setq mew-header-alist 4211 '(("X-fingerprint:" "6B 63 38 88 67 5E 96 8E CE A4 62 73 3F 11 64 94") 4212 ("X-URL:" "http://www.example.org/~kazu/"))) 4213 4214引用ラベルは、引用するフィールドを `mew-cite-fields'、ラベルの書式 4215を `mew-cite-format' に定義します。引用記号は 4216`mew-cite-prefix' に指定します。初期値は、以下のようになっています。 4217 4218 (defvar mew-cite-fields '("From:" "Subject:" "Date:")) 4219 (defvar mew-cite-format "From: %s\nSubject: %s\nDate: %s\n\n") 4220 (defvar mew-cite-prefix "> ") 4221 4222引用ラベルに Message-ID: を加えるには以下のようにします。 4223 4224 (setq mew-cite-fields '("From:" "Subject:" "Date:" "Message-ID:")) 4225 (setq mew-cite-format "From: %s\nSubject: %s\nDate: %s\nMessage-ID: %s\n\n") 4226 4227引用記号にアドレスのユーザ部分が付くようにするには以下のようにします。 4228 4229 (setq mew-cite-prefix-function (function mew-cite-prefix-username)) 4230 4231これで引用記号は以下のようになります。 4232 4233 From: SUMIKAWA Munechika <sumikawa@ebina.hitachi.co.jp> 4234 Subject: Wine 4235 Date: Wed, 23 Jul 1997 11:40:50 +0900 4236 4237 sumikawa> おはようからおやすみまでニートでおなじみの角川です。 4238 sumikawa> 4239 sumikawa> さて、とろけるワイン作戦ですが、定石通り '89 のボルドーの 4240 sumikawa> カベルネ・ソービニョンを狙いたいと思います。 4241 4242引用ラベルの From: の部分と、引用記号は、アドレス帳の個人情報の要素に変 4243換できます。それぞれ、`mew-addrbook-for-cite-label'、 4244`mew-addrbook-for-cite-prefix' で指定できます。初期値はそれぞれ 4245`nil' と `'username' です。以下のような値が設定できます。 4246 4247'shortname 4248 短縮名 4249'address 4250 アドレス 4251'username 4252 アドレスのユーザ部分 4253'nickname 4254 ニックネーム 4255'name 4256 正式な氏名 4257 4258例として以下のような設定を考えてみましょう。 4259 4260 (setq mew-addrbook-for-cite-label 'nickname) 4261 (setq mew-addrbook-for-cite-prefix 'nickname) 4262 4263最初の設定でラベルの中のアドレスがニックネームに変わります。また、次の 4264設定で引用記号もニックネームに置き換わります。 4265 4266 From: すみっち 4267 Subject: Wine 4268 Date: Wed, 23 Jul 1997 11:40:50 +0900 4269 4270 すみっち> おはようからおやすみまでニートでおなじみの角川です。 4271 すみっち> 4272 すみっち> さて、とろけるワイン作戦ですが、定石通り '89 のボルドーの 4273 すみっち> カベルネ・ソービニョンを狙いたいと思います。 4274 4275 4276 4277File: mew.ja.info, Node: charset, Next: highlight, Prev: draft-mode, Up: Customize 4278 4279文字コード 4280========== 4281 4282*Note charset-guess:: で説明したように、Mew ではメッセージを作成する際 4283に適切な文字コードを自動的に選択します。 4284 4285もし複数の言語の文字が混在しており、国際化された文字コードを選択する必 4286要がある場合は、`mew-charset-m17n' の値を利用します。初期値は、"utf-8" 4287(Unicode と理解してよい)です。"iso-2022-jp-2" にしたい人は、以下のよう 4288に設定するとよいでしょう。 4289 4290 (setq mew-charset-m17n "iso-2022-jp-2") 4291 4292メッセージを作成した際に、推測された文字コードを確認したい場合は、 4293`mew-ask-charset' を設定して下さい。 4294 4295`nil' 4296 どのような文字コードが利用されても確認なし 4297`文字コードのリスト' 4298 このリストに存在しない文字コードが利用された場合に確認 4299`t' 4300 `mew-charset-m17n' が利用された場合に確認 4301 4302たとえば、US-ASCII と ISO-2022-JP 以外の文字コードが選ばれた場合確認し 4303たいのであれば、以下のように設定して下さい。 4304 4305 (setq mew-ask-charset '("us-ascii" "iso-2022-jp")) 4306 4307こう設定しているとき、たとえば "utf-8" が選択されると、以下のように訊 4308かれます。 4309 4310 utf-8 is used. OK? (y or n) 4311 4312`y' を押すと、メッセージが送信されます(あるいは、キューに溜ります)。 4313`n' を押すと、草稿が元の状態に戻ります。 4314 4315ヨーロッパでは、Latin 1 (ISO-8859-1) の代りに、ユーロ記号を含む Latin 43169 (ISO-8859-15、通称 Latin 0) が使われ始めています。草稿に、Latin 1 の 4317文字と Latin 9 の文字が混在していると、以下の手順によって、文字コード 4318が決定されます。 4319 4320 1. `unify-8859-on-decoding-mode' を利用している場合: 4321 1. ISO-8859-1 に収まるなら "iso-8859-1" を利用 4322 2. そうでないなら "utf-8" を利用 4323 2. `unify-8859-on-decoding-mode' を利用していない場合: 4324 1. ISO-8859-1 と ISO-8859-15 のどちらにも収まる場合、"ISO-8859-1" 4325 2. ISO-8859-1 に収まるなら "iso-8859-1" を利用 4326 3. ISO-8859-15 に収まるなら "iso-8859-15" を利用 4327 4. そうでないなら、"utf-8" を利用 4328 4329`mew-charset-latin' の初期値は、"iso-8859-15" です。"iso-8859-1" にし 4330たい場合は、以下のように設定します。 4331 4332 (setq mew-charset-latin "iso-8859-1") 4333 4334もし、US-ASCII 以外の文字に対し、必ず UTF-8 を使いたいなら、以下のよう 4335に設定して下さい。 4336 4337 (setq mew-cs-database-for-encoding 4338 `(((ascii) nil "7bit" "7bit") 4339 (nil utf-8 "base64" "B"))) 4340 4341 4342 4343File: mew.ja.info, Node: highlight, Next: hooks, Prev: charset, Up: Customize 4344 4345色付け 4346====== 4347 4348`mew-use-highlight-mark' が `t' の場合、マークの付いたメッセージに色が 4349付きます。初期値は `t' です。 4350 4351`mew-use-highlight-header' が `t' の場合、メッセージのヘッダに色が付き 4352ます。初期値は `t' です。 4353 4354`mew-use-highlight-body' が `t' の場合、メッセージの本文に色が付きます。 4355初期値は `t' です。色を付ける上限は、`mew-highlight-body-max-size' で 4356指定できます。初期値は 10000 バイトです。 4357 4358`mew-use-highlight-url' が `t' の場合、メッセージ中の URL に仕 4359掛けが施されて、マウスを持っていくと光るようになります。初期値は 4360`t' です。 4361 4362`mew-use-cursor-mark' が `t' の場合、Summary モードにおいて、現在表示 4363しているメッセージの行頭に、`mew-cursor-mark' で指定された目印が付きま 4364す。初期値は `nil' です。`mew-cursor-mark' の初期値は ">" です。 4365 4366`mew-use-highlight-cursor-line' が `t' の場合、Summary モードでカーソ 4367ルのある行に下線が引かれます。初期値は `t' です。 4368 4369`mew-use-highlight-mouse-line' が `t' の場合、Emacs がマウスの色付けを 4370サポートしていれば、Summary モードでマウスのある行に色がつきます。真中 4371のボタンをクリックしながら、マウスだけでメッセージを読む際にはとても便 4372利です。初期値は `nil' になっています。 4373 4374`mew-use-highlight-x-face' が `t' で、ヘッダ中の X-Face: が 4375Message モードでアイコン化されます。初期値は `t' です。この機能を 4376利用するには、"netpbm" と "compface" パッケージをインストールして下 4377さい。 4378 4379色を変更するには、Mew のソースと一緒に配布されている "dot.theme" を 4380適当な名前でコピーし内容を変更します。ここでは、そのファイル名を 4381"~/.mew-theme.el" としましょう。まず、この名前を ".mew.el" で 4382`mew-theme-file' に指定して下さい。 4383 4384 (setq mew-theme-file "~/.mew-theme.el") 4385 4386次に中身を変更します。たとえば、以下のような設定が見つかります。 4387 4388 (mew-setface-bold header-subject 4389 :tty "red" :light "Firebrick" :dark "OrangeRed") 4390 4391シンボル `header-subject' は、ヘッダの "Subject:" の値を意味していま 4392す。:tty は Emacs をカラーの端末で起動した場合、:light と :dark は、そ 4393れぞれ Emacs をウインドウで起動したときの背景が白と黒の場合を意味して 4394います。 4395 4396端末では green 、背景が白なら ForestGreen、背景が黒なら LimeGreen と設 4397定するには、以下のようにします。 4398 4399 (mew-setface-bold header-subject 4400 :tty "green" :light "ForestGreen" :dark "LimeGreen") 4401 4402シンボルに何があるのかは、"dot.mew" を見て下さい。 4403 4404上記の方法では、ヘッダのすべてのフィールド名やフィールド値に対してシン 4405ボルが定義されている訳ではありません。そこで、どんなフィールドの色でも 4406簡単に変更できるように、`mew-header-color' と`mew-header-color-bold' 4407という関数が用意されています。後者を使うと太字に、前者を使うと普通の文 4408字になります。たとえば、以下のように使います。 4409 4410 (mew-header-color-bold "Subject:" "LimeGreen" "OrangeRed") 4411 4412この設定では、"Subject:" が LimeGreen の太字に、その値が OrangeRed の 4413太字になります。 4414 4415この方法では、端末や背景の色を考慮した設定はできません。また、フィール 4416ド値の色を省略すると、フィールド名と同じ色が使用されます。 4417 4418 4419 4420File: mew.ja.info, Node: hooks, Next: pop, Prev: highlight, Up: Customize 4421 4422フック 4423====== 4424 4425Mew で用意されているフックをまとめます。 4426 4427`mew-env-hook' 4428 Mew の起動時の環境が設定される前に評価される。 4429`mew-init-hook' 4430 Mew の起動時に評価される。 4431`mew-status-update-hook' 4432 状態の更新(`Z')のときに評価される。 4433`mew-summary-mode-hook' 4434 Summary モードに入るときに評価される。 4435`mew-virtual-mode-hook' 4436 Virtual モードに入るときに評価される。 4437`mew-thread-display-hook' 4438 スレッドが表示された後に評価される。 4439`mew-header-mode-hook' 4440 Header モードに入るときに評価される。 4441`mew-draft-mode-hook' 4442 Draft モードに入るときに評価される。 4443`mew-draft-mode-newdraft-hook' 4444 新しい草稿が用意された際に、Draft モードにおいて評価される。 4445`mew-draft-mode-reedit-hook' 4446 +draft でないフォルダにある古い草稿を再編集した際に、Draft モード 4447 において評価される。 4448`mew-draft-mode-reedit-draft-hook' 4449 +draft でないフォルダにある草稿を再編集した際に、Draft モードにお 4450 いて評価される。 4451`mew-draft-mode-reedit-queue-hook' 4452 +queue または +postq フォルダにあるメッセージを再編集した際に、 4453 Draft モードにおいて評価される。 4454`mew-draft-mode-edit-again-hook' 4455 古い形式で戻ってきたメッセージを再編集した際に、Draft モードにお 4456 いて評価される。 4457`mew-message-mode-hook' 4458 Message モードに入るときに評価される。 4459`mew-message-hook' 4460 メッセージが Message モードで表示される度に評価される。 4461`mew-make-message-hook' 4462 Draft モードで MIME メッセージを作る前、つまり `C-cC-m' の際の最 4463 初に評価される。例:(add-hook 'mew-make-message-hook 4464 'ispell-message) 4465`mew-send-hook' 4466 メッセージを SMTP で送信/キューイングする前に評価される。メッセー 4467 ジの最終形が作られる前に評価されることに注意。 4468`mew-post-hook' 4469 メッセージを NNTP で投稿/キューイングする前に評価される。メッセー 4470 ジの最終形が作られる前に評価されることに注意。 4471`mew-real-send-hook' 4472 メッセージを SMTP で送信/キューイングする前に評価される。メッセー 4473 ジの最終形が作られた後に評価されることに注意。 4474`mew-real-post-hook' 4475 メッセージを NNTP で送信/キューイングする前に評価される。メッセー 4476 ジの最終形が作られた後に評価されることに注意。 4477`mew-smtp-flush-hook' 4478 +queue フォルダにメッセージがある場合に、SMTP が起動される前に評 4479 価される。 4480`mew-nntp2-flush-hook' 4481 +postq フォルダにメッセージがある場合に、NNTP が起動される前に評 4482 価される。 4483`mew-smtp-sentinel-hook' 4484 SMTP が終了する際に評価される。 4485`mew-nntp-sentinel-hook' 4486 受信用の NNTP が終了する際に評価される。 4487`mew-nntp2-sentinel-hook' 4488 送信用の NNTP が終了する際に評価される。 4489`mew-pop-sentinel-hook' 4490 POP が終了する際に評価される。 4491`mew-pop-sentinel-non-biff-hook' 4492 Biff ではない POP が終了する際に評価される。 4493`mew-imap-sentinel-hook' 4494 IMAP が終了する際に評価される。 4495`mew-imap-sentinel-non-biff-hook' 4496 Biff ではない IMAP が終了する際に評価される。 4497`mew-scan-sentinel-hook' 4498 Summary モードの `s' が終了する際に評価される。 4499`mew-summary-ls-no-scan-hook' 4500 Summary モードの `s' がフォルダの一覧を取らなかった場合に評価され 4501 る。 4502`mew-summary-exec-hook' 4503 Summary モードの `x' の実行が終了する際に評価される。 4504`mew-refile-guess-by-from-learn-hook' 4505 mew-refile-guess-by-from-learn が実行される際に評価される。 4506`mew-sort-hook' 4507 Summary モードの `M-s' の実行が終了する際に評価される。 4508`mew-pack-hook' 4509 Summary モードの `O' の実行が終了する際に評価される。 4510`mew-summary-delete-folder-hook' 4511 フォルダが削除されるときに評価される。 4512`mew-summary-rename-folder-hook' 4513 フォルダ名が変更されるときに評価される。 4514`mew-summary-toggle-disp-msg-hook' 4515 Summary モードの `v' の実行が終了する際に評価される。 4516`mew-syntax-format-hook' 4517 マルチパートの書式を作成する関数 `mew-syntax-format' が呼ばれた際 4518 に評価される。 4519`mew-addrbook-mode-hook' 4520 アドレス帳の登録モードに入るときに評価される。 4521`mew-cite-hook' 4522 Draft モードで引用する際に呼ばれる。通常 supercite を設定するため 4523 に使う。 4524`mew-before-cite-hook' 4525 Draft モードでメッセージを引用する直前に呼ばれる。 4526`mew-suspend-hook' 4527 Mew を一時中断した際に評価される。 4528`mew-quit-hook' 4529 Mew の終了時に評価される。 4530 4531以下にフックの設定例を示します。 4532 4533Draft モードでは、フックを `text-mode-hook'、`mew-draft-mode-hook' の 4534順で評価します。`text-mode-hook' で `auto-fill-mode' を設定していない 4535人は、 `mew-draft-mode-hook' を以下のように設定するのがよいかもしれま 4536せん。 4537 4538 (add-hook 'mew-draft-mode-hook 4539 (lambda () 4540 (auto-fill-mode 1) 4541 (set-fill-column 70))) 4542 4543この例では、折り返しのカラム数を70に設定しています。 4544 4545 4546 4547File: mew.ja.info, Node: pop, Next: imap, Prev: hooks, Up: Customize 4548 4549POP 4550=== 4551 4552Mew では、メッセージを受信する際に POP を利用できます。ここでは、POP 4553を制御するための以下の変数についてまとめます。 4554 4555`mew-pop-server' 4556 POP サーバの名前。 4557`mew-pop-ssh-server' 4558 POP を SSH 経由で取得する場合の SSH サーバの名前。 4559`mew-pop-ssl' 4560 POP over SSL を使うか否か。 4561`mew-pop-ssl-port' 4562 POP over SSL のポート番号。 4563`mew-pop-user' 4564 POP のアカウント名。初期値はログイン名。 4565`mew-pop-auth' 4566 POP の認証方式。`'pass' は USER/PASS (生パスワード)、`'apop' は 4567 APOP、`t' は `mew-pop-auth-list' に従った SASL を意味する。初期値 4568 は `'apop'。 4569`mew-pop-auth-list' 4570 SASL で利用する認証方式のリスト。優先順位の高い順に並べる。現在、 4571 "CRAM-MD5" が利用可能。 4572`mew-pop-delete' 4573 POP サーバからメッセージを取得後、POP サーバにあるメッセージを削 4574 除するか否か。`t' なら削除。`nil' なら削除しない。数値 N なら、最 4575 初のアクセスから N 日後に削除する。初期値は `t'。 4576`mew-pop-size' 4577 POP サーバから取得するメッセージの大きさの上限。初期値は 55296 バ 4578 イト。0 に設定すると、上限なしの意味になり、すべてのメッセージを 4579 取得する。上限に引っ掛かったメッセージの全体を取得する方法につい 4580 ては、*Note retrieving:: を参照のこと。 4581`mew-pop-body-lines' 4582 大きさの上限にひっかかったメッセージの本文を何行取得するかという 4583 値。初期値は 40。 4584`mew-pop-header-only' 4585 POP でメッセージを取得する際に、ヘッダのみにするか、本文も取得するか。 4586 `nil' でなければ、ヘッダのみを取得。初期値は `nil'。 4587 4588 4589 4590File: mew.ja.info, Node: imap, Next: nntp, Prev: pop, Up: Customize 4591 4592IMAP 4593==== 4594 4595Mew では、メッセージを受信する際に IMAP を利用できます。ここでは、IMAP 4596を制御するための以下の変数についてまとめます。 4597 4598`mew-imap-server' 4599 IMAP サーバの名前。 4600`mew-imap-ssh-server' 4601 IMAP を SSH 経由で取得する場合の SSH サーバの名前。 4602`mew-imap-ssl' 4603 IMAP over SSL を使うか否か。 4604`mew-imap-ssl-port' 4605 IMAP over SSL のポート番号。 4606`mew-imap-user' 4607 IMAP のアカウント名。初期値はログイン名。 4608`mew-imap-auth' 4609 IMAP の認証方式。`nil' は LOGIN (生パスワード)、`t' は 4610 `mew-imap-auth-list' に基づいた SASL を意味する。初期値は `t'。 4611`mew-imap-auth-list' 4612 SASL で利用する認証方式のリスト。優先順位の高い順に並べる。現在、 4613 "CRAM-MD5" と "LOGIN" が利用可能。 4614`mew-imap-delete' 4615 IMAP サーバからメッセージを取得後、IMAP サーバにあるメッセージを 4616 削除するか否か。`t' なら削除。`nil' なら削除しない。数値 N なら、 4617 最初のアクセスから N 日後に削除する。初期値は `t'。 4618`mew-imap-size' 4619 IMAP サーバから取得するメッセージの大きさの上限。初期値は 55296 バイト。 4620 0 に設定すると、上限なしの意味になり、すべてのメッセージを取得する。上限 4621 に引っ掛かったメッセージの全体を取得する方法については、 4622 *Note retrieving:: を参照のこと。 4623`mew-imap-header-only' 4624 IMAP でメッセージを取得する際に、ヘッダのみにするか、本文も取得するか。 4625 `nil' でなければ、ヘッダのみを取得。初期値は `nil'。 4626 4627 4628 4629File: mew.ja.info, Node: nntp, Next: smtp, Prev: imap, Up: Customize 4630 4631NNTP 4632==== 4633 4634Mew では、ニュースを読み書きする際に NNTP を利用します。ここでは、NNTP 4635を制御するための以下の変数についてまとめます。 4636 4637`mew-nntp-server' 4638 NNTP サーバの名前。 4639`mew-nntp-ssh-server' 4640 NNTP を SSH 経由で取得する場合の SSH サーバの名前。 4641`mew-nntp-ssl' 4642 NNTP over SSL を使うか否か。 4643`mew-nntp-ssl-port' 4644 NNTP over SSL のポート番号。 4645`mew-nntp-user' 4646 NNTP のアカウント名。もし `nil' でなければ、認証の手続きが実行さ 4647 れる。(mew-nntp-auth という変数はないことに注意。) 4648`mew-nntp-newsgroup' 4649 ニュースグループ名の初期値。 4650`mew-nntp-size' 4651 NNTP サーバから取得するメッセージの大きさの上限。初期値は 55296 バイト。 4652 0 に設定すると、上限なしの意味になり、すべてのメッセージを取得する。上限 4653 に引っ掛かったメッセージの全体を取得する方法については、 4654 *Note retrieving:: を参照のこと。 4655`mew-nntp-header-only' 4656 NNTP でメッセージを取得する際に、ヘッダのみにするか、本文も取得するか。 4657 `nil' でなければ、ヘッダのみを取得。初期値は `nil'。 4658`mew-nntp-msgid-user' 4659 Message-Id: を作成するためのユーザ名。`nil' であれば `mew-user' 4660 の値が利用される。初期値は `nil'。Message-Id: の書式は以下を参照。 4661`mew-nntp-msgid-domain' 4662 Message-Id: を作成するためのドメイン名。`nil' であれば 4663 `mew-mail-domain' の値が利用される。初期値は `nil'。Message-Id: 4664 の書式は以下を参照。 4665 4666なお、NNTP 用の Message-Id: の値は以下のように作成されます。 4667 4668 message-id = *random*.nntp-msgid-user@nntp-msgid-domain 4669 4670 4671 4672File: mew.ja.info, Node: smtp, Next: config, Prev: nntp, Up: Customize 4673 4674SMTP 4675==== 4676 4677Mew では、メッセージを送信する際に SMTP を利用します。SMTP サーバが認 4678証を要求した場合、Mew は自動的にユーザにバスワードの入力を求めます。こ 4679こでは、SMTP を制御するための以下の変数についてまとめます。 4680 4681`mew-smtp-server' 4682 SMTP サーバの名前。 4683`mew-smtp-port' 4684 SMTP ポート番号。 4685`mew-smtp-ssh-server' 4686 SSH 経由でメッセージを送る際の SSH サーバの名前。 4687`mew-smtp-ssl' 4688 SMTP over SSL を使うか否か。 4689`mew-smtp-ssl-port' 4690 SMTP over SSL のポート番号。 4691`mew-smtp-user' 4692 SMTP AUTH で利用されるアカウント名。設定されない場合は、自動的に 4693 メールアドレスに設定される。 4694`mew-smtp-auth-list' 4695 SMTP AUTH で利用する認証方式のリスト。優先順位の高い順に並べる。 4696 初期値は、'("CRAM-MD5" "PLAIN" "LOGIN")。 4697`mew-smtp-helo-domain' 4698 SMTP HELO コマンドで使われるサーバ名。初期値は "localhost"。 4699`mew-smtp-mail-from' 4700 SMTP MAIL FROM コマンドで指定されるアドレス。`nil' の場合は、 4701 From: フィールドのアドレスが指定される。初期値は `nil'。 4702`mew-smtp-msgid-user' 4703 Message-Id: を作成するためのユーザ名。`nil' であれば `mew-user' 4704 の値が利用される。初期値は `nil'。Message-Id: の書式は以下を参照。 4705`mew-smtp-msgid-domain' 4706 Message-Id: を作成するためのドメイン名。`nil' であれば 4707 `mew-mail-domain' の値が利用される。初期値は `nil'。Message-Id: 4708 の書式は以下を参照。 4709`mew-use-8bit' 4710 8 ビットテキストを符号化せずにそのまま送るか否か。`nil' の場合は、 4711 適切な MIME 符号化が施される。初期値は `nil'。 4712 4713なお、SMTP 用の Message-Id: の値は以下のように作成されます。 4714 4715 message-id = *random*.smtp-msgid-user@smtp-msgid-domain 4716 4717Message Submission (ポート番号が 587 である送信用の SMTP)を使いたい場 4718合は、以下のように設定して下さい。 4719 4720 (setq mew-smtp-port "submission") 4721 4722SSL (*Note SSL::)や TLS (*Note TLS::) の章も参考にして下さい。 4723 4724SMTP サーバの中には、認証なし、つまりパスワードを送られるとエラーと見 4725なす設定であるにも関わらず、認証を要求してくるものがあります。Mew は、 4726SMTP サーバが認証を要求すると、ユーザにパスワードを尋ねて、入力された 4727パスワードをサーバへ送ります。上記のようなおかしな SMTP サーバに対処す 4728るには、以下のように設定し、認証を要求されてもパスワードを送らなくすれ 4729ばよいでしょう。 4730 4731 (setq mew-use-smtp-auth nil) 4732 4733`mew-use-smtp-auth' 4734 SMTP サーバが認証を要求したとき、パスワードを送るかどうか。デフォルトは 4735 `t'。`nil' にすると、SMTP サーバが認証を要求しても無視する。 4736 4737 4738 4739File: mew.ja.info, Node: config, Next: config2, Prev: smtp, Up: Customize 4740 4741送受信の動作変化 4742================ 4743 4744`mew-config-alist' を使うと、メッセージの送受信に関する動作に変化をつ 4745けられます。以下の設定例を使って説明します。 4746 4747 (setq mew-config-alist 4748 '((home 4749 (inbox-folder "+inbox-home") 4750 (pop-server "pop.iij4u.or.jp")) 4751 (ext 4752 (pop-ssh-server "ssh.example.org")) 4753 (default 4754 (proto "%") 4755 (imap-server "imap.example.org") 4756 (pop-server "pop.example.org")))) 4757 4758この例では、"home"、"ext"、"default" という 3 つのケースを定めています。 4759それぞれのケースに対して、いくつかのキーと値の対が設定されています。 4760 4761この例を使って、`mew-config-alist' の意味を説明します。ケースを 4762"home" にして "pop-server" を索くと、"pop.iij4u.or.jp" が得られます。ケー 4763スを "ext" にして "pop-server" を索くと、"ext" には該当するキーがな 4764いので、"default" を見て、"pop.example.org" が得られます。ケースを 4765"default" にして "pop-server" を索くと、"pop.example.org" が得られます。 4766 4767ケースを "home" にして "inbox-folder" を索くと、"+inbox-home" が得られ 4768ます。ケースを "ext" にして "inbox-folder" を索くと、"ext" には該当す 4769るキーがなく、さらに "default" にもないので、`mew-inbox-folder' という 4770変数の値が得られます。ケースを "default" にして "inbox-folder" を索い 4771た場合も、`mew-inbox-folder' の値が得られます。 4772 4773"proto" (`mew-proto')は、`M-x mew' と入力された際に、どのフォルダに移 4774動するか指定するために使います。(Mew を起動するために`M-x mew' と入力 4775する場合、"default" ケースの "proto" が利用されます。Mew が起動してい 4776る際に、`M-x mew' と入力するとケースに従って、"proto" が選ばれます。) 4777 4778値の候補は、"+"、"$"、"%"、"-" です。これらは標準では、"+inbox"、 4779"$inbox"、"%inbox"、"-fj.mail.reader.mew" を意味します。 4780 4781`mew-config-alist' で設定できるキーは、`mew-"キー"' という変数に対応し 4782ています。以下に設定できる項目を列挙します。 4783 4784 name, user, mail-domain, 4785 cc, fcc, dcc, reply-to, organization, header-alist, proto, 4786 smtp-server, smtp-port, smtp-ssh-server, smtp-ssl, smtp-ssl-port, 4787 smtp-user, smtp-auth-list, 4788 smtp-msgid-user, smtp-msgid-domain, smtp-helo-domain, smtp-mail-from, 4789 pop-server, pop-port, pop-ssh-server, pop-ssl, pop-ssl-port, 4790 pop-user, pop-auth, pop-auth-list, 4791 pop-size, pop-header-only, pop-delete, pop-body-lines, 4792 pop-proxy-server, pop-proxy-port, 4793 imap-server, imap-port, imap-ssh-server, imap-ssl, imap-ssl-port, 4794 imap-user, imap-auth, imap-auth-list, 4795 imap-size, imap-header-only, imap-delete, 4796 imap-trash-folder, imap-queue-folder, imap-spam-field, imap-spam-word, 4797 imap-proxy-server, imap-proxy-port, 4798 nntp-server, nntp-port, nntp-ssh-server, nntp-ssl, nntp-ssl-port, 4799 nntp-user, nntp-size, nntp-header-only, 4800 nntp-msgid-user, nntp-msgid-domain, 4801 ssl-cert-directory, ssl-verify-level, 4802 inbox-folder, queue-folder, postq-folder, 4803 mailbox-type, mbox-command, mbox-command-arg, 4804 signature-file, content-type, refile-guess-alist, 4805 spam-prog, spam-prog-args, ham-prog, ham-prog-args, 4806 use-old-pgp, pgp-signer, smime-signer, privacy-method, 4807 protect-privacy-always, protect-privacy-always-type, 4808 protect-privacy-encrypted, protect-privacy-encrypted-type, 4809 protect-privacy-with-old-pgp-signature, 4810 use-format-flowed 4811 4812name、user、mail-domain は以下の規則にしたがって、From: の値になります。 4813 4814 from = name <user@mail-domain> 4815 4816自分で `mew-from-list' を設定していない場合は、上記のルールに従い各 4817ケースの from を集めて、`mew-from-list' が自動的に設定されます。 4818*Note cheader:: を参照のこと。 4819 4820`mew-config-alist' に設定したケース名をケースに指定できます。Mewの起動 4821時のケースは、"default" になっています。 4822 4823Summary モードにおいて、ケースを変更するには `C' を利用します。ケース 4824には、`TAB' で補完、`C-cTAB' で循環的な補完が効きます。 4825 4826ケースが "default" 以外の値をとった場合は、Summary モードのモードライ 4827ンに表示されます。以下はケースが "home" となっている場合の例です。 4828 4829 (Summary home) 4830 4831 4832Draft モードでは、ケースが "default" でない場合、モードラインにその値 4833が表示されます。以下は、ケースが "home" である場合の例です。 4834 4835 (Draft home) 4836 4837Draft モードにおいて、その草稿のケースを変更するには、`C-cC-o' を用い 4838ます。mail-domain キーや header-alist キーに対応する値に応じて、ヘッダ 4839が動的に変更されます。なお、このケースは、その Draft モードに固有にな 4840ります。 4841 4842Draft モードでは、ケースを自動的に設定することもできます。 4843 4844`mew-case-guess-when-prepared' 4845 この変数が `t' の場合、草稿が用意されたときに、 4846 `mew-case-guess-alist' に従ってケースが設定される。初期値は 4847 `t'。 4848`mew-case-guess-when-composed' 4849 この変数が `t' の場合、メッセージが作成されたときに、 4850 `mew-case-guess-alist' に従ってケースが設定される。初期値は 4851 `nil' 4852`mew-case-guess-when-replied' 4853 この変数が `t' の場合、返答によって草稿が用意されたときに、 4854 `mew-case-guess-when-replied-alist' に従ってケースが設定される。 4855 初期値は `t'。 4856 4857`mew-case-guess-alist' と `mew-case-guess-when-replied-alist' 4858の書式は、`mew-refile-guess-alist' と同じです。詳しくは、 4859*Note by-alist:: を参照して下さい。 4860 4861Draft モードで草稿を送信するために `C-cC-c' を使うと、Draft モードのケー 4862スが SMTP/NNTP サーバなどを決定するために利用されます。Summary モード 4863で +queue/+postq のメッセージを送り出すために `C-cC-c' を利用すると、 4864Summary モードのケースが利用されます。たとえ、そのケースが Draftモード 4865で指定されていたケースと違ってもです。Summary モードで`C-uC-cC-c' を使 4866うと、+queue/+postq のメッセージを送り出すためのケースが指定できます。 4867 4868 4869以下にケースに関するコマンドをまとめます。 4870 4871`C' 4872 Summary モードにおいて、ケースを設定する。 4873`C-cC-o' 4874 Draft モードにおいて、その草稿のケースを設定する。 4875 4876 4877 4878File: mew.ja.info, Node: config2, Next: custom-misc, Prev: config, Up: Customize 4879 4880設定の書式 4881========== 4882 4883Mew 6.1 から ".mew.el" の設定方法が改善されました。古い書式も有効です 4884が、より簡単な新しい書式も利用できます。 4885 4886 - 古い書式ではリストの中に "." が現れる場合がありました。新しい書式 4887 では、"." はまったく使われません。たとえば、("foo" . "bar") と書 4888 いていたところは、("foo" "bar") と書けます。 4889 - 古い書式では、ポート番号は文字列で書いていました。たとえば、"25" 4890 です。新しい書式では、数値で書いてもよくなりました。たとえば、25 4891 です。文字列も有効です。たとえば、"smtp" です。 4892 - 古い書式では、`mew-config-alist' のケースやキーを文字列で書いてい 4893 ました。新しい書式では、シンボルで書けます。 4894 4895以下に mew-config-alist を新しい書式で書いた例を示します。 4896 4897 (setq mew-config-alist 4898 '((home 4899 (imap-server "imap.example.org") 4900 (imap-ssl t) 4901 (imap-ssl-port 993) 4902 (smtp-server "smtp.example.org") 4903 (smtp-port "submission")))) 4904 4905以下の古い書式と見比べて下さい。 4906 4907 (setq mew-config-alist 4908 '(("home" 4909 ("imap-server" . "imap.example.org") 4910 ("imap-ssl" . t) 4911 ("imap-ssl-port" . "993") 4912 ("smtp-server" . "smtp.example.org") 4913 ("smtp-port" . "submission")))) 4914 4915繰り返しますが、Mew 6.1 では古い書式も有効です。古い書式と新しい書式を 4916混ぜて書いても構いません。 4917 4918 4919 4920File: mew.ja.info, Node: custom-misc, Next: Tips, Prev: config2, Up: Customize 4921 4922その他 4923====== 4924 4925環境によっては、添付ファイルをセーブする際に、ファイル名を SAMBA 形式に 4926すると便利なことがあります。この場合、`mew-use-samba-encoding' を 4927`t' にして下さい。ファイル名として、どの文字コードを利用するかは、 4928`mew-cs-samba' で指定できます。初期値は `shift_jis' です。 4929 4930Summary モードで `#' と押すと、現在のメッセージを印刷できます。印刷に 4931利用する関数は `mew-print-function' で定義します。初期値は、 4932`ps-print-buffer' ですから、PostScript に変換されて印刷されます。自分 4933の作成した関数を利用するには、以下のように設定します。 4934 4935 (setq mew-print-function 'my-print-function) 4936 4937ヘッダ中のどのフィールドを印刷するかは、`mew-field-for-printing'で指定 4938できます。初期値は、以下のようになっています。 4939 4940 '("Subject:" "From:" "To:" "Cc:" "Date:") 4941 4942たとえば、Subject:、From:、Date: のみを印刷するには、以下のように設定 4943しましょう。 4944 4945 (setq mew-field-for-printing '("Subject:" "From:" "Date:")) 4946 4947 4948 4949 4950File: mew.ja.info, Node: Tips, Next: region, Prev: custom-misc, Up: Top 4951 4952さらなる一歩 4953************ 4954 4955* Menu: 4956 4957* region:: リージョン 4958* visiting:: 移動 4959* SSH:: Secure SHell 4960* SSL:: Secure Socket Layer 4961* TLS:: Transport Layer Security 4962* spam:: スパム 4963* spam2:: スパム(2) 4964* addr-warn:: アドレスの警告 4965* biff:: Biff 4966* edit:: Edit モード 4967 4968 4969 4970File: mew.ja.info, Node: region, Next: visiting, Prev: Tips, Up: Tips 4971 4972リージョン 4973========== 4974 4975Summary モードには、`C-u' 付きで呼び出すと、リージョンに作用するコマン 4976ドがあります。これらのコマンドは、ビジブルなリージョンが指定されている 4977場合は、`C-u' なしでもそのリージョンに作用します。 4978 4979Emacs では、以下の設定を "~/.emacs" に入れると、ビジブルなリージョンが 4980利用できるようになります。 4981 4982 (transient-mark-mode 1) 4983 4984以下に、該当するコマンドを列挙しておきます。 4985 4986 `?', `/', `tt', `x', `lx', `ma', `Md', `S', `mlc', `mli', `*', `$', `d', `u' 4987 4988`*', `$', `d', `u' は、直前に数字を入力することで、繰り返しの回数を指 4989定することもできます。たとえば、`3*' は 3 つのメールに `*' マークを付 4990けます。数字の前に `C-u' は不要です。 4991 4992 4993 4994File: mew.ja.info, Node: visiting, Next: SSH, Prev: region, Up: Tips 4995 4996移動 4997==== 4998 4999Draft モードにおいて、`C-cC-m' でメッセージを作成し送信キューに入 5000れた後、+queue に移動したい場合は、 5001`mew-visit-queue-after-sending' を `t' に設定して下さい。 5002 5003Summary モードにおいて、`C' でケースを設定した後に、各 inbox に移動し 5004たい場合は、`mew-visit-inbox-after-setting-case' を `t'に設定しましょ 5005う。 5006 5007Summary モードから、一番数字の小さい草稿(Draft モード)に移動するには、 5008`C-cC-o' が利用できます。 5009 5010 5011 5012File: mew.ja.info, Node: SSH, Next: SSL, Prev: visiting, Up: Tips 5013 5014Secure SHell 5015============ 5016 5017Mew は SSH として、SSH バージョン 1、2 および OpenSSH をサポートしてい 5018ます。Mew から SSH を利用する前に、必ずコマンド・ラインで "ssh" を実行 5019し、SSH サーバの公開鍵を取得して下さい。すなわち、ユーザのパスワードか、 5020ローカルのマシンの秘密鍵を復号化するためのパスワードを入力すれば、サー 5021バにログインできる状態にして下さい。なお、"ssh-agent" を利用すれば、秘 5022密鍵を復号化するためのパスワードの入力を省略できます。 5023 5024後は、各プロトコルの SSH に関する変数を設定して下さい。たとえば、POP 5025over SSH を利用する場合は、`mew-pop-ssh-server' に SSH サーバの名前を 5026設定しましょう。 5027 5028SSH で通信が保護されている場合、モードラインに錠前の絵が表示されます。 5029 5030Mew の実装では、SSH と SSL/TLS を同時には使えません。SSH トンネルの中 5031でSSL/TLS を使う必要がある場合、Mew では SSL/TLS だけを設定し、SSH ト 5032ンネルはコマンドラインから張るようにして下さい。 5033 5034 5035 5036File: mew.ja.info, Node: SSL, Next: TLS, Prev: SSH, Up: Tips 5037 5038Secure Socket Layer 5039=================== 5040 5041SSL を使うには、認証局方式の信用モデルを理解している必要があります。現 5042在、Mew は SSL のために "stunnel" バージョン 3、4、5 をサポートしてい 5043ます。 5044 5045Mew で利用する前に、SSL サーバに対して "stunnel" で SSL のコネクション 5046が張れるか確かめて下さい。"stunnel" は、"openssl" のライブラリをリンク 5047しているので、"openssl" の知識が必要です。 5048 5049信用する証明書を保存しておくディレクトリを "~/.certs" だとしましょう。 5050ここに "openssl" の "certs" ディレクトリに付いてくる PEM 形式の証明書 5051を"<ハッシュ>.0" という名前でコピーします。 5052 5053ここでは、PEM 形式の証明書のファイル名を "ca.pem" だとしましょう。「< 5054ハッシュ>」は以下のように計算できます。 5055 5056 % openssl x509 -hash -noout -in ca.pem 5057 5058"~/.certs/" へコピーするには、以下のようにします。 5059 5060 % cp ca.pem ~/.certs/`openssl x509 -hash -noout -in ca.pem`.0 5061 5062"openssl" に付いてくる証明書は、世の中で使われている CA すべてを網羅で 5063きていません。あなたが利用するサーバの証明書が、他の CA から発行された 5064場合、その CA の証明書を同様にコピーしておく必要があります。以下のペー 5065ジに CA の証明書がたくさん置いてあります。 5066 5067 http://www.columbia.edu/~ariel/good-certs/ns45/ 5068 5069Mew で "stunnel" を制御する重要な変数は 2 つです。 5070`mew-ssl-cert-directory' は、信用する CA の証明書を置いておくディレク 5071トリであり、初期値は "~/.certs" です。また、`mew-ssl-verify-level' で、 5072証明書を検証するレベルを指定できます。レベルの初期値は 1 です。この意 5073味は、以下の通りです。 5074 50750 5076 検証しない 50771 5078 サーバの証明書があれば検証する。検証結果が失敗なら、SSL/TSL コネ 5079 クションは作られない。証明書がなければ、SSL/TLS コネクションを作 5080 成する。 50812 5082 サーバの証明書を検証する。検証結果が失敗なら、SSL/TSL コネクショ 5083 ンは作られない。証明書がなければ、SSL/TLS コネクションを作成しな 5084 い。 50853 5086 サーバが送ってきたものではなく、ローカルにインストールされている 5087 証明書で検証する。 5088 5089後は各プロトコルの SSL に関する変数を設定して下しさい。たとえば、POP 5090over SSL を利用するには、`mew-pop-ssl' を `t' にします。また、ポート番 5091号が標準と異なる場合には、`mew-pop-ssl-port' を設定して下さい。 5092 5093 (setq mew-pop-ssl t) 5094 5095SMTP で SSL を利用する場合は、以下のようにします。 5096 5097 (setq mew-smtp-ssl t) 5098 5099SSL で通信が保護されている場合、モードラインに錠前の絵が表示されます。 5100 5101 5102 5103File: mew.ja.info, Node: TLS, Next: spam, Prev: SSL, Up: Tips 5104 5105Transport Layer Security 5106======================== 5107 5108Mew では SSL の代りに TLS を利用することもできます。TLS の実現は、SSL 5109と同様 "stunnel" に頼っています。ですので、TLS を利用する際には、 5110*Note SSL:: の説明に従って設定して下さい。 5111 5112次に、SSL のポート番号を守りたいプロトコルと同じポート番号に設定します。 5113たとえば、POP では以下のようにします。 5114 5115 ;; mew-pop-port is default to "pop3" (110) 5116 (setq mew-pop-ssl t) 5117 (setq mew-pop-ssl-port mew-pop-port) ;; The default is "pop3s" (995) 5118 5119すなわち、SSL のポート番号と保護したいプロトコルのポートが同じであれば 5120TLS、異なれば SSL が利用されます。 5121 5122以下は、Message Submission を TLS で守るための設定例です。 5123 5124 (setq mew-smtp-port "submission") ;; The default is "smtp" (25) 5125 (setq mew-smtp-ssl t) 5126 (setq mew-smtp-ssl-port mew-smtp-port) ;; The default is 465 5127 5128 5129 5130File: mew.ja.info, Node: spam, Next: spam2, Prev: TLS, Up: Tips 5131 5132スパム 5133====== 5134 5135(1) スパムのフィルタが POP サーバや IMAP サーバ側で動いている場合: 5136 5137POP で +inbox にメッセージを取得したり、$inbox や %inbox でメッセージ 5138の一覧を取ったりする場合に、スパムに自動的に `D' マークを付けることが 5139できます。 5140 5141Bogofilter を利用している場合は、以下の設定を "~/.mew.el" に入れて下さ 5142い。 5143 5144 (defun mew-spam-bogofilter (val) 5145 (let ((case-fold-search t)) 5146 (if (string-match "yes" val) ?D))) 5147 5148 (setq mew-inbox-action-alist 5149 '(("X-Bogosity:" mew-spam-bogofilter))) 5150 5151`D' マークを付ける代わりに、+spam フォルダへリファイルするように `o' 5152マークを付けるようにするには、関数を以下のように記述します。 5153 5154 (defun mew-spam-bogofilter (val) 5155 (let ((case-fold-search t)) 5156 (if (string-match "yes" val) "+spam"))) 5157 5158Spamassassin の場合は、以下の設定を "~/.mew.el" に入れて下さい。 5159 5160 (setq mew-spam: "X-Spam-Flag:") 5161 (defun mew-spam-assassin (val) 5162 (let ((case-fold-search t)) 5163 (if (string-match "yes" val) ?D))) 5164 5165 (setq mew-inbox-action-alist 5166 '(("X-Spam-Flag:" mew-spam-assassin))) 5167 5168bsfilter を使う場合は、bsfilter に含まれているマニュアルを参照して下さ 5169い。 5170 5171 5172(2) スパムのフィルタが IMAP サーバ側で動いている場合: 5173 5174%inbox でメッセージの一覧を取る際に、IMAP サーバの中でスパムを消去、ま 5175たは、他のフォルダへ移動させることができます。Bogofilter を利用してい 5176る場合は、以下のような設定を "~/.mew.el" に加えて下さい。 5177 5178 (setq mew-imap-spam-field "X-Bogosity") 5179 (setq mew-imap-spam-word "Yes") 5180 5181`mew-imap-spam-folder' あるいは `mew-imap-trash-folder' が定義されてい 5182れば、そのフォルダへスパムが移動します。そうでなければ、スパムは消去さ 5183れます。 5184 5185(3) ローカルで bogofilter を動かして、一括して `*' マークを付ける方法 5186もあります。まず、以下のスクリプトをインストールして下さい。 5187 5188 #!/bin/sh 5189 5190 bogofilter -v -T -B $* | grep S 5191 5192このスクリプト名を "bogo" だとしましょう。Summary モードで `?' を実行 5193し、`RET' を入力し、コマンド名に "bogo" を指定すれば、スパムに`*' マー 5194クが付きます。あとは、`md' + `x' などで処理するといいでしょう。 5195 5196(4) POP サーバを利用しており、サーバ側ではスパムのフィルタを動かせない 5197が、メッセージの取得時にマークを付けたい場合: 5198 5199bsfilter は、POP の代理サーバとなる機能があるので、これを実現できます。 5200詳しくは bsfilter に含まれているマニュアルを参照して下さい。 5201 5202 5203 5204File: mew.ja.info, Node: spam2, Next: addr-warn, Prev: spam, Up: Tips 5205 5206スパム(2) 5207========= 5208 5209Summary モードで読んでいる現在のメッセージを、フィルターにスパムとして 5210学習させるには `ls' を使います。同様に、ハム(スパムでないメッセージ)と 5211して学習させるには `lh' を利用して下さい。 5212 5213両者のコマンドを使用するためには、4 つの変数を設定しておく必要がありま 5214す。ここでは bogofilter を例題にとり、3 つの場合について説明します。 5215 5216(1) ローカルのフィルターに学習させる場合: 5217 5218 (setq mew-spam-prog "bogofilter") 5219 (setq mew-spam-prog-args '("-s" "-N" "-v")) 5220 (setq mew-ham-prog "bogofilter") 5221 (setq mew-ham-prog-args '("-n" "-S" "-v"))) 5222 5223(2) サーバ(<server>)側のフィルターに SSH 経由で学習させる場合: 5224 5225 (setq mew-spam-prog "ssh") 5226 (setq mew-spam-prog-args '("<server>" "bogofilter" "-s" "-N" "-v")) 5227 (setq mew-ham-prog "ssh") 5228 (setq mew-ham-prog-args '("<server>" "bogofilter" "-n" "-S" "-v"))) 5229 5230(3) ファイアウォール(<firewall>)の先のサーバ(<server>)のフィルターに多 5231段の SSH 経由で学習させる場合: 5232 5233 (setq mew-spam-prog "ssh") 5234 (setq mew-spam-prog-args '("-A" "<firewall>" "ssh" "<server>" "bogofilter" "-s" "-N" "-v")) 5235 (setq mew-ham-prog "ssh") 5236 (setq mew-ham-prog-args '("-A" "<firewall>" "ssh" "<server>" "bogofilter" "-n" "-S" "-v"))) 5237 5238なお SSH を利用する場合、関連するホストには、パスワードなしでログイン 5239できるように設定しておく必要があります。 5240 5241 5242 5243File: mew.ja.info, Node: addr-warn, Next: biff, Prev: spam2, Up: Tips 5244 5245アドレスの警告 5246============== 5247 5248社内で閉じるべきメッセージの宛先に、うっかり社外の人のアドレスを書いて 5249しまうことがあります。Mew では、たとえば社内のドメイン名を列挙しておく 5250と、社外のアドレスを赤色にして警告してくれます。 5251 5252どのアドレスを警告するのかを決定する変数は 4 つあり、すべて文字列のリ 5253ストになります。Mew は以下のルールに従って、警告するアドレスを決めます。 5254 5255 1. アドレスが `mew-safe-addresses' で指定されていれば警告しない。 5256 2. アドレスが `mew-warn-addresses' で指定されていれば警告する。 5257 3. ドメインが `mew-safe-domains' で指定されていれば警告しない。 5258 4. ドメインが `mew-warn-domains' で指定されていれば警告する。 5259 5. `mew-warn-addresses' か `mew-safe-domains' が定義されていれば警告 5260 する。 5261 6. 警告しない。 5262 5263以下に "@example.org" 以外のドメインを持つアドレスを警告する例を示しま 5264す。 5265 5266 (setq mew-safe-domains '("example.org")) 5267 5268ドメインは "@example.org" ですが、"customers@example.org" は警告したい 5269場合は、さらに以下のように設定します。 5270 5271 (setq mew-warn-addresses '("customers@example.org")) 5272 5273 5274 5275File: mew.ja.info, Node: biff, Next: edit, Prev: addr-warn, Up: Tips 5276 5277Biff 5278==== 5279 5280メッセージが到着したか定期的に調べる機能を biff といいます。Mew では、 5281以下の設定をすると、5 分ごとに新規メッセージが何個あるか調べるようにな 5282ります。 5283 5284 (setq mew-use-biff t) 5285 5286新規メッセージがあれば、その数がモードラインに表示されます。 5287 5288Biff の対象となるサーバとプロトコルは、Mew の起動時に `mew-proto'とケー 5289ス(`mew-case')から決定されます。 5290 5291以下の設定をすると、新規メッセージがない状態からある状態に変った際に、 5292ビープ音が鳴ります。 5293 5294 (setq mew-use-biff-bell t) 5295 5296メッセージの到着を調べる間隔を変えるには、`mew-biff-interval' を設定し 5297て下さい。以下は、10 分にする例です。 5298 5299 (setq mew-biff-interval 10) 5300 5301 5302 5303File: mew.ja.info, Node: edit, Next: Convention, Prev: biff, Up: Tips 5304 5305Edit モード 5306=========== 5307 5308Edit モードは、既存のメッセージを編集し、新しいメッセージを作成するた 5309めのモードです。用途の典型例を以下に示します。 5310 5311 - 大きな添付ファイルを削除して保存する 5312 - PGP/MIME や S/MIME で暗号化されたメッセージを復号化した状態で保存 5313 する 5314 5315現在のメッセージを Edit モードで編集するには、`M-e'を押します。すると、 5316Draft モードに似た形で草稿が用意されます。Edit モードでは、Draftモード 5317と同様の操作で、メッセージを編集できます。 5318 5319編集したメッセージを新しいメッセージとして保存するには、`C-cC-c'か 5320`C-cC-m'を使います。両者は、まったく同じコマンドです。これらのコマンド 5321を実行すると、どのフォルダに保存するかを訊いてきます。 5322 5323なお、この機能は再編集(*Note sum-write::)と混同しやすいので注意して下 5324さい。再編集は編集後に送信するのに対し、Edit モードでは編集の後に保存 5325します。 5326 5327以下に Edit モードのまとめを示します。Summary モードから Edit モードに 5328入るには以下のコマンドを使います。 5329 5330`M-e' 5331 現在のメッセージを元に Edit モードに入る。 5332 5333Edit モードでのコマンドをまとめます。 5334 5335`C-cC-c' 5336 編集したメッセージを新しいメッセージに保存。 5337`C-cC-m' 5338 `C-cC-c'に同じ。 5339`その他' 5340 Draft モードと同じ。 5341 5342 5343 5344 5345File: mew.ja.info, Node: Convention, Next: Implementation, Prev: edit, Up: Top 5346 5347メッセージの作法 5348**************** 5349 5350メッセージをやりとりする際には、最低限のマナーがあります。マナーを守っ 5351ていないメッセージは読みにくいため、大変損します。簡潔かつ適切な文章を 5352書き、なるべく相手に理解してもらえるよう努力しましょう。 5353 5354メッセージを書く際に気を付けるべき項目を以下に示します。 5355 5356To: と Cc: を正しく書く 5357 To: が目的の人で、Cc: は参考までに送り付ける人です。自分のアドレ 5358 スが Cc: の場合は、読み飛ばす人がいますから注意して下さい。また、 5359 不必要なアドレスを To: や Cc: に書いて、相手に迷惑をかけてしまう 5360 ことがないようにしましょう。 5361 5362To: と Cc: に書くアドレスの数は少なくする 5363 アドレスをたくさん To: や Cc: に書くのはよくないことです。面倒で 5364 もメーリングリストを作りましょう。あるいは、必要に応じて宛先を匿 5365 名にしましょう(*Note anonymous::)。 5366 5367Subject: には本文の内容を的確に短く書く 5368 Subject: を見て読むか決める人がいますから、不適切な Subject: だと 5369 読んでもらえないかもしれません。長い Subject: は読みにくいので止 5370 めましょう。 5371 5372必要な部分だけを引用する 5373 面倒でも不要な部分は削りましょう。Mew を使っていれば、引用は楽勝 5374 のはずです。 5375 5376シグニチャは簡素にする 5377 長いシグニチャは単なる自己満足です。 5378 5379いたずらメッセージを送らない 5380 こんなことは注意したくありませんが、それでも不幸のメッセージなど 5381 を送ってくる人がいます。人格を疑われることを理解すべきです。 5382 5383相手の読めるデータのみを添付する 5384 なんの合意もなしに送ってよいデータはテキストのみです。それ以外の 5385 データを送る場合は、あらかじめ相手に送ってよいか確認をとりましょ 5386 う。メーリングリストには、テキストのみを投稿するのが無難でしょう。 5387 5388また、インターネットのマナーは RFC1855 を読むといいでしょう。 5389 5390 5391 5392 5393File: mew.ja.info, Node: Implementation, Next: Avail, Prev: Convention, Up: Top 5394 5395実装について 5396************ 5397 5398"mewl" と "mewencode" が必要なのはなぜ? 5399 Mew では、Summary mode でメッセージを取得している間や、一覧を再表 5400 示している間に、メッセージを読み進めることができます。これは、プ 5401 ログラムの制御の流れが複数必要であることを意味しています。Emacs 5402 で制御の流れを複数にするには、サブプロセスを作るか、TCP コネクショ 5403 ンを張るしか方法がありません(Emacs Lisp には light weight process 5404 がありません)。POP や SMTP には、TCP コネクションを使うので問題あ 5405 りません。しかし、Summary mode の一覧を再表示するためには、何かコ 5406 マンドを起動しないといけません。これが、"mewl" が存在する理由です。 5407 "mewencode" が存在する理由は、単に速度のためです。MIME の符号化を 5408 Emacs Lisp で実装したところ、使い物にならないぐらい遅かったので、 5409 "mewencode" を使い続けています。(ただし、Base64 が Emacs で実装さ 5410 れていれば、そちらを使います。) 5411 5412文字列検索(`C-s'、`C-r')すると、行末にカーソルが飛ぶのはなぜ? 5413 Summary mode において、スレッド情報は表示されません。これは、 5414 Summary mode で表示されている行に関しては、表示する瞬間にスレッド 5415 情報に非表示の属性を付けるからです。非表示の属性がついている部分 5416 は文字列検索の対象にはなりません。しかし、Summary mode に表示され 5417 ていない行のスレッド情報は、非表示の属性がついていないため、検索 5418 の対象となります。そして、合致した行が表示される際に非表示の属性 5419 がついて、あたかも行末に合致したかのような錯覚を受けます。Summary 5420 mode 全体の行のスレッド情報には、キーの入力がない時間に非表示の属 5421 性が付きます。全体に非表示の属性が付くと、Summary mode のモードラ 5422 インの右端にある `*' マークが消えます。この状態では、文字列検索が 5423 直感通りに働きます。 5424 5425Mew 4.3 でファイルを添付すると MS のメールリーダでファイル名が認識できるようになりました 5426 MS のメールリーダは、ファイル名を符号化する際に、標準化されてない 5427 独自の方法を使います。MS のメールリーダが、標準化されている符号化 5428 方式に移行すればいいのですが、何度お願いしても無理でした。そこで、 5429 Mew では以下のような方法で、この問題を解決しました。すなわち、Mew 5430 は基本的には標準化されている方法で、ファイル名を符号化します。そ 5431 れに加えて、MS のメールリーダが参照する標準化されてないパラメータ 5432 に対して、ファイル名を MS 独自の方法で符号化し、付加します。 5433 5434 5435 5436 5437 5438File: mew.ja.info, Node: Avail, Next: obtain, Prev: Implementation, Up: Top 5439 5440入手方法とメーリングリスト 5441************************** 5442 5443ここでは、Mew の入手方法とメーリングリストについて触れます。 5444 5445* Menu: 5446 5447* obtain:: Mew の入手方法 5448* ml:: メーリングリスト 5449 5450 5451 5452File: mew.ja.info, Node: obtain, Next: ml, Prev: Avail, Up: Avail 5453 5454Mew の入手方法 5455============== 5456 5457Mew の最新バージョンは以下から入手できます。 5458 5459 http://www.Mew.org/Release/ 5460 5461Mew の Git 版について知りたければ、以下を参照して下さい。 5462 5463 http://www.mew.org/ja/git/ 5464 5465 5466 5467File: mew.ja.info, Node: ml, Next: Copyright, Prev: obtain, Up: Avail 5468 5469メーリングリスト 5470================ 5471 5472Mew に関するメーリングリストについては、以下を参照して下さい。 5473 5474 https://groups.google.com/forum/#!forum/mew-ja 5475 5476 5477 5478 5479 5480File: mew.ja.info, Node: Copyright, Next: Variable Index, Prev: ml, Up: Top 5481 5482著作権について 5483************** 5484 5485Mew は以下の著作権に従います。 5486 5487Copyright (C) 1994-2018 Mew developing team. 5488All rights reserved. 5489 5490変更の有無にかかわらず、ソースおよびバイナリ形式の再配布および利用は、 5491以下の条件を満たしていれば、これを許可する。 5492 5493 1. ソース・コードの再配布は、上記の著作権表示、この条件項目、および、 5494 以下の免責事項を保存しなければならない。 5495 2. バイナリ形式の再配布は、上記の著作権表示、この条件項目、および、 5496 以下の免責事項を、その配布に付随する説明書、あるいはその他の資料 5497 のいずれかに明記しなければならない。 5498 3. 前もって特別に許諾を得ない限り、このソフトウェアから派生した製品 5499 の推奨や販売促進のために、このチーム名と貢献者達の名前を利用して 5500 はならない。 5501 5502このソフトウェアは「このままの形で」提供され、明示的あるいは言外の保証 5503は、商用利用および特定目的への適合に対する言外の保証も含み、またこれら 5504だけに限らず、存在しない。たとえ以下のような損害の可能性を示唆されてい 5505たとしても、どのような形にしろこのソフトウェアの利用から発生した問題に 5506おいて、このチームと貢献者達は、(代替製品やサービスの調達; 利用権、デー 5507タ、あるいは利益の損失; あるいは営業の中断を含む、またこれらだけに限ら 5508ず)直接的に、間接的に、偶然に、特別に、懲罰上、あるいは、必然的に生じ 5509てしまった損害に対し責任はなく、いかなる責任理論上でも契約の有無に係わ 5510らず厳密な責任はなく、また(過失あるいはその他を含む)不法行為に対しても 5511責任はない。 5512 5513CD ROM に入れて配布したいという方は、できるだけ教えて下さい。教えてく 5514れなくても怒りませんが、教えて頂けるとありがたいです。配布を断ったこと 5515はありません。 5516 5517このマニュアルの著作権は、著者に属します。複製、改変、再配布は自由です 5518が、無保証です。また、このマニュアルから発生した被害に対し、著者は一切 5519責任を負いません。 5520 5521 5522 5523 5524File: mew.ja.info, Node: Variable Index, Next: Key Index, Prev: Copyright, Up: Top 5525 5526変数索引 5527******** 5528 5529 5530* Menu: 5531 5532* mail-user-agent: Composing. (line 5) 5533* mail-user-agent: configuration. (line 5) 5534* mail-user-agent: start. (line 5) 5535* mew-addrbook-for-cite-label: draft-mode. (line 5) 5536* mew-addrbook-for-cite-prefix: draft-mode. (line 5) 5537* mew-addrbook-mode-hook: hooks. 5538* mew-addrbook-override-by-newone: auto-alias. (line 5) 5539* mew-ask-charset: charset. (line 5) 5540* mew-ask-fcc: send. (line 5) 5541* mew-ask-subject: send. (line 5) 5542* mew-auto-flush-queue: retrieving. (line 5) 5543* mew-auto-get: start. (line 5) 5544* mew-before-cite-hook: hooks. 5545* mew-biff-interval: biff. (line 5) 5546* mew-case-guess-alist: config. (line 5) 5547* mew-case-guess-when-composed: config. 5548* mew-case-guess-when-prepared: config. 5549* mew-case-guess-when-replied-alist: config. (line 5) 5550* mew-case-guess-when-replied: config. 5551* mew-cc: draft-mode. (line 5) 5552* mew-charset-latin: charset. (line 5) 5553* mew-charset-m17n: charset. (line 5) 5554* mew-cite-fields: draft-mode. (line 5) 5555* mew-cite-format: draft-mode. (line 5) 5556* mew-cite-hook: hooks. 5557* mew-cite-prefix: draft-mode. (line 5) 5558* mew-cite-prefix-function: draft-mode. (line 5) 5559* mew-config-alist: config. (line 5) 5560* mew-config-alist: config2. (line 5) 5561* mew-cs-samba: custom-misc. (line 5) 5562* mew-cursor-mark: highlight. (line 5) 5563* mew-dcc: draft-mode. (line 5) 5564* mew-debug: status-update. (line 5) 5565* mew-decode-broken: analysis. 5566* mew-decode-broken: status-update. (line 5) 5567* mew-decode-quoted: invalid. (line 5) 5568* mew-delete-unread-mark-by-mark: unread mark. (line 5) 5569* mew-draft-mode-edit-again-hook: hooks. 5570* mew-draft-mode-hook: hooks. 5571* mew-draft-mode-newdraft-hook: hooks. 5572* mew-draft-mode-reedit-draft-hook: hooks. 5573* mew-draft-mode-reedit-hook: hooks. 5574* mew-draft-mode-reedit-queue-hook: hooks. 5575* mew-draft-privacy-method: shortcut. (line 5) 5576* mew-end-of-message-string: multipart. (line 5) 5577* mew-end-of-part-string: multipart. (line 5) 5578* mew-env-hook: hooks. 5579* mew-field-delete-for-forwarding: forward. (line 5) 5580* mew-field-for-printing: custom-misc. (line 5) 5581* mew-fields: header. (line 5) 5582* mew-file-max-size: analysis. 5583* mew-flowed-auto-wrap: longline. (line 5) 5584* mew-flowed-fold-length: longline. (line 5) 5585* mew-flowed-fold-threshold: longline. (line 5) 5586* mew-from-list: cheader. (line 5) 5587* mew-ham-prog-args: spam2. (line 5) 5588* mew-ham-prog: spam2. (line 5) 5589* mew-header-alist: draft-mode. (line 5) 5590* mew-header-max-length: analysis. 5591* mew-header-mode-hook: hooks. 5592* mew-header-veil-count: features. (line 5) 5593* mew-highlight-body-max-size: highlight. (line 5) 5594* mew-imap-auth: imap. 5595* mew-imap-auth-list: imap. 5596* mew-imap-delete: imap. 5597* mew-imap-delete: retrieving. (line 5) 5598* mew-imap-header-only: imap. 5599* mew-imap-header-only: retrieving. (line 5) 5600* mew-imap-sentinel-hook: hooks. 5601* mew-imap-sentinel-non-biff-hook: hooks. 5602* mew-imap-server: configuration. (line 5) 5603* mew-imap-server: imap. 5604* mew-imap-size: imap. 5605* mew-imap-spam-field: spam. (line 5) 5606* mew-imap-spam-folder: spam. (line 5) 5607* mew-imap-spam-word: spam. (line 5) 5608* mew-imap-ssh-server: imap. 5609* mew-imap-ssl: imap. 5610* mew-imap-ssl-port: imap. 5611* mew-imap-trash-folder: delete mark. (line 5) 5612* mew-imap-trash-folder-list: delete mark. (line 5) 5613* mew-imap-user: imap. 5614* mew-inbox-action-alist: spam. (line 5) 5615* mew-init-hook: hooks. 5616* mew-lisp-max-length: auto-alias. (line 5) 5617* mew-lisp-max-length: by-from. (line 5) 5618* mew-lisp-max-length: by-thread. (line 5) 5619* mew-mail-address-list: reply. (line 5) 5620* mew-mail-domain-list: cheader. (line 5) 5621* mew-mailbox-type: config. (line 5) 5622* mew-mailbox-type: configuration. (line 5) 5623* mew-mailbox-type: retrieving. (line 5) 5624* mew-mailbox-type: start. (line 5) 5625* mew-make-message-hook: hooks. 5626* mew-mbox-command-arg: configuration. (line 5) 5627* mew-mbox-command: configuration. (line 5) 5628* mew-message-hook: hooks. 5629* mew-message-mode-hook: hooks. 5630* mew-mime-multipart-alternative-list: message-mode. (line 5) 5631* mew-name: configuration. (line 5) 5632* mew-nntp-header-only: nntp. 5633* mew-nntp-header-only: retrieving. (line 5) 5634* mew-nntp-msgid-domain: nntp. 5635* mew-nntp-msgid-user: nntp. 5636* mew-nntp-newsgroup: nntp. 5637* mew-nntp-sentinel-hook: hooks. 5638* mew-nntp-server: configuration. (line 5) 5639* mew-nntp-server: nntp. 5640* mew-nntp-size: nntp. 5641* mew-nntp-ssh-server: nntp. 5642* mew-nntp-ssl: nntp. 5643* mew-nntp-ssl-port: nntp. 5644* mew-nntp-user: nntp. 5645* mew-nntp2-flush-hook: hooks. 5646* mew-nntp2-sentinel-hook: hooks. 5647* mew-pack-hook: hooks. 5648* mew-pick-pattern-list: condition. (line 5) 5649* mew-pop-auth-list: pop. 5650* mew-pop-auth: pop. 5651* mew-pop-body-lines: pop. 5652* mew-pop-delete: pop. 5653* mew-pop-delete: retrieving. (line 5) 5654* mew-pop-header-only: pop. 5655* mew-pop-header-only: retrieving. (line 5) 5656* mew-pop-sentinel-hook: hooks. 5657* mew-pop-sentinel-non-biff-hook: hooks. 5658* mew-pop-server: pop. 5659* mew-pop-size: pop. 5660* mew-pop-ssh-server: SSH. (line 5) 5661* mew-pop-ssh-server: pop. 5662* mew-pop-ssl: SSL. (line 5) 5663* mew-pop-ssl: pop. 5664* mew-pop-ssl-port: SSL. (line 5) 5665* mew-pop-ssl-port: pop. 5666* mew-pop-user: configuration. (line 5) 5667* mew-pop-user: pop. 5668* mew-post-hook: hooks. 5669* mew-print-function: custom-misc. (line 5) 5670* mew-print-function: features. (line 5) 5671* mew-prog-gpg: cipher-viewing. (line 5) 5672* mew-prog-grep: condition. (line 5) 5673* mew-prog-grep-opts: condition. (line 5) 5674* mew-prog-msexcel-ext: message-mode. (line 5) 5675* mew-prog-msexcel: message-mode. (line 5) 5676* mew-prog-mspowerpoint-ext: message-mode. (line 5) 5677* mew-prog-mspowerpoint: message-mode. (line 5) 5678* mew-prog-msword-ext: message-mode. (line 5) 5679* mew-prog-msword: message-mode. (line 5) 5680* mew-prog-pgp: cipher-viewing. (line 5) 5681* mew-prog-pgp2: cipher-viewing. (line 5) 5682* mew-prog-pgp5: cipher-viewing. (line 5) 5683* mew-prog-text/html-ext: message-mode. (line 5) 5684* mew-protect-privacy-always: shortcut. (line 5) 5685* mew-protect-privacy-always-type: shortcut. (line 5) 5686* mew-protect-privacy-encrypted: shortcut. (line 5) 5687* mew-protect-privacy-encrypted-type: shortcut. (line 5) 5688* mew-protect-privacy-with-old-pgp-signature: shortcut. (line 5) 5689* mew-proto: config. (line 5) 5690* mew-proto: configuration. (line 5) 5691* mew-proto: start. (line 5) 5692* mew-quit-hook: hooks. 5693* mew-real-post-hook: hooks. 5694* mew-real-send-hook: hooks. 5695* mew-refile-auto-refile-skip-any-mark: auto-refile. (line 5) 5696* mew-refile-ctrl-multi: guess-rule. (line 5) 5697* mew-refile-guess-alist: by-alist. (line 5) 5698* mew-refile-guess-by-from-learn-hook: hooks. 5699* mew-refile-guess-control: guess-rule. (line 5) 5700* mew-refile-guess-from-me-is-special: by-from-folder. (line 5) 5701* mew-refile-guess-from-me-is-special: by-from. (line 5) 5702* mew-refile-guess-strip-domainpart: by-default. (line 5) 5703* mew-reply-all-alist: reply. (line 5) 5704* mew-reply-fromme-alist: reply. (line 5) 5705* mew-reply-sender-alist: reply. (line 5) 5706* mew-safe-addresses: addr-warn. (line 5) 5707* mew-safe-domains: addr-warn. (line 5) 5708* mew-scan-sentinel-hook: hooks. 5709* mew-search-method: dbsearch. (line 5) 5710* mew-send-hook: hooks. 5711* mew-signature-as-lastpart: cite. (line 5) 5712* mew-signature-file: cite. (line 5) 5713* mew-signature-insert-last: cite. (line 5) 5714* mew-smtp-auth-list: smtp. 5715* mew-smtp-flush-hook: hooks. 5716* mew-smtp-helo-domain: smtp. 5717* mew-smtp-mail-from: smtp. 5718* mew-smtp-msgid-domain: smtp. 5719* mew-smtp-msgid-user: smtp. 5720* mew-smtp-port: smtp. 5721* mew-smtp-sentinel-hook: hooks. 5722* mew-smtp-server: configuration. (line 5) 5723* mew-smtp-server: smtp. 5724* mew-smtp-ssh-server: smtp. 5725* mew-smtp-ssl: SSL. (line 5) 5726* mew-smtp-ssl-port: smtp. 5727* mew-smtp-ssl: smtp. 5728* mew-smtp-user: smtp. 5729* mew-sort-default-key-alist: sorting. (line 5) 5730* mew-sort-default-key: sorting. (line 5) 5731* mew-sort-hook: hooks. 5732* mew-sort-key-alist: sorting. (line 5) 5733* mew-spam-prog-args: spam2. (line 5) 5734* mew-spam-prog: spam2. (line 5) 5735* mew-spam: spam. (line 5) 5736* mew-ssl-cert-directory: SSL. (line 5) 5737* mew-ssl-verify-level: SSL. (line 5) 5738* mew-status-update-hook: hooks. 5739* mew-summary-delete-folder-hook: hooks. 5740* mew-summary-exec-hook: hooks. 5741* mew-summary-form-extract-rule: summary-mode. (line 5) 5742* mew-summary-form-from-me-prefix: summary-mode. (line 5) 5743* mew-summary-form-mark-delete: summary-mode. (line 5) 5744* mew-summary-form-mark-review: summary-mode. (line 5) 5745* mew-summary-form-mark-spam: summary-mode. (line 5) 5746* mew-summary-form: summary-mode. (line 5) 5747* mew-summary-ls-no-scan-hook: hooks. 5748* mew-summary-mark-direction: summary-mode. (line 5) 5749* mew-summary-mode-hook: hooks. 5750* mew-summary-rename-folder-hook: hooks. 5751* mew-summary-show-direction: summary-mode. (line 5) 5752* mew-summary-toggle-disp-msg-hook: hooks. 5753* mew-suspend-hook: hooks. 5754* mew-syntax-format-hook: hooks. 5755* mew-theme-file: highlight. (line 5) 5756* mew-thread-display-hook: hooks. 5757* mew-thread-separator: thread. (line 5) 5758* mew-trash-folder: delete mark. (line 5) 5759* mew-trash-folder-list: delete mark. (line 5) 5760* mew-use-8bit: smtp. 5761* mew-use-8bit: status-update. (line 5) 5762* mew-use-alternative: analysis. 5763* mew-use-biff-bell: biff. (line 5) 5764* mew-use-biff: biff. (line 5) 5765* mew-use-cached-passwd: password. (line 5) 5766* mew-use-cursor-mark: highlight. (line 5) 5767* mew-use-fast-refile: by-folder. (line 5) 5768* mew-use-format-flowed: longline. (line 5) 5769* mew-use-full-window: summary-mode. (line 5) 5770* mew-use-header-veil: features. (line 5) 5771* mew-use-header-veil: status-update. (line 5) 5772* mew-use-highlight-body: highlight. (line 5) 5773* mew-use-highlight-cursor-line: highlight. (line 5) 5774* mew-use-highlight-header: highlight. (line 5) 5775* mew-use-highlight-mark: highlight. (line 5) 5776* mew-use-highlight-mouse-line: highlight. (line 5) 5777* mew-use-highlight-url: highlight. (line 5) 5778* mew-use-highlight-x-face: highlight. (line 5) 5779* mew-use-master-passwd: password. (line 5) 5780* mew-use-node-folder: by-folder. (line 5) 5781* mew-use-old-pgp: shortcut. (line 5) 5782* mew-use-old-pgp: status-update. (line 5) 5783* mew-use-samba-encoding: custom-misc. (line 5) 5784* mew-use-smtp-auth: smtp. 5785* mew-use-text-body: analysis. 5786* mew-use-text/html: analysis. 5787* mew-use-text/xml: analysis. 5788* mew-use-thread-separator: thread. (line 5) 5789* mew-use-unread-mark: unread mark. (line 5) 5790* mew-user: configuration. (line 5) 5791* mew-virtual-mode-hook: hooks. 5792* mew-visit-inbox-after-setting-case: visiting. (line 5) 5793* mew-visit-queue-after-sending: visiting. (line 5) 5794* mew-warn-addresses: addr-warn. (line 5) 5795* mew-warn-domains: addr-warn. (line 5) 5796* mew-warning-field-level: status-update. (line 5) 5797* mew-x-pgp-key-list: cipher-viewing. (line 5) 5798* read-mail-command: configuration. (line 5) 5799 5800 5801 5802 5803File: mew.ja.info, Node: Key Index, Prev: Variable Index, Up: Top 5804 5805キー索引 5806******** 5807 5808 5809* Menu: 5810 5811* A (Summary): Composing. (line 5) 5812* A (Summary): reply. (line 5) 5813* A (Summary): sum-write. (line 5) 5814* B (Attach): mark-b-comp. (line 5) 5815* B (Summary): features. (line 5) 5816* C (Attach): charset-guess. (line 5) 5817* C (Attach): mime-comp. (line 5) 5818* C (Summary): features. (line 5) 5819* C-b (Attach): mime-comp. (line 5) 5820* C-cC-a (Draft): mime-comp. (line 5) 5821* C-cC-a (Summary): addrbook. (line 5) 5822* C-cC-a (Summary): features. (line 5) 5823* C-cC-b (Draft): shortcut. (line 5) 5824* C-cC-c (Addrbook): addrbook. (line 5) 5825* C-cC-c (Draft): send. (line 5) 5826* C-cC-c (Edit): edit. (line 5) 5827* C-cC-c (Header): resend. (line 5) 5828* C-cC-c (Summary): off-line. (line 5) 5829* C-cC-c (Summary): send. (line 5) 5830* C-cC-e (Draft): shortcut. (line 5) 5831* C-cC-e (Summary): message-mode. 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